バンクーバーの朝日

2014年12月20日(土)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

戦前カナダに実在した日系野球チームの実話

バンクーバーの朝日

 1938年のカナダ・バンクーバー。20世紀初頭から数多くの日本人移民が渡ったその町には、日系移民を中心とした「朝日」という野球チームがあった。他の仕事をしながら野球を楽しむ選手によるアマチュアチームだが、一応カナダの野球リーグにも所属している。とは言え貧弱な日本人の体格では投手力でもバッティングでもパワー負け。朝日は連戦連敗の万年最下位だった。しかし新しいキャプテンになったレジーは、セーフティバントや盗塁、バントエンドランで敵を攪乱することを試み、その後のチームはデータ重視のピッチングと守備で手堅く守りながら勝ち星を重ねて行くようになる。カナダ人社会の中で差別的な扱いを受けることの多かった日系人たちにとって、朝日は希望の星になった。やがてカナダ人たちも、朝日のスモールベースボールの面白さに拍手を送るようになる。しかし野球以外の場では、日系人たちはますます苦しい立場に追い込まれるのだった。

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エクソダス:神と王(3D・字幕版)

1月30日(金)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

モーセは神を信じない合理主義者だった!

エクソダス:神と王

 紀元前1300年のエジプト。戦争前に王宮で行われる恒例の占いで、神官が「王子の命を助ける者が民を率いる」という奇妙な未来を告げる。これを聞いて青ざめたのは王の息子ラムセス。笑い出したのは彼の従兄弟モーセだった。だがその直後の戦いで王子が窮地に陥ったとき、モーセは間一髪でそれを助けることになった。「モーセに王位を奪われるかもしれない」という恐れが、この時ラムセスの心の中に芽生えた。当時のエジプトは建築ラッシュ。現場で働かされているのはヘブライ人の奴隷だったが、最近は「故郷のカナンに帰還させろ」という不満の声が現場から聞こえて反乱の恐れもある。現地視察に出かけたモーセに、ヘブライ人の長老が思いがけない話を聞かせる。「あなたはエジプト人ではなくヘブライ人です」というのだ。まるで信じられない話だが、この話はやがて王宮にも伝わり、モーセの存在を疎ましく思いはじめていたラムセスは彼を砂漠に追放した。

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