モンキー・マジック 孫悟空誕生

5月16日(土)公開予定 シネマート六本木
5月23日(土)公開予定 シネマート心斎橋

ドニー・イェンの孫悟空が天界で大暴れ!

モンキー・マジック 孫悟空誕生

 かつて世界は、天界・魔界・人間界の3つに別れており、天界がすべてを統べる地位にあった。だがこれに不満を持つ魔界の牛魔王は天界に反旗をひるがえし、天界と魔界との間で壮絶な戦いの幕が切って落とされる。両者の力は拮抗していたが、牛魔王は天界の統治者である玉王との一騎打ちに敗れる。このまま魔界を滅ぼすべきか? だがその時、玉王の前に妹の鉄扇公主が立ちふさがる。牛魔王を愛していた彼女は、自分が天界を捨てて彼の妻になり、今後は天界に逆らわぬようにさせると約束して許された。こうして戦いは終わったが、戦いに傷つき破壊されつくした天界は創造の女神・女媧の力で復元されるが、このとき女神の放った五色の石のかけらが人間界にこぼれ落ち、そこで新しい命を宿した。やがて生まれたのは一匹の猿。不思議な力を持つ猿は花果山の王になった。やがて猿は天界で須菩提祖師の弟子孫悟空となるが、反抗的で手の付けられない暴れん坊だった。

 アクションスターのドニー・イェンが孫悟空に扮して大暴れする、ファンタジックなアクション・アドベンチャー映画。孫悟空といえば三蔵法師と旅をする「西遊記」の物語が有名だが、この映画が描いているのはその前日譚。といっても映画オリジナルのストーリーというわけではない。不思議な力を身につけた孫悟空が天界で大暴れする「大鬧天宮(だいとうてんきゅう)」は京劇の人気演目にもなっている有名な話で、映画のストーリーはほぼそれを忠実になぞっているようだ。映画では孫悟空の物語の背後に、天界と魔界の戦いというよりスケールの大きなドラマを置いて、お調子者の孫悟空がそこに巻き込まれて行くという筋立てになっている。孫悟空が生まれたのもこの戦いのせいなら、孫悟空が天界に戦いを挑むのもこの戦いがあってこそなのだ。映画は大きな舞台装置を作って有名な物語を大きく拡張することに成功したが、この物語の中で孫悟空は脇役になっている。

 全編にCGを活用して、天界や魔界という超自然の世界や、そこに住む者たちをきらびやかに描いている。天界の武人と魔界の者たちが猛スピードの空中戦をする場面などは、デジタル技術があればこそ実現できたアクションシーンだろう。しかし物語がひとたび孫悟空の身の丈に降りてくると、特撮のレベルもセンスも日曜朝の「スーパー戦隊シリーズ」みたいになってしまうのだ。孫悟空を演じているのはドニー・イェンだが、この映画では彼の鍛え抜かれたアクション技術にうならされる場面がほとんどない。CGがすごすぎてドニーのアクションが埋没してしまうのだ。そもそも孫悟空の猿メイクのために、彼の素顔がほとんど見えなくなってしまうのは残念。顔も見えず、アクションも冴えないのでは、この映画にわざわざドニー・イェンを主演させる必然性がない。

 もともと3D映画だが、日本では2D版のみの公開。でもこの映画は、3Dで観てナンボだと思うけどな。

(原題:西遊記之大鬧天宮)

シネマート六本木(スクリーン3)にて
配給:ツイン 宣伝協力:フリーマン・オフィス
2014年|1時間59分|中国、香港|カラー|スコープサイズ|ステレオ
公式HP:
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt1717715/

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