【お知らせ】銀幕の中のキリスト教

 初の単著「銀幕の中のキリスト教」が、キリスト新聞社から発売になりました。16年前の編著「シネマの宗教美学」(フィルムアート社)と同じく、今回も「映画+キリスト教」がテーマです。

 版元が専門書の出版社なため、一般の書店では手に入りにくいかもしれません。Amazonでも入荷するとすぐ品切れになってしまいます。実店舗で手に取りたい場合は、全国のキリスト教書店(東京なら銀座の教文館、御茶の水のCLC、オアシス新宿西口店など)に並んでいると思います。教文館のネット通販でも購入できます。

銀魂 THE FINAL

*1月8日(金)公開 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー**

すいません。記憶にございません……

(お断り)映画の最中にほぼ寝てました。そのためまったく記憶にありません。昼食の直後だったのに加え、寒い外から暖かい映画館の中に入って気がゆるみ、シネコンのシートが適度にリクライニングするのも眠気に拍車をかけました。ところで観ていた映画は本当に『銀魂』だったんでしょうか。わずかな記憶の断片からは『ドラゴンボール』だったような気もしますが、ひょっとしたら『ONE PIECE』だったかもしれません。悟空は髪の毛が銀色になって、なんか仲間たちの様子も違ってました。タイトルも『ドラゴンボール』じゃなくて『SILVER BALL』になっていたような気がしますが、それって僕の気のせい? 途中の派手なアクション場面がドッカンドッカン盛り上がっていたようですが、その記憶も途切れ途切れで意識を失ってます。目が覚めたら『銀魂』の登場人物がみんな学園ドラマをやってたんですが、これって「鬼滅の刃」最終回のパロディ?

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私をくいとめて

2020年12月18日(金)公開 テアトル新宿ほか全国ロードショー

地味カップルの恋愛のリアル

 黒田みつ子、31歳。都内の会社に勤めるOLで、独身一人暮らし。平日は会社でじっと我慢の子を貫いているが、土日は積極的に外出して「おひとり様」の生活を満喫中だ。恋人はもう何年もいないが、今はそれも含めて楽しんでいる。寂しさは少しも感じない。彼女にはパートナーの「A」がいるからだ。Aはみつ子にだけ聞こえる優しい声。それは彼女の分身。心の声。内なる理想の男性像。みつ子の呼び出しに即座に応え、際限の無い愚痴に優しく相槌を打ち、彼女の行動を励まし、的確にアドバイスしてくれる頼もしい相棒だ。だがそんなみつ子の前に、ちょっと気になる男性が現れた。取引先の営業マンで、2歳年下の多田くんだ。たまたま近所同士ということで親しくなり、今はみつ子の作った夕飯のおかずを、彼が時々取りに来るような間柄になっている。だがそれきり、それ以上の進展はまだない。「きっと彼もあなたに好意を持っていますよ」とAは言うのだが……。

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罪の声

2020年10月30日(金) 全国ロードショー

あの有名事件の記憶がよみがえる

 亡くなった父のあとを継いで、小さなテーラーを経営している曽根俊也は、自宅の天袋奥から古い手帳とカセットテープを見つける。手帳には英語でびっしりと文字が書かれ、カセットテープには幼い頃の自分の声が吹き込まれていた。だがそれは、かつて世間を騒がせた劇場型企業恐喝「ギンガ萬堂事件」の脅迫テープ原盤だった。なぜこれが自分の家にあるのか。事件と自分はどう関わっているのか。手帳の持ち主は、かつて家に出入りしていた伯父だ。曽根は自分と家族の過去を探るため、今は行方不明になっている伯父の過去を探り始める。同じ頃、大日新聞大阪本社の文化部記者・阿久津英士が、同じ「ギン萬事件」の真相を探り始める。先輩記者の取材メモをもとに情報の洗い直しをしていた阿久津は、ついに犯人グループが利用していた小料理屋を突き止めた。そのしばらく後、京都にある曽根のテーラーに阿久津が現れる。事件調査はそこから大きく動き出すのだが……。

