メルマガ購読のお願い

home

 このブログでは毎週水曜日(月4回)発行のメルマガから、最新映画評のあらすじ部分だけ(映画評全体の3分の1)を紹介しています。メルマガでは映画評全文のほかに、毎週オリジナルのコラムを執筆し、過去の映画評なども掲載しています。購読料は500円/月です。ぜひ購読の登録をお願いします。

 →映画瓦版メルマガ版

レッド・ファミリー

レッド・ファミリー

誰もが羨む一家の正体は——。
北朝鮮スパイが演じる、ニセ一家が迫られる究極の選択に笑い、驚き、息をのみ、そして嗚咽する!

 誠実な夫、美しい妻、優しい祖父、愛らしい娘。人も羨む理想の家族。しかし一度家に入れば全てが一変。妻役をリーダーに、祖国の為に非情な任務を遂行する、北朝鮮のスパイチーム。隣の家からは犬も食わない家族げんかが、日々垂れ流されてくる。“資本主義の馬鹿どもが”と罵りながら、ケンカをしたり笑い合うお隣〈ダメ一家〉の自由な様に、スパイたちは淡い憧れを抱き、瞼の家族像を重ねていく——。そんな中、祖国の家族の犯した重罪が故に追い詰められていくスパイたち。リーダーは、名誉挽回、スタンドプレーに走るも、逆に大失態を犯してしまう。絶体絶命の4人に下された指令は「隣の家族の暗殺」だった—。全てを覆すべく彼らが仕掛けた、切ない芝居とは—?

 第26回東京国際映画祭で観客賞を受賞した作品の日本公開が決まりました。製作・脚本・編集はキム・ギドク。監督はイ・ジュヒョン。僕は昨年の映画祭で観ているので、感想などについてはそちらをご参照ください

10月4日(土) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
続きを読む

水の声を聞く

水の声を聞く

そこに“愛”はありますか?

 あらゆる枠組みを越え、意欲的な活動と爆発的パワーで、常に新しい挑戦を続ける山本政志監督。近年主催したシネマ☆インパクトでは、大根仁監督「恋の渦」をスマッシュヒットさせ、日本映画界に新たな渦を巻き起こした。自身の監督作である本作「水の声を聞く」では、大盛立嗣監督「ぼっちゃん」「さよなら渓谷」の豪腕プロデューサー村岡伸一郎と強力タッグを結成。主演は、日本のみならず韓国・ヨーロッパで活躍する、新時代女優玄里(ヒョンリ)。脇を固めるのは演技派俳優として幅広く活躍する村上淳、注目の個性派女優趣里。多彩な人物が織り成す人生模様が、神秘的で力強い独自の映像美で観客の心に水の様に浸透していく。シネマ☆インパクトとが「恋の渦」に続き、さらなる自信を持って送り出す魂の映画、「水の声を聞く」。ぜひ、ご高覧下さい。

 試写状をいただき観に行くつもりでいたのですが、予定していた日に風邪をひいてしまい、結局観られませんでした。

8月30日(金)より オーディトリウム渋谷にてロードショー公開
続きを読む

シュトルム・ウント・ドランクッ

シュトルム・ウント・ドランクッ

大正のアナキスト集団ギロチン社の青春群像

 1922年2月。アナキストの中浜哲は、雑誌「小作人」の発行者である古田大二郎を埼玉蓮田に訪ねて意気投合。彼らを中心にして同じように社会に不満を持つ捨て鉢な若者たちが続々と集まり、命がけで社会転覆を企てようと誓い合う。彼らはこの集まりを「ギロチン社」と呼んだ。社会をクビになった連中の吹き溜まりだったからだ。最初に思い立ったのは、折しも日本を訪れていた英国皇太子の暗殺。だが幾度も襲撃のチャンスがありながら、中浜らはこれに失敗する。彼らは企業や団体を恐喝する「リャク」と称する手法で運動資金を調達していたが、関東大震災直後にアナキストの大杉栄が憲兵隊の甘粕大尉に殺害されると、復讐のため甘粕の弟を殺害しようとする。だがこれは未遂に終わり、仲間から逮捕者を出してしまった。追い詰められたギロチン社は銀行を襲撃して活動資金を調達しようとするが、これが思い掛けない結果を生み、さらなる窮地を招いてしまった。

