【お知らせ】銀幕の中のキリスト教

 初の単著「銀幕の中のキリスト教」が、キリスト新聞社から発売になりました。16年前の編著「シネマの宗教美学」(フィルムアート社)と同じく、今回も「映画+キリスト教」がテーマです。

 版元が専門書の出版社なため、一般の書店では手に入りにくいかもしれません。Amazonでも入荷するとすぐ品切れになってしまいます。実店舗で手に取りたい場合は、全国のキリスト教書店(東京なら銀座の教文館、御茶の水のCLC、オアシス新宿西口店など)に並んでいると思います。教文館のネット通販でも購入できます。

キャッツ

1月24日(金)公開 全国ロードショー

CGの猫人間が歌って踊る

 ロンドンの片隅にあるゴミ捨て場に、一匹の子猫が捨てられる。袋から飛び出してきた子猫の名前はヴィクトリア。野良猫ジェリクルキャッツに迎えられた彼女は、その夜が猫たちにとって特別なものであることを知らされる。長老猫オールド・デュトロノミーを招いたジェリクル舞踏会で、最も優れたパフォーマンスを披露した一匹の猫が選ばれる。その猫は天上に運ばれ、新たな命を得る権利を得るのだ。長老猫の前で、次々に披露される歌と踊り。誰もが自分が選ばれようと必死だ。だがそんな猫たちを尻目に、不正な手段で天上に運ばれる権利を得ようとする者もいる。お尋ね者のマキャヴィティは、有力な猫を一匹ずつさらって候補から蹴落としていく。そして最後に狙いを付けたのは、長老猫のオールド・デュトロノミーだ。一方新入り子猫のヴィクトリアは、舞踏会に入れず街頭でさまよう年老いた元娼婦猫グリザベラを見つけると、彼女のつぶやくような歌に耳を傾ける。

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his

恋人同士が出した人生の結論は?

 高校生時代に知り合って恋人同士になった井川迅と日比野渚。だが迅の大学卒業を間近にして、渚は突然別れを切り出して離れて行った。それから8年。都会を離れた田舎町で自給自足に近い生活をしている迅のもとに、突然渚が現れる。しかも小さな女の子・空を連れて。彼女は渚の子供なのだという。プロサーファーを目指して海外に渡った渚は、そこで通訳の日本人女性と知り合って結婚。娘が生まれたが、今は離婚に向けて別居中なのだという。「どうして今さら戻ってくるんだよ。やっと忘れられそうだったのに」「俺にとって、やっぱり迅は特別なんだ」。ぎこちなく、離れ離れだった時間を取り戻していく二人。そこに渚の妻・玲奈がやってきて、強引に空を連れ去ってしまう。渚と玲奈は、離婚後の空の親権を争っているのだ。社交的な渚と同居することで、迅の生活も少しずつ変わっていく。地域の人たちと触れあう機会も増えた。渚も新しい仕事を見つけて働きだす。

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AI崩壊

1月31日(金)公開 全国ロードショー

面白いテーマに脚本が追いついていない


 2025年。画期的な医療AIシステム「のぞみ」の開発者・桐生浩介は、共同研究者だった妻を病気で亡くした後、まだ幼い一人娘を連れて日本を去った。それから5年。厚労省認可の医療システムとして各医療機関に導入された「のぞみ」は、診断・診察のサポートから、投薬管理、手術補助、人々の日常の健康チェックまで、幅広く利用される医療や健康のためのインフラになっていた。この功績を表彰しようと、日本に呼び戻された桐生。だがその目の前で、突然「のぞみ」が暴走し始める。「のぞみ」を利用している医療機器も誤作動を起こし、日本中で死者がけが人が続出。社会は大混乱する。間の悪いことに、たまたまデータセンターを訪問していた桐生の娘は、堅牢なサーバールームに閉じ込められてしまった。しかもこのAI暴走を引き起こした容疑者として、警察に追われるようになってしまう。だが今この時、「のぞみ」暴走を止められるのは桐生しかいないのだ。

