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チング 永遠の絆

チング永遠の絆

前作のメンバーが再集結した12年ぶりの続編

 親友ドンスの殺害に関わった罪で、17年の刑務所暮らしをしていたジュンソクが出所する。この17年で、釜山のやくざ社会もずいぶんと変わってしまった。やくざを束ねる組織の会長は、切れ者のナンバー2ウンギによって実権を奪われ、半ば引退に追い込まれている。先代会長の息子で人望のあったジュンソクを支持していた者たちの多くは、彼が刑務所にいる間に事故に遭ったり行方不明になっている。陰で糸を引いているのは、やはりウンギだ。次の会長の座を狙うウンギにとって、出所してきたジュンソクは目の上のこぶらしい。ジュンソクは刑務所で知り合った青年ソンフンに声をかけ、釜山のやくざ組織を奪還するためウンギに戦いを挑むことにした。不意を突かれたウンギはあっと言う間に追い詰められ、組織の半分をジュンソクに譲ることに。だが彼はある秘密を使ってソンフンに揺さぶりを掛ける。じつはソンフン父は、ジュンソクに殺されたドンスなのだ……。

(原題:친구2)

9月6日(土)公開予定 ヒューマントラストシネマ渋谷
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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

グレース・オブ・モナコ

公妃グレース・ケリーはモナコを救えるか?

 1956年、ハリウッドの人気女優グレース・ケリーは、モナコ公国大公レーニエ3世と結婚して女優を引退した。それから6年、公妃としての日々を送る彼女にヒッチコックは1冊のシナリオを手渡し女優復帰をうながす。だがこの頃モナコは、フランスのド・ゴール政権との対立を深めていた。アルジェリア戦争で財政難になったフランスは、自国企業が無税国家のモナコに脱出することに業を煮やし、モナコに対してフランス企業への課税と納税を強く迫っていたのだ。これに従わない場合、フランスはモナコを自国領に編入すると強い圧力を掛けてくる。生活必要物資のすべてをフランス経由で入手しているモナコは、フランスによる国境封鎖に対抗するすべを持たない。このままでは国家消滅だ。今この段階で公妃がハリウッドで映画撮影などしたら、国民の心が大公家から離れてしまう。グレースは映画出演を断り、モナコ公妃として自分に何ができるかを考えるのだった。

(原題:Grace of Monaco)

10月公開予定 TOHOシネマズ有楽座
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鬼灯さん家のアネキ

鬼灯さん家のアネキ

これって変態? じつは純愛!

 受験を目前に控える高校生の鬼灯(ほおずき)吾郎には、大きな悩みがあった。それは5歳年上の姉・ハルによる、吾郎に対する執拗なセクハラだ。姉と言っても血はつながっていない。彼女は亡くなった母の、再婚相手の連れ子なのだ。義理の父はプロの登山家で家を留守にすることが多く、今はアパートの狭い部屋で、事実上吾郎とハルの二人暮らしになっている。下着姿でウロウロしたり、半裸で家事をしたりするハルの姿にどぎまぎする、思春期真っ直中の童貞高校生。それを面白がるハルの挑発行為は、際限なくどんどんエスカレートして行く。「スケベ高校生。わたしのこと意識してんじゃないの?」「そ、そんなわけねぇだろ。俺たち姉弟だし!」と言いながら、吾郎はしっかりハルのことが大好きなのだ。そんなハルはバイト先でタレント事務所にスカウトされ、グラビアの仕事に誘われる。吾郎は吾郎で、幼なじみのクラスメイト水野さんから愛を告白されてしまう。

9月6日(土)公開予定 新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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駅馬車

駅馬車

ジョン・フォード監督生誕120年!
世紀の傑作2作品がデジタル・リマスターでスクリーンによみがえる!

