ターミネーター:新起動 ジェニシス

7月10日(金)公開予定 全国ロードショー

シュワルツェネッガーがシリーズに本格復帰!

ターミネーター:新起動 ジェニシス

 西暦2029年。人工知能スカイネットの支配に抵抗する人類は、指導者のジョン・コナーに導かれて最終決戦に勝利した。だがスカイネットは時空転送装置を使って人間の皮膚をまとったサイボーグ「ターミネーター」を1984年に送り込み、ジョンの母サラを抹殺しようとする。これを阻止すべく、反乱軍の兵士カイル・リースも過去に向かった。だがそこでカイルを待ち受けていたのは、まったく予想もできない意外な出来事だ。過去に送られたターミネーターは、そこで待ち受けていた別のターミネーターと完全武装したサラによってあっという間に破壊されてしまったのだ。一方カイルを抹殺しようとするのは、液体金属型の別のターミネーター。サラを助けるため過去にやってきたカイルは、あろうことかサラに助けられて九死に一生を得る。理由はわからないが、過去の歴史は決定的に変わってしまった。そしてカイルの中にも、不思議な記憶が生み出されていた……。

 1984年に1作目が公開されて以来、過去に4作品が作られてきた映画版「ターミネーター・シリーズ」の最新第5弾。評判の悪かった3作目と4作目、あるいはテレビシリーズ「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」(2008〜2009)は「なかったこと」にして、ジェームズ・キャメロンが監督したオリジナルの1・2作の延長で作られた作品になっている。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。彼は『ターミネーター4』(2009)にもCG出演していたが、今回は『ターミネーター3』(2003)以来12年ぶりのフル出演だ。今回はターミネーターの金属骨格を包み込む皮膚は年をとるという設定で、現在のシュワルツェネッガーがターミネーターを演じても不自然のない言い訳を準備。しかしこれが言い訳以上に、物語の上で素晴らしい効果を生み出している。人間を擬態して長い年月を過ごす内に、ターミネーターに人間らしさが出てくるのだ。

 過去のシリーズとは別のストーリーになっているので、この作品からいきなり映画を観てもほとんど問題はないはず。特に3・4作目は観ていなくてもぜんぜん構わない。しかし映画の随所に過去のシリーズ全作品へのオマージュと思われる描写もあり、過去作品を観ていればその方がずっと楽しめるはずなのだ。今回の映画で残念だったのは、登場するテクノロジーの描写がやや古めかしかったことだろうか。一応はスマホやタブレットが普及している現在の延長にある世界を描いているのだが、基幹ソフトがメーカーの単一のサーバーで集中管理されていることなんて実際にはあり得ないはず。高速回線を経由して、世界中何ヶ所かのサーバに分散して保存してあるはずなのだ。ただしこれは映画の欠点ではなく、次回作への布石になるのかもしれない。誰が旧型ターミネーターや液体金属型ターミネーターを過去に送ったのかなど、この映画の中では不明になっている部分も多い。

(原題:Terminator Genisys)

パラマウント試写室にて
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
宣伝:ドリーム・アーツ、アンリミテッド
2015年|2時間6分|アメリカ|カラー|シネスコ|ドルビーデジタル
公式HP: http://www.terminator-movie.jp/
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt1340138/

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