俳優は俳優だ

11月15日(土)公開予定 シネマート六本木、シネマート新宿

芸能界の裏にうごめく誘惑と欲望と暴力

俳優は俳優だ

 ソウルのとある小劇場。そこには芝居に対する行き過ぎた情熱で、他のキャストやスタッフはおろか、観客までドン引きさせる若い役者オ・ヨンの姿があった。周囲から完全に鼻つまみ者扱いされているヨンだったが、ある日劇場の外に出ると、彼ににこやかに話しかけてくる男がいる。「わたしにマネージャーをやらせれば、あなたをあっと言う間にスターにしてみせますよ」。男の話は嘘ではなかった。マネージャーになった男はヨンを話題の新作映画に端役でねじ込むと、監督を手なずけて出演場面や台詞を増やし、端役から作品の重要な脇役にまで昇格させてしまう。この作品で脚光を浴びたヨンには出演依頼が相次ぎ、彼は一躍若手スター俳優の仲間入り。だが売れっ子になったヨンは、自分にあれこれ指図するマネージャーの存在がうっとうしい。ある現場で彼と決定的に衝突してケンカ別れしたヨンは、友人をマネージャーに雇ってひとりで仕事をするようになるが……。

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妻が恋した夏

10月11日(土)公開予定 K’s cinema

死んだ妻は見知らぬ男の子供を身ごもっていた

妻が恋した夏

 それはある夏の日のことだった。病気で妻のかおりを亡くした浩二は、目の前の現実に混乱していた。死因は急性くも膜下出血。その死は突然で、死んだかおり本人もそれを予期していなかったことだろう。だが浩二にとって受け入れがたいのは、妻がその時妊娠3ヶ月だったという事実だ。夫婦は最近セックスレス気味で、かおりは別の男の子供を妊娠していたことになる。相手は誰だ? 混乱する浩二は以前不倫していた玲子に再会して思いをぶちまけるが、そこで彼女から意外な話を聞かされる。玲子はちょうど1年ほど前、浩二の子供を妊娠したことがある。その時、浩二の家に乗り込んでかおりに会っていたのだという。土下座して謝るかおりを前に、玲子は子供をあきらめることにした。そんな出来事を何も知らぬまま、今日まで過ごしてきた浩二……。物語は1年前にさかのぼる。夫の裏切りにショックを受けていたかおりは、小学校時代の同級生だった中村と再会する。

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ふたつの祖国、ひとつの愛 — イ・ジュンソプの妻

12月公開予定 ポレポレ東中野

貧しい天才画家と日本人妻の愛と悲劇

ふたつの祖国、ひとつの愛 イ・ジュンソプの妻

 東京世田谷で暮らす92歳の山本方子は、まだ元気にひとりで近所を歩き回っているお婆ちゃんだ。だが彼女に今からおよそ70年前、大恋愛の末に韓国人男性と結ばれた過去がある。彼女の夫の名はイ・ジュンソプ。彼は今でこそ韓国の国民的な画家として知られているが、1956年に極貧の中で栄養失調で亡くなった。享年39歳。当時子供たちと一緒に東京にいた妻の方子は、その死を簡素な電報で知らされただけだったという。ふたりの出会いは1941年の東京。留学生として御茶の水の文化学院で美術を学んでいたジュンソプが、同じ学校で学んでいた方子と出会ったのだ。1943年にジュンソプが展覧会のため帰国。だがふたりは文通で互いの気持ちを確かめ合い、終戦直前の1945年3月、方子はたったひとりで韓国に渡ってジュンソプと結婚した。間もなく終戦。ようやく平和がやってきたと一度は安心したが、幸せは長続きしない。朝鮮戦争が始まったのだ。