 泣く子も黙る問答無用の大傑作! 本作を見ずにアメリカ映画を語る資格なし。映画の神ジョン・フォード監督の 最高作にして、アメリカ最大の発明品“西部劇”の頂点に君臨するのが「駅馬車」である。いわくありげな乗客 を乗せアリゾナからニューメキシコまでひた走る駅馬車を舞台にドラマティックなエピソードを盛り込み、イン ディアンの襲撃や無法者との決闘までつめ込んだ究極の娯楽アクション。音楽、脚本、撮影、俳優全てが完璧 で筆舌つくしがたい面白さ。血湧き肉踊り、笑いと涙のフルコースで見るものをノックアウト! 映画評論家故 淀川長治氏が“世界映画オールタイムベスト10”の第1位に挙げた映画の国宝ここにあり。

※試写の案内はいただきましたが、観に行く都合が付きませんでした。

9月27日(土)より10月17日(金)まで シネマート新宿、シネマート心斎橋にて限定ロードショー
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静かなる男

静かなる男

ジョン・フォード監督生誕120年!
世紀の傑作2作品がデジタル・リマスターでスクリーンによみがえる!

 アイルランド移民の両親をもつジョン・フォード監督の心の故郷を舞台に情愛豊かな人間関係をユーモラスに描 いたヒューマン・ラブストーリーの最高傑作! アイルランドの小村に里帰りしたアメリカ人ボクサーが巻き起こす無骨 で心暖まるエピソードの数々が見るものに幸福な時を約束する美しき一編。フォードファミリーおなじみのジョン・ ウェインとモーリン・オハラ演じる恋人たちの巧みな人物像型、目を奪うほど美しいアイルランドの田園風影、男同 士のファイト・シーン…。技巧をこえた映像の奇跡ともいえる名場面の数々は映画史に残る宝石。スティーヴン・スピ ルバーグからホセ・ルイス・ゲリンまで本作にオマージュを捧げた監督枚挙にいとまなしとも言われる世紀の銘品。

※試写の案内はいただきましたが、観に行く都合が付きませんでした。

9月27日(土)より10月17日(金)まで シネマート新宿、シネマート心斎橋にて限定ロードショー
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思い出のマーニー

思い出のマーニー

スタジオジブリにとって正念場となる作品

 札幌に住む中学1年生の杏奈は、夏休みを海辺の小さな町にある親戚宅で過ごすことになった。慣れない土地での生活はわずらわしいが、目に留まったのは入江の向かいにある古びた洋館だ。「あの家をどこかで見たことがある」。その家は廃墟同然で、もう長く誰も住んでいないらしい。だが振り返った彼女には、そこに小さな明かりが灯っている様子が見えた。それだけではない。屋敷の2階の青い窓の向こうに、自分と同じ年頃の金髪の少女が見えたのだ。数日後、入り江につないであった小さな手こぎボートを漕いで、杏奈は屋敷に向かう。ボートの扱いに戸惑う彼女を迎えたのは、あの金髪の少女だった。「あなたのことを待っていたのよ。あなたと友だちになりたい。あなたのことを全部知りたいの」。マーニーと名乗るその少女は、杏奈とすぐ友達になった。でもこれは他の人には決して話さないふたりだけの秘密。この出会いが、杏奈の人生を大きく変えることになる。

7月19日(土)公開予定 TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー
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ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

ローマ環状線、めぐりゆく人生たち

ヴェネチア映画祭金獅子賞のドキュメンタリー映画

 イタリアの首都ローマの周囲を、全長68.2kmの環状高速道路がぐるりと取り囲んでいる。それがグランデ・ラッコルド・アヌラーレ(GRA)だ。カメラはこの巨大幹線道路に沿って進みながら、沿線の風景、人々の暮らしや仕事ぶりを描き出していく。24時間体制で病人や怪我人を運ぶ救命士。音を頼りにヤシの木に巣くう害虫を駆除する植物学者。豪華な住まいを撮影に貸し出して糊口を凌ぐ没落貴族と家族たち。昔ながらの漁法でウナギを捕る川漁師とその女房。小さなアパートで雑談にふける老人と娘。路上生活をしながら客を引く男娼たち。下着姿のまま酒場のカウンターで踊る女たち。カメラは沿線沿いに移動し、人々の暮らしのつかの間の一瞬を切り取っては次の場所に移動していく。そこに描かれた人生が、特に輝いているわけでも美しいわけでもないが、これもまた人生の真実。観光ガイドには決して載ることのない、ローマのもうひとつの顔がここにある。

(原題:Sacro GRA)

8月16日(土)公開予定 ヒューマントラストシネマ有楽町
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