アラジン

6月7日(金)公開 全国ロードショー

華麗な映像とミュージカルシーンに大満足

 アラビアの豊かな交易都市アグラバーの裏通りで、こそ泥として生きてきたアラジン。市場で王宮の侍女を助けたアラジンは、彼女の正体がお忍びで街に出た王女ジャスミンだと知らぬまま親しく言葉を交わす。その夜、自分の手もとに残った腕輪を返すため城に忍び込んだアラジンは衛兵に捕らえられ、宰相のジャファーから彼女の正体を知らされると共に、砂漠の奥にある魔法の洞窟からひとつのランプを取ってくるように命じられた。ジャファーはこれまでも何度か同じように、囚人を使って洞窟からランプを取り出そうとしている。だが洞窟が受け入れるのは、心に邪心のない「ダイヤの原石」のみ。そうでな者が洞窟に入れば、洞窟はその者を永久に飲み込んでしまうのだ。洞窟に入ったアラジンは脇目も振らずにランプに手をかけるが、その瞬間に洞窟は出口を閉ざす。途方に暮れたアラジンがランプのホコリを拭うため手でこすると、巨大なランプの魔人が姿を現した。

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八甲田山

6月14日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

主人公たちの関係はBLである

 明治34年秋。ロシアとの戦争が目前に迫る中、寒冷地での行軍を想定した八甲田山踏破演習が計画される。参加するのは青森歩兵第五連隊と弘前歩兵第三十一連隊。二隊から同時期に演習に出発し、八甲田山の中で両者がすれ違うという想定だ。弘前連隊側の指揮を任された徳島大尉は、八甲田山を大きく迂回して東南方面から山に入る10泊200キロを超えの計画を立てる。青森連隊の指揮を任された神田大尉も小規模編成の演習を想定したが、大隊本部の山田少佐が弘前隊への対抗意識から大規模編成の演習を提案。山田少佐以下10数名が、大隊からの随行員として演習に参加することになった。翌年1月下旬。一足先に演習を開始した弘前隊は、計画ルートの要所では必ず現地案内人を雇って先に進んでいく。後発の青森隊も事前に案内人の手配をしていたが、同行した山田少佐が独断でこれを追い返し、地図とコンパスだけを頼りに雪の八甲田山に入って行くのだった。

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誰もがそれを知っている

6月1日(土)公開 Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

誘拐事件が暴き出していく家族の秘密

 妹の結婚式に参加するため、子供を連れてスペインの実家に帰省したラウラ。家族や親戚、古い友人たちとの再会を喜び合い、結婚式もその後のパーティーも人々の笑顔に包まれる。だがそのパーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが行方不明になる。彼女が消えたベッドには、少し前に起きた誘拐殺人事件の記事の切り抜きが置かれ、やがてラウラの携帯電話に「身代金を支払えば娘は解放する。警察に通報したら娘の命はない」という誘拐犯からのメッセージが届く。警察に通報すべきか。だがしばらく前に起きた同様の事件では、警察に通報したことから人質が殺されている。ならば犯人に金を払うのか。ラウラたちは結論が出ないまま右往左往し続ける。奇妙なことに、犯人は脅迫メッセージをラウラだけでなく、彼女の幼なじみで元恋人パコの妻ベアにも送りつけているのだ。やがてこの誘拐事件が、家族の中に隠されていたある秘密を白日の下にさらけ出すことになる。

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パリ、嘘つきな恋

5月24日(金)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

中年プレイボーイの最初で最後の恋!

