祝宴!シェフ

11月1日(土)公開予定 シネマート新宿、ヒューマントラスト有楽町

放蕩娘が料理人だった父のレシピを再現する

祝宴!シェフ

 高名な宴会料理人の家に生まれて料理の才にも恵まれながら、父の死後も家業を継がずに台北で売れないモデルをしていたシャオワン。だが同棲中だった恋人が莫大な借金を残して雲隠れしたことから、彼女は生まれ故郷の町に戻ってくる。そこで彼女を待っていたのは、父の食堂が潰れてもぬけの空になっている悲しい現実。食堂を継いだ母には料理の才能がなく、弟子の裏切りなどもあって残ったのは借金だけだった。母は移転先でこっそり新しい食堂を開いているが、そこも客は少なく閑古鳥。それでも亡き父の料理を慕って、宴会料理を注文してくれる客もいる。父の古いレシピを再現してほしいという老夫婦の依頼を、シャオワンは二つ返事で引き受けた。レシピ再現のあてはないが、彼女には列車の中で知り合った料理ドクターのルーハイという強い味方がいる。古いレシピは父の師匠だった料理人に聞けばいい。ついでに台北で開催される宴会料理コンテストにも出場だ!

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花宵道中

11月8日(土)公開予定 テアトル新宿、池袋シネマ・ロサ

安達祐実が遊女役で濡れ場にも挑戦

花宵道中

 天保8年の火事で吉原が焼け、山田屋はしばらく仮宅での営業となった。子供時代から吉原で育った朝霧はあと1年で年季が明けるが、身寄りもなく、行くあてもなく、何かの約束を交わした好いた男がいるでもない。今はただ淡々と日々の客を取りながら、その日が来るのを待つだけだ。大門から出られない吉原に比べると仮宅での営業は遊女の自由も多い。妹分の八津と一緒に近所の縁日を見物に出かけた朝霧は、そこで半次郎と出会う。元職人だと言う彼の飾り気のない態度に、今まで男に心を動かされたことのない朝霧の胸はなぜかときめくのだった。それから間もなく、店には久しぶりに吉田屋がやって来る。朝霧の姐女郎だった霧里は彼に身請けされたが、それからわずか半年ほどで病死している。複雑な気持ちで座敷に出た朝霧を待っていたのは、吉田屋の同伴客として店にやって来ていた半次郎。朝霧は吉田屋の相手をしながら、どうしても半次郎が気になるのだった。

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ヘラクレス

10月24日(金)公開予定 全国公開 

伝説のヒーローの知られざる真実!

ヘラクレス

 全能の神ゼウスと人間の間に産まれた半神半人の勇者ヘラクレスは、各地でさまざまな怪物を倒してきた伝説の男。だがそうした伝説の多くは、彼が仲間たちと成し遂げてきた仕事を大げさに脚色した宣伝文句だった。彼の本業は金で雇われる傭兵。伝説の勇者ヘラクレスが相手だと知れば敵は恐怖に身がすくみ、場合によってはそれだけで逃げ出してしまう。伝説のおかげで、ヘラクレスと仲間たちはずいぶん稼ぐことができた。そんなヘラクレスの前に、トラキア王から救援の依頼が持ち込まれる。人々を不思議な力で支配するケンタウロスの妖術師レーソスによって、国が分裂の危険にさらされているというのだ。ヘラクレスたちはトラキアに乗り込み、かき集めた農民兵たちと共に敵との戦いの場に挑む。だが急ごしらえの歩兵軍団は使い物にならず、トラキア王は命からがら撤退するしかない。ヘラクレスたちは改めて兵を鍛え、強力な軍隊に仕立てることに成功するが……。

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ニューヨークの巴里夫(パリジャン)

12月公開予定 Bunkamuraル・シネマ

セドリック・クラピッシュの「青春三部作」完結編

ニューヨークの巴里夫(パリジャン)

