少女は異世界で戦った

少女は異世界で戦った

9月27日(土)公開予定 新宿バルト9ほか全国順次

4人の若手女優がスタントなしで大乱闘

 核も銃も存在しないもうひとつの世界。だが近年そこに、何者かが銃を持ち込む事件が増えつつあった。これに対抗するのが、剣と武術の達人である4人の少女戦士たち。彼女たちは人知れず、この世に送り込まれてくるインベーダーたちと戦い続けている。彼女たちの司令官である柳生太一郎は、インベーダーたちが政権政党である日本光華党の幹部と次々に入れ替わり、日本を乗っ取ろうとしていることを知る。侵入者たちは仕留めたが、インベーダーが侵入してくるワームホールをふさがない限り、根本的な解決はできないままだ。柳生と少女戦士たちは富士山麓にある光華党の施設内にワームホールがあると目星を付け、アイドルグループ「i.Dolls」だと偽って施設とその周辺を探り始める。少女戦士のひとりアリサは、発見したワームホールを通ってインベーダーたちの世界に潜入。だが彼女がそこで知ったのは、自分たちとインベーダーに関わる驚きの真実だった。

 女の子映画の巨匠であり、『ガメラ』シリーズなどでSF的なセンスを見せつけた金子修介監督の新作は、美少女とSFが組み合わさったまさに金子修介監督向けの作品。主演は、元新体操選手で金子監督の『ジェリー・フィッシュ』(2013)でデビューした花井瑠美。信販会社のCMで瓦割りを披露し日本中の度肝を抜いた武田梨奈。『TOKYO TRIBE』(2014)のヒロイン役で抜群のアクションセンスを見せつけている清野菜名。AKB48の元メンバーで、2013年に増山加弥乃から現在の名前に改名した加弥乃。この顔ぶれを眺めただけで、映画ファンなら「これは絶対に面白いだろう!」と舌なめずりしそうだが、映画というのはキャスティングやスタッフだけではわからないものだ。大ベテランの金子修介ともあろう者が、なぜこんな映画を作ってしまったのだろうか。おそらく製作条件がかなり厳しかったのだとは思うが、それにしてもこれはひどい。

 この映画の問題は、すべてが中途半端なトコロなのだ。アクションが売りでお話がスカスカなら、それでも一向に構わない。映画を観た人には「話は忘れちゃったけどアクションはすごかったぞ!」という印象が残るだろう。女の子たちをひたすら可愛く撮るのが目的なら、それでも構わない。ストーリーはでたらめでアクションもヘボかったけど、出てた女の子たちが魅力的だったのでファンになってしまったということだってあると思う。お金は全然ないけどストーリーだけはしっかりしていて、この脚本家と監督に次はもっと大予算で映画を撮らせたら面白そうだというケースもある。でもこの『少女は異世界で戦った』は何が売りなんだろう。この映画の中に「これはすごい!」という部分が何かあるだろうか。

 おそらくこれは「企画と予算」という映画のスタート時点で、既にかなりの無理があったのだろう。無謀なことにあえてチャレンジし、見事に失敗した映画なのだ。

東映第2試写室にて
配給:MAMEZO PICTURES 配給協力Mエフピクチャーズ
2014年|1時間37分|日本|カラー|シネマスコープ|デジタル5.1ch
公式HP:http://www.shojo-isekai.com
IMDb:http://www.imdb.com/title/tt3495666/

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