 ジョスランは間もなく50歳に手が届こうとしている独身貴族。有名ブランドの販売を手掛けるやり手の企業経営者だが、恋愛に関しては口から出任せの口説き文句で女性たちと次々その場限りの関係を持つプレイボーイだ。母が亡くなって実家の遺品を整理していたとき、たまたま隣家の女性ジュリーが訪れたことから、再びジョスランの虚言癖が始まる。彼女はジョスランが母の車椅子に座っていた様子を見て、彼を障害者だと思い込んでしまうのだ。ジュリーの実家に招待された彼は、そこで彼女の姉フロランスを紹介される。クラシックのヴァイオリン奏者でアマチュアのテニス選手でもある彼女は、車椅子の障害者だった。車椅子を並べて語り合ううちに、ジョスランは彼女にすっかり魅了されてしまう。彼女のテニスの試合を観戦し、海外のコンサートにも行った。これは本気の恋? しかし「障害者同士」だと思っているフロランスに、彼は本当のことを言えなかった。

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アナと世界の終わり

5月31日(金)公開 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

歌って、踊って、ゾンビがガブリ!

 クリスマスを数日後に控えているというのに、高校生アナの生活はまるで冴えなかった。卒業後は町を出ようとせっせとアルバイトで金を貯めているが、娘の大学進学を望む父はそれを知ってヘソを曲げる。学校はつまらないし、バイト先はかび臭いボーリング場。親しい友人もいまいちの連中ばかり。だがある朝目を覚ますと、世界の様子は一変していた。町の人々が、次々ゾンビになっていたのだ。バイト仲間のジョンと何とかバイト先のボーリング場に逃げ込んだが、そこには夜中に町でビデオ撮影をしていたステフとクリスも難を逃れて立てこもっていた。しかしこの建物も、必ずしも安全ではない。4人は建物に侵入したゾンビを何とか撃退すると、生き残った人たちが軍隊の救助を待っているという学校に向けて移動しはじめる。だがその行く手には、さらに大量のゾンビたちがひしめき合っていた。はたしてアナたちは、無事に家族と再会することができるのだろうか。

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パドマーワト 女神の誕生

6月7日(金)公開 全国順次ロードショー

豪華絢爛なインドの王朝叙事詩

 13世紀末の西インド。若き王ラタン・シンに見初められ、パドマーワティは故郷シンガール王国からメーワール王国へと嫁いだ。だが同じ頃、北インドで勢力を伸ばしていたハルジー族のアラーウッディーンは、スルタンに即位していた叔父を暗殺して自らがスルタンの座を奪い取ると、強大な軍事力で周辺国を次々支配下に置いていく。世界中の宝物を手に入れた彼が次に願ったのが、絶世の美女パドマーワティを手に入れることだった。アラーウッディーンはメーワールに進軍し、大軍勢で城壁を取り囲む。だがメーワールの堅固な守りは、おいそれとは敵を近づけない。籠城戦を戦う大軍の維持にはコストがかかる。兵士たちの食料も尽きかけた頃、アラーウッディーンはメーワールに使者を立てて和睦を申し入れる。だがこれは、豪胆だが計算高い彼の用意周到な策略だった。アラーウッディーンと会談したラタン・シン王は、ハルジー朝の都デリーに連れ去られてしまう。

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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた

6月7日(金)公開 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにてロードショー

小さくて愛らしいミュージカル映画

 ブルックリンで小さなレコードショップを経営するフランクは、17年続けた店を閉めようと決心した。一時は流行った店だ。今でも熱心な常連客はいるものの、インターネット時代にレコード一本の店は成り立たない。妻が事故で亡くなった後、男手ひとつで育て上げた一人娘のサムは、新学期からLAの大学で医者になる勉強をはじめるため家を出る。そろそろ潮時なのだ。元ミュージシャンの彼にとって目下唯一の楽しみは、子供の頃から音楽を教えて育てた娘との即興的なセッション。あまり乗り気ではないサムを強引に誘い、その晩ひとつの曲が生まれた。それが「ハーツ・ビート・ラウド」だ。出来上がった曲が驚くほど良かったため、フランクは娘に内緒でSpotifyにアップロード。これがSpotifyの注目曲リストに選ばれたことで、彼はすっかり舞い上がってしまう。だがサム自身はもっと冷静だった。音楽は大好き。でもそれは彼女の夢ではないのだ。

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