【お知らせ】現在作者は入院中です

 当ブログの作者・服部弘一郎は、4月6日(月)より都内の病院に入院中です。

 すでに日記に書いたとおり坐骨神経痛なのですが、あまりの激痛に立って歩くことも横になって寝ることもできないため、通院ではなく入院しての治療となりました。

 (立つことも寝ることもできずにどうしていたかですって? イスに座っていたのです!)

 Facebookでは「友達」の範囲でお知らせ済みのことですが、各方面にいろいろとご心配をお掛けすることになりました。

 痛みが少し治まるのを待って10日(金)にMRI検査をしたところ、坐骨神経痛の原因は、以前から医師がその可能性を示唆していた「椎間板ヘルニア」とのこと。命に関わるような病気ではないので、その点はご安心ください。

 月曜日まで様子を見た上で、家族や医師と相談して手術するかしないかを決めたいと思っています。

 以上。

海街diary

6月13日(土)公開予定 全国ロードショー

この映画の鎌倉は小津安二郎のにおいがする

海街diary

 鎌倉の古い一軒家で暮らす香田家の三姉妹に、「父が死んだ」という知らせが届く。父は15年前に不倫相手と駆け落ちして家庭を持ち、相手が死んだ後はさらに別の女性と結婚して山形に住んでいたという。葬儀の場で気丈に振る舞っているのは、三姉妹の異母妹にあたる中学生のすず。だが実の父が亡くなった後、彼女が血のつながらない義理の母とうまくやっていけるとは思えない。山形から立ち去る直前、長女の幸(さち)がすずに呼びかける。「わたしたちと一緒に鎌倉で暮らさない?」。すずはその場で「はい」と答えた。それからしばらくして、鎌倉では四姉妹になった家族の新しい生活がはじまる。転校手続きを済ませたすずは、地元のサッカーチームでも大活躍。姉たちとの暮らしにもすぐに慣れるが、死んだ母が異母姉たちから父親を奪ったことに負い目を感じてもいるのだ。だが同じ頃、しっかり者の長女・幸も出口の見えない辛くて苦しい恋に悩んでいた……。

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遺言 / ニート・オブ・ザ・デッド

6月13日(土)公開予定 ユーロスペース

ゾンビをテーマにした短編映画2本

ニート・オブ・ザ・デッド/遺言

 謎のウィルス感染で世界中にゾンビが出現。徹底したゾンビの隔離と駆除で世界には再び秩序が戻ったが、ゾンビ化した家族を処理できずに隠す例がまだ残っていた。京子もそんなひとり。ゾンビ化した夫をベッドに縛り付けたまま、回復を期待するわけでも、処理してしまうわけでもなく時間だけが過ぎていく。夫婦の友人だった佐藤はゾンビの処理組織で働いているが、そんな京子の行動をただ見守ることしかできない。(遺言/32分)

 世界中にゾンビが出現した時、夫婦は家に籠城しようと考える。家族は夫婦のほかに、引きこもりの息子と寝たきりのおじいちゃんだけだ。家から出なければ感染の危険はない、はずだったのだが……。引きこもりのくせに隠れて外出していた息子が、いつの間にかゾンビ化して寝たきりの祖父に噛みついていたのだ。はたして夫婦は、「寝たきりゾンビ」と「引きこもりゾンビ」から逃げられるのか?(ニート・オブ・ザ・デッド/38分)

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ゼロの未来

5月16日(土)公開予定 YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館、ユナイテッド・シネマ豊洲

未来世紀ブラジル 2.0

ゼロの未来

 コーエン・レスはマンコム社に雇われているベテランのプログラマーだ。毎日仕事場に出勤して作業台に座ると、与えられる課題を次々にクリアしていく。そのスピードと正確さでは会社上層部の評価も高い。だがコーエン自身は、この仕事に苛立ちを感じている。なぜって、出勤したら家にかかってくる電話に出られないではないか! 電話はコーエンにとってとても重要だ。電話に対する期待感こそが、今の彼の人生を支えていると言っても過言ではない。もっとも本当に大事な電話など、彼のところにかかってきたことは一度もないのだが……。それどころか、彼には電話をかける相手もいない。それでも彼は電話を待ち続けている。ある日上司の家で開かれたパーティに呼び出されたコーエンは、そこに居合わせたマネジメントに自宅勤務を申し出る。それからしばらくしてコーエンには「ゼロの数式の解読」という新たな仕事が与えられ、ようやく自宅での作業が許可される。