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ラブセッション LOVE SESSION

テレビ放送、DVD化、WEB配信一切なし! 劇場限定ロードショー

10月4日(土)よりイオンシネマほかにて全国公開

ラブセッション

若いミュージシャンが憧れのミュージシャンにセッションをオファー! 思いの丈を込めたビデオレターを見てもらう。オファーを受けたミュージシャンはどんなリアクションをするのか? 果たして、その想いは届くのか!? オファーが成立したら、演奏したい楽曲もアレンジも全てアーティスト同士で決めてもらう。台本もストーリーも一切なしのドキュメント。最後は世代を超えた一夜限りの『ラブ・セッション』! 他では見ることのできない唯一無二のコラボレーション! 憧れのミュージシャンとの『ラブ・セッション』を軸に、ミュージシャンの素敵なうんちくがたっぷり見られる作品。“やっぱり音楽って素晴らしい!”と観終わった後に誰もがそんな気分になるような映画です。

※ずいぶん前に試写状はいただきましたが、結局観に行くことができませんでした。予告編など見るとすごく面白そうなんですけどね。残念です。

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GREATFUL DEAD グレイトフルデッド

孤独ウォッチャーと孤独な老人の壮絶バトル!

11月1日(土)公開予定 新宿ミラノ

GREATFUL DEAD グレイトフルデッド

 ナミは孤独な女だった。幼い頃から両親に存在を無視され、母親は出奔、父は自殺、ただひとり親身になってくれた姉も恋人と駆け落ちして家を離れた。ナミは子供ながらに悟る。人間は孤独だ。ひとりで生き、ひとりで死ぬのが、人間のあるべき自然な姿なのだと。莫大な遺産を相続して暮らしに不自由しないナミは、趣味として「孤独ウォッチング」を始める。孤独のあまり頭がおかしくなった人を探して観察をするのだ。孤独観察者にとって最大の収穫は孤独死。ある日ナミが見つけたのは、いかにも孤独死しそうな老人・塩見三十郎。近くに絶好の観測ポイントを確保し、彼が孤独死するのを待ち構えるナミ。だがここに意外な伏兵が現れた。ボランティアの韓国人女性が、親切心から彼の家に出入りするようになったのだ。彼女の働きかけで塩見は家族とも和解し、これまでにない幸せムードに包まれ始める。「わたしの獲物なのに!」と逆上したナミは危険な暴走を始める。

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馬々と人間たち

馬と人間が共に暮らすアイスランドの生活

11月上旬公開予定 シアター・イメージフォーラム

馬々と人間たち

 馬と人間が仲良く暮らすアイスランドの小さな村。中年独身男のコルベインは愛馬グラウーナに乗って、秘かに思いを寄せる子持ちのやもめソルヴェーイグ宅に向かう。彼女もコルベインに好意を持っているが、大人同士の恋はなかなか前に進まない。だが飼い主たちの慎ましい恋に比べると、馬たちはずっと積極的だった。コルベインがソルヴェーイグの家を去ろうと自慢の馬に跨がったところ、彼女の家の牡馬ブラウンが彼を無視してグラウーナに挑みかかってきたのだ。発情してその気になった大型動物の前に、飼い主であるコルベインは為す術もない。コトが終わった後、うなだれて家に戻ったコルベインは馬に別れを告げるのだった……。この事件のせいで、コルベインとソルヴェーイグの関係はぎこちないものになってしまった。彼女はけじめを付けるため、ある決意をする。そして秋。村中が総出で、放牧している馬を集める時期がやって来た。大人の恋の行方はいかに?

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やさしい人

10月25日(土)公開予定 ユーロスペース

この哀しみは どこから?

やさしい人

“ロマンチックだが、代償は大きい”

 フランス・ブルゴーニュ地方、まもなく冬を迎える静かな町トネール。パリから一人の男が、父親の住む実家に戻ってくる。かつてはインディーズでそれなりに名を馳せたミュージシャンのマクシム。人気の盛りは過ぎ、目の前にあるのは、先行きのない未来だけ。ギターを手にしても、でてくるフレーズはどことなく甘酸っぱさが残るが、若さはもはや過去のもの。しかし人生にはときに素晴らしい贈り物が差し出される。マクシムにはそれは若い恋人だった。だがそれは、かつてない無情な速さで失われてしまう。突然消えたロマンスを追うマクシムは、人生を揺るがしかねない危うい行動にでる——。

※試写状はいただいていたのですが試写を観ることができませんでした。

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