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映画 えんとつ町のプペル

2020年12月25日(金)公開 全国ロードショー

新鮮味と驚きに欠ける良質アニメ

 そこは「えんとつ町」と呼ばれていた。町のあちこちにそびえる高い煙突が、絶え間なく黒い煙を吐き出しているからだ。煙は小さな空を覆いつくしている。そんな町の底にあるゴミ捨て場に、光輝くひとつの心臓が落ちてきた。心臓は周囲のゴミを引き付けて、やがて人間の姿になって歩き出す。ゴミ人間が町に出ると、そこはハロウィンの祭りの真っ最中。ゴミ人間もハロウィンの仮装と思われて大喝采を浴びるが、やがて人間でないことがわかると人々に追われるようになる。行き場を失ったゴミ人間が出会ったのは、えんとつ掃除の少年ルビッチ。少年はゴミ人間にプペルという名を付けて家に招き入れる。ルビッチには父がいない。父は黒い雲の向こう側にある「星」についての紙芝居を残し、ある日姿を消してしまった。あの雲の向こうに、星はあるんだろうか? だがそれは、町では決して口外できない禁断の問い。町の支配者たちはプペルとルビッチを捕らえようとする。

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ワンダーウーマン1984

12月18日(金)公開 全国ロードショー

聖闘士星矢 vs ミュージカル「キャッツ」

 1984年のワシントンD.C.。スミソニアン博物館の女性研究者ダイアナの正体は、人々の前にたびたび現れて危機から救い出すスーパーヒロイン、ワンダーウーマンだった。そんな彼女が知り合ったのが、博物館に新たに採用された研究者バーバラだ。彼女のもとに盗品の古美術品が大量に持ち込まれたことが、歴史的大事件の発端になる。盗品の中に埋もれた、古びた石のかけら。それは持つ者の願いをひとつだけ叶える、不思議な力を秘めているらしい。とても本気にできるような話ではないが、ダイアナは石を握りしめ、長年心に秘めている願い事をつぶやくのだった。やがて彼女の目の前に、遠い昔に死んだはずの恋人スティーブが現れる。願いが叶ったのだ。同じ頃、真面目で優しい性格だが不器用で容姿にも自信が持てないバーバラは、「私はダイアナになりたい!」と石に向かって願っていた。その願いは叶う。だが不思議な石の力は、これだけでは終わらなかった。

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劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

10月16日(金)公開予定 全国ロードショー

映画一本でお得な二本立て興行

 鬼殺隊剣士てある竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、仲間の我妻善逸(あがつまぜんいつ)や嘴平伊之助(はしびらいのすけ)と共に無限列車に乗り込む。鬼殺隊の炎柱・煉󠄁獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と合流するためだ。無限列車では乗客の不審な失踪が相次いでおり、これは鬼の仕業だと考えられていた。やがて客室内に流れ出す鬼の匂い。乗客を安全な場所に逃がし、鬼に立ち向かう炭治郎たち。煉獄の戦闘力は凄まじく、現れた鬼たちはあっという間に惨殺されてしまうのだった……。だがこれは夢。「下弦の壱」である眠り鬼・魘夢(えんむ)は、夢を操って人間を身動きできなくしてしまう。甘美な夢の中に引き込まれた人間たちは、現実を忘れて自分の夢に溺れるのだ。魘夢はそれを、思うがままにむさぼり食らう。鬼殺隊の4人も一瞬にして魘夢の術にはまり、それぞれの甘美な夢に取り込まれてしまう。だが炭治郎の妹・禰豆子(ねずこ)は例外だった。

