JAWS / ジョーズ

4月19日(金)公開 午前十時の映画祭10

男たちは何と戦っていたのか?

 ニューイングランド地方のアミティ島は、風光明媚なリゾート地だ。だが6月のある日、島の海岸に若い女のむごたらしい遺体が打ち上げられる。島の警察に赴任して間もないブロディ署長は、遺体の様子から彼女がサメの犠牲者だと確信して海岸を閉鎖。だが観光重視の市長は風評被害を恐れ、これを単純な水死事故として処理してしまう。しかしその翌週、海水浴場で遊んでいた少年がサメの犠牲になった。人喰ザメの存在は明らかだ。少年の両親が懸賞金をかけたこともあり、間もなく1匹のサメが捕獲される。だが島を訪れた海洋学者のフーパーは、人を襲ったのはより大型のホウジロザメだと断言。騒ぎを沈静化させたい市長がこの警告を無視する中で、さらに新たな犠牲者が出る。ブロディは市長を説得してサメ漁専門の頑固漁師クイントを雇い、フーパーも合わせ3人でサメ退治のための船を出す。そこに現れたのは、体長8メートル近い巨大サイズのモンスターだった。

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多十郎殉愛記

4月12日(金)公開 丸の内TOEIほか全国ロードショー

アクション時代劇としては熱量不足

 幕末の京都。倒幕か佐幕かで揺れ動く政治闘争のまっただ中にあって、貧乏浪人・清川多十郎の暮らす長屋にも不穏な空気が漂ってくる。じつは多十郎は長州藩の脱藩浪人。故郷の城下では名の知れた剣客だったが、勤王派の藩士たちと国を出たのは、父の代から積み重なった借金から逃れるためだった。他の脱藩浪士のように革命の熱い思いに浮かされることもなく、日々を無為に過ごしている多十郎。そんな彼を気にかけて何かと世話を焼くのは、居酒屋の女将おとよだ。多十郎は彼女の好意を知りつつ、あえてすげない態度を取ってみせる。何から何まで、中途半端な男なのだ。ある晩、おとよの店で乱暴に振る舞う岡っ引きを追い出したことで、多十郎は相手の恨みを買ってしまう。多十郎の素性はすぐに知れ、長州の脱藩浪士を取り締まっている京都見廻組に危険人物として届け出られた。見廻組は多十郎を捕縛するため、手練れの隊士数名が連れ立って長屋に向かうが……。

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バイス

** 4月5日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー**

人生は、歴史は、アイロニーに満ちている

 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ。パニック状態になるアメリカ政府高官たちの中で、それまで目立たなかった一人の男が世界最大の権力を掌握する。その男の名はディック・チェイニー。通常は政権のお飾りでしかないアメリカの副大統領だが、国家の危機的状況の中で、彼は大統領さえ凌ぐ権力を手に入れる。なぜ彼には、そんなことが可能だったのか。そもそも彼は何者なのか? 1960年代。名門イェール大を中退した彼は、野心家の恋人リンに尻を叩かれて別大学を卒業し、やがて政治の世界に足を踏み入れていく。躍進のきっかけになったのは、下院議員ドナルド・ラムズフェルドのスタッフになったこと。ラムズフェルドはチェイニーを気に入り、自身がニクソン政権の要職に就いたときはチェイニーをホワイトハウスに連れて行く。ウォーターゲート事件でニクソンが辞任すると、チェイニーは史上最年少でアメリカ合衆国大統領首席補佐官に就任した。

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記者たち 衝撃と畏怖の真実

3月29日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開

食べ足りない。おかわりをくれ!

