浮城

浮城

英中混血の男性を通して見た香港の現代史

 かつて香港には蛋民(たんみん)と呼ばれる数多くの水上生活者がいた。1940年代末。最初の子供を流産した蛋民の夫婦が、ひとりの赤ん坊を買い取る。その子は一目でイギリス人と中国人の混血だとわかったが、夫婦は赤ん坊に華泉(ワーチュン)という名を付けて大切に育てた。蛋民は学校に通わず、文字の読み書きもおぼつかないのが普通だ。だが華泉は母親や牧師の応援もあって学校に通うようになり、やがて東インド会社の雑用係に採用された。猛勉強して社内で頭角を現し、幼馴染みの娣(タイ)と結婚して子供を授かり、現地採用の人間としては初めて会社の重役にまで出世することができた。そんな彼の前に現れたのが、アメリカで建築を学んだというエリート女性の菲安(フェイアン)だ。彼女の手ほどきで、華泉は香港の上流社会に相応しい洗練された社交術を身に着けていく。だがこうした社交の場は、彼の妻にとって大きなストレスを強いる原因となった。

(原題:浮城 Floating City)

6月21日(土)公開予定 シネマート六本木ほか全国順次公開

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