 フランスでまずまずの実績を上げている小説家のグザヴィエは、10年連れ添った妻ウェンディから「ニューヨークで好きな人ができたので別れてほしい」とに突然切り出された。ほんの少し前まで人もうらやむ似合いの夫婦だったのに、女の変わり身には驚くばかり。だが逃げた女房に未練はない。問題は彼女が連れて出た子供たちなのだ。新恋人と暮らすためニューヨークに引っ越した彼女に同行した子供たちを追って、グザヴィエもニューヨークへ。そこには昔から親しいレズビアンの友人イザベルも住んでいる。(ついでに言えば、彼女は人工授精でグザヴィエの子供を妊娠中だ。)彼女が恋人と暮らす部屋に居候しながら、まずはじめたのは部屋探しと職探し。部屋は中華街にそこそこの物件を見つけ、公園で知り合ったパパ友に仕事を紹介され、次に必要なのはアメリカの就労ビザ。手っとり早いのはアメリカ人と結婚することなのだが、彼にはそのチャンスがやってくる。

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茜色クラリネット

11月1日(土)公開予定 渋谷ユーロスペース(2週間限定モーニングショー)

あなたは「大人病」にかかっていませんか?

茜色クラリネット

 茜は北海道コトニに住む中学2年生。親にも内緒でクラリネットを買った茜は、練習のため親友の夏輝が店番をする古本屋に駆け込む。だが彼女がいま熱中しているのは、他人の夢の中に入ること。いつの間にか茜と夏輝は、誰かの夢の中に入っている。「ここなら目が覚めるまで思う存分クラリネットの練習ができる」と喜ぶ茜だが、ふたりはそこで「助けて!」という女の子の声を聞いたのだ。それは小学6年生の時事故で昏睡状態になり、今も目覚めない友人・二ノ宮藍のものだった。久しぶりに藍を病院に見舞うふたりだが、彼女は今もまだ眠ったままだ。再び夢の中に入ったふたりは、そこで奇妙な町の様子を見る。町の大人たちの一部が、子供の姿になっているのだ。目覚めたふたりに、新聞部の大西が「それは大人病だ」と言う。これは夢だけの話ではない。現実の危機が迫っているのだ。大人病の原因には、町のマスコットキャラクター「トニ子」が深く関わっていた。

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0.5ミリ

11月8日(土)公開予定 有楽町スバル座

家なし、金なし、男なし。女一匹どこへ行く。

0.5ミリ

 介護ヘルパーとして片岡家のおじいちゃんの世話をしているサワは、その娘から異例の依頼を受ける。「おじいちゃんと一晩添い寝してほしいの。ボケたら母親のおっぱいが恋しいらしくて」。ためらいながらもこの願いを聞き入れたのが、サワの不幸(?)の始まりだった。その夜に起きた事件が原因で彼女は仕事をクビになり、寮も放り出されてしまう。しかも全財産をポケットに入れたコートをなくし、頼る者もなく無一文で寒空に放り出されてしまうのだ。行くあてもないまま偶然通りかかったカラオケ店で、店員と泊めろ泊めないの押し問答をしているおじいさんを見つけたサワは、連れの振りをして彼の手を取りカラオケルームへ。そこで一夜を明かしたサワは、翌朝彼からコートと小遣いをもらって別れる。彼女が次に出会ったのは、通りがかりに自転車を失敬したりタイヤをパンクさせたりする困った老人だった。サワは相手の弱みに付け込んで強引に家に上がり込む。

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俳優は俳優だ

11月15日(土)公開予定 シネマート六本木、シネマート新宿

芸能界の裏にうごめく誘惑と欲望と暴力

俳優は俳優だ

 ソウルのとある小劇場。そこには芝居に対する行き過ぎた情熱で、他のキャストやスタッフはおろか、観客までドン引きさせる若い役者オ・ヨンの姿があった。周囲から完全に鼻つまみ者扱いされているヨンだったが、ある日劇場の外に出ると、彼ににこやかに話しかけてくる男がいる。「わたしにマネージャーをやらせれば、あなたをあっと言う間にスターにしてみせますよ」。男の話は嘘ではなかった。マネージャーになった男はヨンを話題の新作映画に端役でねじ込むと、監督を手なずけて出演場面や台詞を増やし、端役から作品の重要な脇役にまで昇格させてしまう。この作品で脚光を浴びたヨンには出演依頼が相次ぎ、彼は一躍若手スター俳優の仲間入り。だが売れっ子になったヨンは、自分にあれこれ指図するマネージャーの存在がうっとうしい。ある現場で彼と決定的に衝突してケンカ別れしたヨンは、友人をマネージャーに雇ってひとりで仕事をするようになるが……。

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