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アルプススタンドのはしの方

 7月24日(金)公開 シネマカリテほか全国順次公開

舞台劇を映画化した青春群像劇

 夏の高校野球全国大会。埼玉県立東入間高校は念願の甲子園出場を果たし、教員や在校生有志がバスで応援席に送り込まれていた。その中には、野球のルールがよくわからないままやってきた演劇部の生徒や、野球を諦めた元野球部員、ガリ勉タイプでスポーツと縁のなさそうな女子生徒なども混じっている。試合はピッチャーの好投もあって接戦だが、相手チームが甲子園常連の優勝候補とあって一瞬も気が抜けない。そんな試合を冷ややかに見ていた元野球部員の藤野は、自分が野球を辞めた理由を演劇部の安田に話す。その安田も、打ち込んできた演劇部での活動を引退するにあたって、胸の中に大きなわだかまりを抱えていた。試合は相手チームが先制。炎天下の甲子園球場応援席で、高校生活最後の夏が、悔いを残したま終わろうとしている。そんな中、試合では味方チームが相手に食い下がり、得点差を少しずつ詰め始める。そして9回。試合は一打逆転のチャンスを迎えた。

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イップ・マン 完結

7月3日(金)公開 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

ドニー・イェン主演の人気シリーズ完結!

 1964年の香港。詠春拳の達人として多くの弟子たちを育てた葉問(イップ・マン)は、医師から悪性腫瘍の診断を受ける。武術の達人も病気には勝てない。今の彼にとって唯一の心残りは、高校生の息子が学校に馴染めず喧嘩騒ぎばかり起こし、ついには退学になってしまったことだ。「息子さんには海外の学校の方が合うかもしれません」と言われた葉問は、アメリカで道場を開いて成功している弟子・小龍(シウロン/英名ブルース・リー)の招きに応じて米国を訪れる。だがロサンゼルスの中国人拳法家たちの中で、小龍は問題児扱いされていた。彼が広く道場の門戸を開き、中国伝統の武術をアメリカ人にも教えていたからだ。息子をアメリカに留学させるには、現地での身元引受人となる中華総会の紹介状が必要だ。だが総会の代表ワンは、小龍をかばう葉問に紹介状を渡そうとしない。手詰まりの中、葉問は学校でクラスメイトからいじめを受けているワンの娘を助ける。

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グレース・オブ・ゴッド 告発の時

7月17日(金)公開 ヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー

神父の性犯罪と教会の偽善を告発する実録映画

 アレクサンドルは、フランスのリヨンで妻や5人の子供と暮らす40歳代の銀行幹部だ。彼は友人のひとりから、少年時代にボーイスカウト活動を指導していたプレナ神父が、再びリヨンに戻ってきたことを知らされる。「君もプレナ神父に触られたかい?」と言う友人は、プレナ神父から性的虐待を受けた被害者だった。アレクサンドルが心の中で封印していた思い出が蘇る。自分も同じように、プレナ神父の性虐待の対象になっていた。しばしば個室に呼び出され、体をなで回されてキスされた。神父の性癖は当時ボーイスカウトに参加していた子供たちにとって公然の秘密で、同じような被害を受けた子供は大勢いるはずだ。その神父が、今もまだ教会で聖職者を続け、聖書クラスで子供たちを教えているのだ。アレクサンドルは30年前の性被害を、教会に告発することにした。神父を子供たちから遠ざけ、聖職を剥奪しなければならない。アレクサンドルの戦いが始まった……。

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悪人伝

7月17日(金)公開 全国劇場公開

マ・ドンソクの存在感にしびれる!

 夜道で人が刺され、金を奪われる事件が発生した。警察は強盗殺人事件として捜査開始。だが刑事のチョン・テソクは、これが近隣で起きている他の殺人事件と同一犯だと直感する。上司は「他の管轄の事件に首を突っ込むな」と釘を刺すが、テソクは独自に捜査を進めていく。そんな中、しばしばテソクと対立している大物やくざのチャン・ドンスが、何者かに刺されて病院に担ぎ込まれた。犯人は逃亡したが、テソクはこれも連続殺人犯の仕業だと確信する。だとすれば、ドンスは一連の事件の唯一の生存者だ。ドンスは犯人の顔を見て、会話も交わしている。だが警察は一連の事件が同一犯だという見立てにはとらず、テソクは自由に使える人手がない。一方ドンスも復讐のために犯人を追うが、多くの部下が動いても雲をつかむような話。警察の調査分析能力と、やくざの人海戦術を組み合わせるしかない。こうしてテソクとドンスは、一時的に手を組むことになったのだが……。

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