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アラビアのロレンス

1月10日(金)公開 午前十時の映画祭 10 Final

異能の人が生み出した歴史

 1935年5月。イギリスの片田舎でオートバイを運転していた男が、事故を起こして死んだ。盛大な葬儀が行われて各界の名士が参列したが、死んだ男の評価については毀誉褒貶相半ばしている。彼の名はトーマス・エドワード・ロレンス。第一次大戦中にアラブのベドウィンたちを率いて、ドイツの同盟国だったオスマン帝国と戦った砂漠の英雄だ。とはいえカイロ勤務の下級士官だったロレンスは、博識だが変わり者、軍隊内では思い切り浮いた存在だった。その彼が上官に割り当てられたのは、オスマン帝国からの独立を目指すハーシム家のファイサル王子に接触してイギリス側に引き込むという仕事。だが現地で王子の客分として迎えられたロレンスは、周囲の誰もが驚く提案を行って周囲の度肝を抜く。オスマン帝国の重要拠点であるアカバ要塞を、ベドウィンのラクダ部隊で急襲しようというのだ。しかしその行く手には、灼熱の砂漠が広がっている。作戦は成功するのか?

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フォード vs フェラーリ

1月10日(金)公開 全国ロードショー

華やかなモータースポーツの舞台裏

 1959年にアメリカ人として初めてル・マン24時間耐久レースを制したキャロル・シェルビーは、心臓の持病からレースの世界を退き、レーシングカーデザイナーとしてシェルビーアメリカンを設立。しかし小所帯の会社はいつも資金繰りに苦しんでいた。数年後、そこにアメリカ最大手の自動車会社フォードから意外な提案が舞い込んでくる。「ル・マンの王者フェラーリに勝てる車を作ってほしい」というのだ。フェラーリはこの少し前に経営破綻し、フォードに会社の売却を打診していた。若者向けのスポーツ車販売に苦心していたフォードは、フェラーリのネームバリューを求めてこの提案に飛びついた。だがこれがとんだ食わせもの。フェラーリはフォードによる買収話をちらつかせることで、他社との買収交渉を有利なものにしていたのだ。フォードの最高責任者フォード2世はこれに激怒。打倒フェラーリに燃える同社の意向から、シェルビーに白羽の矢が立てられた。

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アナと雪の女王2

2019年11月22日(金)公開 全国ロードショー

これでハッピーエンドなのか?

 アレンデール王国の女王として人々に慕われているエルサは、雪と氷を操る不思議な能力の持ち主。今では自分の能力を恐れることもなくなり、平和な暮らしにもすっかり馴染んでいる。だが彼女は、遠くから自分に呼びかける不思議な声を聞くようになる。声に導かれたエルサは四元素の精霊を覚醒させ、アレンデールは大きな混乱に陥る。エルサは精霊の源をたどって、今では霧に包まれている北の魔法の森へ向かう。妹のアナやその恋人クリストフ、トナカイのスヴェン、雪だるまのオラフも一緒だ。霧の中に入り込んだ4人(?)と一匹は、霧の中で戦い続けるアレンデールの王家警備隊と先住民族ノーサルドラの戦士たちに出会う。彼らはなぜ戦い続けているのか。戦いを仲裁したエルサとアナたちは、エルサだけに聞こえる不思議な呼び声に応えてさらに北に向かう。そこで待っていたのは、アレンデール王国の歴史に秘められた暗い過去の記憶と、エルサ誕生の秘密だった。

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ジョジョ・ラビット

落ちこぼれヒトラーユーゲントが見た戦争

1月17日(金)公開 全国ロードショー

 第二次大戦末期のドイツのとある町。友人や家族から「ジョジョ」と呼ばれている10歳の少年ヨハネス・ベッツラーは、母と二人暮らし。父はイタリア戦線で音信不通になり、姉は最近病気で亡くなったばかり。彼はヒトラーユーゲントに入隊早々、上級生から「ウサギを殺せ」と命じられて実行できず、「ウサギのジョジョ」というありがたくないあだ名を頂戴してしまう。しかも直後、汚名返上で意気込んだ手榴弾投擲訓練で大ケガを負ってしまう。一命は取り留めたが、足の障害と、大きな顔の傷が残った。キャンプの責任者だったクレンツェンドルフ大尉は、事故の責任を取って内勤の閑職に移動。ジョジョの母は退院したジョジョを大尉に預けて、負担の少ない小さな仕事を与えるように依頼する。ジョジョは宣伝ビラの配布や掲示など、大尉から回される小さな仕事を手伝うようになった。ある日のこと、ジョジョは家の屋根裏部屋から不審な物音が聞こえるのに気付いた。

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