 2001年9月11日。ニューヨークの世界貿易センタービルに2機のジェット旅客機が突入し、国防総省(ペンタゴン)にも旅客機が突入した。のべ3千人近い死者を出した、アメリカ同時多発テロだ。新聞社ナイト・リッダーのワシントンD.C.支局では、この事件に関する政府の対応を取材しはじめる。アメリカ政府はただちに実行犯をイスラム系テロ組織アルカイダだと断定し、本拠地があるアフガニスタンへの対テロ作戦を開始した。しかしこれと並行して、アメリカ国内ではこの事件に対する「イラク黒幕説」が流れはじめたのだ。ナイト・リッダーの取材では、そんな事実は完全に否定されている。中東関係の専門家も、軍関係者も、捜査関係者や情報筋も、同時多発テロとイラクの結びつきはないと断言している。だがイラク黒幕説は日に日に大きくなり、マスコミも、世論も、政治家も、政府も、イラクへの軍事侵攻へと傾く。ナイト・リッダー社は孤立していた。

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未知との遭遇(ファイナル・カット版)

4月5日(金)公開 TOHOシネマズ新宿ほか全国

何というハッピーエンドか!

 メキシコのソラノ砂漠で、第二次大戦後にパイロットごと行方不明になったのアメリカ海軍機が大量に発見された。機体の状態は極めて良好。事件を調べていたラコーム博士は、現地の老人が奇妙な「歌」を聴いていた事実を突き止める。これと同じ時期、飛行機のパイロットが奇妙な飛行物体とニアミスを起こし、ゴビ砂漠では1920年代に消えた輸送船が見つかり、インドで大勢の人々が空から鳴りひびく歌を聴いた。地球規模のスケールで、何かが起きているのだ。インディアナ州の電気技師ロイ・ニアリーは、真夜中に起きた大規模な停電事故の現場に向かう途中、猛烈な閃光を発しながら空中を舞う巨大な飛行物体を目撃する。仕事を放り出してそれを追ったロイは、複数の飛行体とパトカーのカーチェイスを目撃。この時以降、ロイはUFOの情報を集め始める。一方シングルマザーのジリアンはUFOに我が子を連れ去られて以来、奇妙なビジョンに取り憑かれていた。

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まく子

3月15日(金)公開予定 テアトル新宿ほか全国ロードショー

現代版「風の又三郎」

 小学校5年生のサトシの家は、あかつき館という温泉旅館を営んでいる。母が女将で父が料理長。他に仲居や板前などの従業員が数人という、家族経営の小さな宿だ。そんなサトシの前に、転校生の少女がやって来る。名前はコズエ。彼女の母親があかつき館で住み込みの仲居として働くことになり、コズエも一緒に暮らすことになったのだ。少し不思議な雰囲気を漂わせるコズエは、何かにつけてサトシにくっついて回る。サトシはこれが、嬉しいような、うっとうしいような、複雑な気持ちだ。やがてサトシは、自分の胸に秘めた重大な秘密をコズエに話してしまう。自分は大人になりたくないのに、日々自分の身体が変化していくことが恐ろしいこと。大人になりたくない理由は、自分にとって一番身近な大人の男である父親を嫌悪しているからだということ。父は隣町の若い女と浮気をしていた。だがその後にコズエがサトシに話した秘密は、さらに奇想天外なものだった……。

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ビリーブ 未来への大逆転

3月22日(金)公開予定 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

少数者を抑圧する社会常識と戦え!

 1956年秋。一児の母でもあるルース・ギンズバーグは、名門ハーバード大学のロースクールに入学した。当時同大学で法律を学ぶ女子学生はたった9人。その後コロンビア大に移った彼女は主席で卒業するが、当時のアメリカに女性を雇う法律事務所はひとつも存在しなかった。弁護士への道を閉ざされたルースは、大学の法科教授としてキャリアを築いて行く。それから10年。大学で法的な男女差別について教えているルースに、税法専門の弁護士である夫が一件の訴訟案件を持ち込んでくる。それはデンバーに住む中年の男性の訴えだった。原告は認知症を患う母親の介護のため看護師を雇ったが、その費用の税控除が認められなかったのだ。同じように認知症家族のために看護師を雇っても、独身男性以外は控除が受けられる。これは独身男性に対する法的な差別だ。ルースはこの訴訟を、法律により容認されている男女差別撤廃のための突破口にしようとするのだが……。

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