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ライアの祈り

6月13日(土)公開予定 有楽町スバル座ほか全国ロードショー
5月30日(土)先行公開 青森全県

中年男女の不器用な恋の行方

ライアの祈り

 アラフィフでバツイチの桃子は、勤め先の後輩に誘われて街コン風の新酒発表会に参加した。そこで出会ったのが、クマゴロウというあだ名の中年男だ。市営博物館に勤める考古学研究者だという彼は、専門である縄文時代と地元八戸の魅力について語りだすと止まらない。クマゴロウの気取りのない素朴な態度に、桃子もすっかり気を許して羽目をはずしてしまった。弘前から引っ越してきて間もないという彼女に八戸の魅力を教えるべく、クマゴロウは次の休みに八戸のあちこちを見せて回る。じつは桃子には、子供の頃から繰り返し見ている不思議な夢がある。太古の森の中を駆け回る、ひとりの少女の姿。あれはひょっとしたら、縄文の森だったんじゃないだろうか? クマゴロウはこの話に興味津々。こうして縄文を接点とした桃子とクマゴロウの交際がスタートするが、関係はなかなか進展しない。じつはふたりには、互いに打ち明けていないそれぞれの事情があったのだ。

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ナオトひとりっきり Alone in Fukushima

4月18日(土)公開予定 新宿K’s cinema

原発事故後の避難地域にひとり残った男

ナオトひとりっきり Alone in Fukushima

 福島県富岡町は、福島第一原発から12キロの距離にある。2011年3月の原発事故後は立ち入りが制限され、町の大半はいまだ居住制限区域であり、残りは避難解除指示準備区域になっている。町民はたったひとりの例外を除いて全員避難。その例外というのが、この映画に登場する松村直登だ。町民たちは避難する際、家族同然に飼っていた家畜たちを置き去りにせざるを得なかった。その大半は餓死するか、まとめて殺処分された。しかし中には囲いから逃れ、あるいは飼い主が避難する際に囲いを解き放ったことから、誰にも管理されずに無人の街を歩き回っている動物たちもいる。ウシがいる、イノブタがいる、ダチョウまでいる……。ナオトはそれらの家畜を集め、エサをやって世話している。彼がそうした行動をする動機は単純だ。命がある動物たちを、あっさり殺してしまうことはできない。ナオトはたったひとり町に残り、最後まで無駄な抵抗をすると決めたのだ。

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アメリカン・スナイパー

2月21日(土)公開 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

実在した狙撃手の生涯をイーストウッドが映画化

アメリカン・スナイパー

 「世界には無知な羊と、羊を餌食にしようとする狼と、狼から羊を守る羊飼いという3種類の人間がいる。お前は何になる?」と父親に問われたとき、カウボーイ志願の少年クリス・カイルは「羊飼いに」と答えた。大人になった彼はアメリカを守るためネイビー・シールズ(海軍特殊部隊)に志願し、厳しい訓練を乗り越えて狙撃手として戦場に送られることになる。向かったのはイラク。彼はそこでアメリカ軍創設以来という射撃の腕前を見せる。公認されているだけで、射殺した敵は160人以上。彼は味方からは「伝説」と称賛される一方、敵からは「悪魔」と恐れられるようになった。しかし戦場での華々しい活躍と高揚感は、彼の人格を少しずつ蝕んでいく。彼は生と死が紙一重で交錯する戦場に適合してしまい、平和な本土に帰還すると不適合反応を示してしまうのだ。「俺が仲間たちを守らなければ」と言いながら、彼は妻の反対を振り切って何度も戦場に戻って行く。

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