【お知らせ】銀幕の中のキリスト教

 初の単著「銀幕の中のキリスト教」が、キリスト新聞社から発売になりました。16年前の編著「シネマの宗教美学」(フィルムアート社)と同じく、今回も「映画+キリスト教」がテーマです。

 版元が専門書の出版社なため、一般の書店では手に入りにくいかもしれません。Amazonでも入荷するとすぐ品切れになってしまいます。実店舗で手に取りたい場合は、全国のキリスト教書店(東京なら銀座の教文館、御茶の水のCLC、オアシス新宿西口店など)に並んでいると思います。教文館のネット通販でも購入できます。

エクストリーム・ジョブ

1月3日(金)公開 シネマート新宿ほか全国ロードショー

序盤はユルいが中盤からはすごく面白い

 警察麻薬課のコ班長チームは、最近これといった成果も上げられないままチーム解体の危機に瀕していた。大物テッド・チャンを取り逃がしたのも大きな痛手だ。そんな折も折、署内のライバル班から耳寄りな情報が届く。麻薬組織の大物イ・ムベが帰国して、再び大きな取引がありそうなのだ。コ班長チームはイ・ムベの事務所前にある唐揚げチキン屋から張込みを続けるが、店が閉店すると聞いて大慌て。「それなら俺たちが店を買う!」。班長の退職金を前借りして店を買い取ったが、営業しないと相手に怪しまれてしまう。そこで形式的に唐揚げ屋として営業を始めるのだが、どういうわけか売り出したチキンが大ヒット。開店前から大行列ができる繁盛店になってしまった。朝から晩まで厨房と食卓を切り回し、これでは本業が刑事なのか唐揚げ屋なのかわからない。客を減らそうと大幅値上げをすれば、この「高級化路線」で店にはさらに客が殺到するようになってしまった。

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ジュマンジ/ネクスト・レベル

12月13日(金)公開 全国ロードショー

前作のスタッフとキャストが再結集!

 ビデオゲーム「ジュマンジ」の世界で、4人の高校生たちが冒険を終えてから3年。冒険をきっかけに恋人同士になったスペンサーとマーサだったが、スペンサーはひとりニューヨークの大学に進学して遠距離恋愛。彼女や仲間のSNSを見ながら、ひとりイケてない自分に引け目を感じていた。冬休み。久しぶりに仲間が集まって話に花を咲かせようと約束したものの、スペンサーは彼らと会うのに気後れしていた。実はマーサとも、ここ何ヶ月か上手く行っていないのだ。現実から逃れたいスペンサーは、再びひとりでゲームの世界へ……。一方、スペンサーが約束の場所に現れないことを気にする仲間たちは、彼の家に様子を見に行くことにする。そこで見つけたのは電源の入ったゲーム機と、放置されたスペンサーの荷物だった。ゲームから単独で脱出することは不可能。仲間たちは再びゲームの世界に戻ることに決めたのだが、ここで誰も思ってもいない出来事が起きてしまう。

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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

12月20日(金)公開 全国ロードショー

長い長い物語がとうとう終わる

 シスの寺院への道しるべとなるウェイファインダーを手に入れたカイロ・レンは、星図にない惑星エグゼゴルにあるシスの寺院でパルパティーンに出会う。パルパティーンは秘かにスターデストロイヤーの大艦隊を組織して最後の大決戦を行おうとしていたのだ。レイはレンの行方を追おうとするが、その手掛かりとなるナイフには翻訳を禁じられた古代シス語でメッセージか書かれていた。レイたちはC-3POの記憶を一時消去するという乱暴な手段で、メッセージを解読することに成功。惑星ケフ・ビァでウェイファインダーを入手したが、そこに現れたレンに破壊されてしまう。レイはレンと対決して彼のウェイファインダーを奪い、一人エグゼゴルに向かう。その航跡を追って、レジスタンスの艦隊もエグゼゴルへ。そこで待ち構えている、パルパティーンと大艦隊。ジェダイの心を取り戻したレンもレイと合流。こうして銀河の命運を賭け、雌雄を決する最後の戦いが始まる。