8月16日(土)〜29日(金)公開予定 ヨーロスペース
続きを読む

フランシス・ハ

フランシス・ハ

アラサーヒロインの不器用で間の悪い日々

 バレエ団の研究生をしているフランシスは、大学時代からの親友ソフィーとブルックリンでルームシェア暮らし。恋人から同棲することを持ちかけられたが、ソフィーとの暮らしを優先してそれも断ったら恋愛関係も破綻。だがそのわずか後、ソフィーはフランシスに無断でルームシェアを解消し、昔から憧れていたトライベッカに引っ越すと言う。住まいを失ったフランシスは友人たちがシェアしているアパートに空き部屋が出ると知って転がり込むが、今度はあてにしていたクリスマス公演の仕事が突然なくなり家賃が払えない。スケジュールが空いたクリスマスを実家で過ごしたフランシスは、バレエ団の友人宅に居候。しかしそこで聞いたのは、親友だと思っていたソフィーについての意外な話の数々だった。彼女が結婚して日本に行くなんて、わたし全然聞いてないよ! フランシスはひとりパリに傷心旅行。だがそれはひどい時差ボケと新たな借金を生み出しただけだった。

(原題:Frances Ha)

9月13日(土)公開予定 ユーロスペース
続きを読む

毎日がアルツハイマー

毎日がアルツハイマー

終始笑いが絶えないドキュメンタリー・コメディ

 2009年9月。オーストラリアでドキュメンタリー映画を撮っていた映画監督の関口祐加は、父の死後日本で一人暮らしをしている母ひろこが、初期のアルツハイマー型認知症になっていることを知った。家族全員で祝ってもらった自分の誕生日を、数日後にはすっかり忘れてしまっているのだ。「あらいやだ。ボケた〜、ボケた〜よ♪」と明るく歌う母。翌年、祐加はオーストラリアでの暮らしを引き払って、29年ぶりに帰国し母との同居を開始。病状が進行していく母に寄り添うように、母と周辺の人々の様子をビデオカメラで撮影し続ける。おとなしかった母が喜怒哀楽の感情をはっきりと表すようになったが、自分の認知症についても楽天的に振る舞っている。その様子は深刻であるよりむしろ笑いを誘うが、部家の中に残されていたメモ書きの中には「だらしないのに、頭が狂っている」の文字。彼女も自分自身に起きている変化を前にし、不安や恐怖と戦っていたのだ。

2012年7月14日(土)公開 ポレポレ東中野、銀座シネパトスほか
続きを読む

マルティニークからの祈り

マルティニークからの祈り

韓国人の平凡な主婦がカリブ海の刑務所に

 ジョンヨンは幼い娘を育てながら、夫ジョンベの経営する小さな修理工場を手伝う平凡な主婦だ。だが夫が友人の借金の保証人になったことから、夫婦は家や修理工場を手放し路頭に迷うことになる。救いの手を差し伸べたのは、友人のムンドだ。「金の原石を運ぶ仕事を手伝ってくれれば謝礼をする」という言葉に誘われ、ジョンヨンは国際線の飛行機でパリへ。だが税関職員が荷物の中から取りだしたのは、金の原石ではなく大量のコカインだった。現行犯逮捕された彼女はパリの刑務所へ。だが主犯のムンドが捕まらないため裁判が開けず、身柄はカリブ海のマルティニーク島へと送られる。そこには韓国語の通訳さえいない。妻を助けようと検察や大使館に掛け合うジョンベだが、どちらもまるで非協力的。だが間もなく主犯のムンドが逮捕され、裁判でもジョンヨンにとって有利な証言が得られた。しかし在仏韓国大使館の不注意と怠慢が、さらに夫婦を苦しめることになる。

(原題:집으로 가는 길)

8月下旬公開予定 TOHOシネマズシャンテ
続きを読む

新劇場版 頭文字D Legend 1 覚醒

新劇場版 頭文字D Legend 1 覚醒

しげの秀一原作の人気アニメを三部作で映画化

 走り屋チーム・赤城レッドサンズを率いる高橋兄弟の弟・啓介は、気まぐれに遠征してきた秋名山の峠道で旧式のAE86(ハチロク)に抜かれて唖然とする。驚異的なスピードでみるみる差をつけ去って行くハチロクを、啓介は何もできないまま見送るしかなかった。それ以来啓介は「打倒ハチロク」を掲げて秋名山に日参することになる。だが地元の走り屋たちも、そんな車はまるで知らないらしい。同じ頃、高校生の藤原拓海はバイト仲間に誘われて、峠の走り屋チーム・秋名スピードスターズのメンバーたちに出会う。そこにやって来たのは、赤城レッドサンズの面々。秋名チームは赤城チームの圧倒的なパワーとテクニックにまるで歯が立たず、リーダーの池谷は焦りから事故を起こしてしまう。「次はハチロクを出せ!」と言い残して去って行く啓介たち赤城チーム。しばらくして病院を退院した池谷は、かつて秋名山で最速と呼ばれたハチロクのドライバーを見つけ出す。

8月23日(土)公開予定 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
続きを読む