あっちゃん

4月18日(土)公開予定 渋谷HUMAXシネマ、シネマート心斎橋にてレイトロードショー
5月、名古屋シネマテーク公開決定 以降全国順次公開予定

結成30周年。ニューロティカの過去と未来。

あっちゃん

 1984年に結成されて以来、一度も「解散」することなく2014年に結成30周年を迎えたパンクバンドのニューロティカ。だが解散していないとは言っても、メンバーチェンジは頻繁に行われている。現在オリジナルメンバーで残っているのは、ボーカルの「あっちゃん」ことイノウエアツシただひとりになってしまった。1980年代後半から90年代初頭のバンドブームの中で、ニューロティカもメジャーで活動していたこともある。だがブームは去り多くのバンドが解散した。その中でなぜニューロティカは解散しなかったのか。奇抜なピエロのメイクと衣装でステージパフォーマンスを行うあっちゃんは、なぜニューロティカを続けることができたのか? 八王子にある駄菓子屋の若旦那(といっても既に50歳)として日々仕入や商品陳列の仕事をしているあっちゃんと周囲の関係者たちの証言から、ニューロティカのこれまでの歩みとあっちゃんの魅力を綴っていく。

 僕自身はニューロティカをきちんと聴いたことがないのだが、おそらくイノウエアツシと僕はほぼ同世代だと思う。あちらは50歳代に突入しているが、こちらはギリギリまだその手前。1984年にバンド結成だというが、僕は同じ頃に専門学校に通い始めている。周囲にはバンド活動をしている人が大勢いて、チケットを買って小さなライブハウスに出かけたりしていたこともある。ただし僕自身は当時、ほとんど音楽に興味がなかった。(今もないけどね。)通っていたデザイン学校はeggmanや渋谷公会堂の近くだったので、学校の行き帰りにライブやコンサート入場のために並ぶ行列を横目で見ながら「なんの行列だろう?」と思ったりしてた。でもライブに行くことはほとんどなかった。バンドブームのピークはテレビで「イカ天」を放送していた1989年から90年頃までで、ニューロティカの名前もこの頃聞いたことがあるかもしれない。でもその程度のことだ。

 そんなわけで僕はニューロティカのファンでも何でもないのだが、映画は楽しく観ることができた。学生のころ自分の周囲で熱心に音楽をやっていた人たちに、再び会えたような気がしてちょっと嬉しい気分になった。直接は何の接点もないのが、僕も同じ時代をまったく別の世界で並走してきたのだ。30年は結構長い。ニューロティカが結成された1984年は、「疑惑の銃弾」のロス疑惑が取りざたされはじめた年だ。同じ年にグリコ森永事件が起き、ホイチョイ・プロの「見栄講座」がベストセラーになった。AIDSで世界中がパニックになり、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落したのはその翌年だ。こういう話をすれば、同世代の人には「30年」という時間の距離感がだいたいわかるのではないだろうか。

 映画には周辺を取材した膨大なインタビューがあり、ニューロティカや「あっちゃん」がいかに愛されているかが伝わってくる。この愛され方は、ハンパないよな。

シネマート六本木(スクリーン2)にて
配給:日本出版販売 宣伝:ビーズインターナショナル
2015年|1時間43分|日本|カラー|16:9|2ch
公式HP: http://www.acchan-movie.com/
IMDb:

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