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男はつらいよ50 お帰り 寅さん

12月27日(金)公開 全国ロードショー

満男と泉の物語にピリオドを打つ完結編

 脱サラして小説家になった諏訪満男は、病気で亡くした妻の七回忌法要のため実家の柴又に戻ってくる。久しぶりに懐かしい顔が集まって思い出すのは、以前はこうした場の中心になっていた伯父さんのことだ。テキ屋をしていた寅次郎伯父さんは、惚れっぽくって、人情家で、面倒見がいい親分肌で、でもひがみっぽくて、すぐ怒って、いつも全国をふらふら飛び回って、家族に心配ばかりかけていた。でも満男はそんな伯父さんが大好きだったのだ。書店で行われたサイン会で、満男は久しぶりに懐かしい人に再会する。高校時代に付き合っていた初恋の相手・泉だ。泉は20年ほど前にヨーロッパに渡り、現地で家庭を持ち、今は国連関連の職員として世界中を飛び回っている。満男は泉を神保町のジャズ喫茶に連れて行く。店の女主人は、伯父さんの恋人だったリリーさんだ。「リリーさんはどうして伯父さんと結婚しなかったの?」。満男と泉の思い出をたどる旅は続いていく。

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カツベン!

12月13日(金)公開 全国ロードショー

映画史に材を採った笑えないコメディ

 大正時代初期。当時の人々を夢中にさせていたのは、何と言っても活動写真。関西のとある町に、活動のロケ隊がやって来る。主演は「目玉のまっちゃん」こと尾上松之助。監督は牧野省三。物珍しげに撮影を眺める町の子供たちの中に、俊太郎と梅子もいた。撮影からしばらくして活動の上映小屋に入り込んだ二人は、映画の中に自分たちが映り込んでいるのに大興奮。「俺は活動弁士になりたい」「私は映画に出て芝居をしたい」と夢を語り合う二人。それから十年。俊太郎は偽弁士として泥棒の片棒を担ぐ日々だ。だが警察の出動で一味の首領が逮捕された後、俊太郎は泥棒から足を洗って、憧れの活動弁士を本気で目指すことに決めた。雑用係としてもぐり込んだ青木館には、往年のスター弁士・山岡秋聲がいる。だがこの頃、山岡は酒に溺れてすっかり身を持ち崩していた。青木館を支えている人気弁士は若い茂木。だがライバルのタチバナ館は、茂木を引き抜こうとしていた。

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テッド・バンディ

12月20日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

殺人鬼は我々の善き隣人だった

 1980年代の終わり。エリザベス(リズ)・クレプファーは刑務所に一人の男を訪ねていた。相手の名はテッド・バンディ。アメリカで30人以上の若い女性を陵辱・殺害した、稀代のシリアル・キラーだ。「なあ、出会ったときのことを覚えてるか?」とたずねるテッド。二人はかつて恋人同士として、何年間か同棲していたことがある。出会ったのは1969年、とあるバーでのことだった。一緒に飲んだあと彼女を自宅まで送ったテッドは、シングルマザーのリズに優しく包み込むような愛情を注ぐ。幼い娘ともすぐに親しくなった。結婚こそしなかったものの、子供を含めた3人は幸せな家庭を築いていたのだ。だが1975年、テッドが逮捕されたことでこの生活は終わる。彼は前年ユタ州で起きていた女性誘拐事件の容疑者として身柄拘束され、裁判を受けることになった。「これは誤解だ。僕は無実だよ」と身の潔白を主張するテッドを、リズは信頼していたのだが……。

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に

12月20日(金)公開 全国ロードショー

40分の追加で前作の印象は一変した

 昭和18年の暮れ。突然申し込まれた縁談に応じる形で、翌年すずは広島の実家から呉の北條家に嫁いだ。18歳だった。夫の周作は優しく、嫁ぎ先の両親も良くしてくれる。夫を亡くして実家に出戻った周作の姉・径子が、時々すずに嫌味や小言を言うこともあるが、おっとり型のすずはそれを軽くいなしてしまう。戦争は既に始まっている。物資は乏しくなり、生活は苦しくなっていく。そんな中、お使いを頼まれた呉の街で、すずは遊郭で働くリンという女性に出会う。住む世界もまったく違う二人だったが、やがてすずは、リンと夫周作の間にあったある関係に気づいてしまうのだった。翌年、実家の兄が戦死。遠い世界の戦争は、少しずつすずたちの身近なところにもやってくる。各地から伝わってくる空襲の報道。やがてすずたちの頭上も敵機が飛び、高射砲陣地の砲撃音が響き、空襲や機銃掃射に追われる日々がやって来る。舅は空襲で行方不明になり、周作も招集された。

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