ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

8月7日(金)公開予定 全国ロードショー

最初から最後まで見せ場が満載!

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

 テロリストに化学兵器が渡るところを間一髪食い止めたイーサン・ハントとIMFのメンバーたちだったが、強引で乱暴とも思えるその行動力をアメリカ政府は危惧するようになっていた。CIAからの提言もあり、IMFはCIAの下部組織に編入されてしまう。だが同じ頃、イーサンはこれまでにない危機に陥っていた。世界的なスパイ組織〈シンジゲート〉の正体を探ろうとしていた彼は、逆にシンジゲートに捕らえられてしまったのだ。拷問を受けそうになったイーサンを助けたのは、シンジゲートのメンバーであるイルサだった。だが間一髪で窮地を脱した彼を待っていたのは、IMFの解体と自分が国際手配になっているという知らせ。イーサンは逮捕を逃れるために身を潜め、自分ひとりでシンジゲートの正体を探りはじめる。それから半年後、CIAで閑職に甘んじているベンジーのもとに、イーサンから秘密の連絡が届く。合流場所はウィーンのオペラハウスだった。

 トム・クルーズ製作・主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ第5弾。最初から最後まで派手なアクションシーンをぎっしりと詰め込み、見応え十分の2時間12分に仕上がっている。このシリーズは主人公がIMF (Impossible Mission Force)という組織に属し、チームプレイで不可能とも思える作戦に従事する一方、主演スターであるトム・クルーズを格好良く見せるため、彼に単独行動でも十分な見せ場を作らなければならない。チームに属するイーサンがとある事情から単独行動になり、最後はまたチームに戻っていくというのがシリーズに共通する物語の流れ。あとは敵の正体や目的を差し換え、主人公が単独になる理由を考え、過去作品と重複しないアクションのアイデアを考えて、1本の映画に押し込んでいるわけだ。気心の知れた家族的メンバーと単独行の間を行き来するという意味で、このシリーズは「寅さんシリーズ」に似ている。

 1960年代から70年代にかけて放送された「スパイ大作戦」の映画版としてスタートした作品だが、映画はテレビ版とはずいぶん雰囲気が違うものになっている。テレビ版は常にチームプレイで作戦を行っていて、メンバーの単独行動は基本的にあり得なかった。テレビシリーズという枠内で予算も撮影期間も決まっていたため、大がかりなアクションもあり得ない。映画版があえてそうしたテレビにない要素を入れて、世界を拡張していったのが良いことなのか悪いことなのか……。ただしこのシリーズは、随所にテレビ版の持っていた「におい」のようなものを残している。本作では終盤のサスペンスと結末に「スパイ大作戦」のにおいがする。

 トム・クルーズのアクションは素晴らしいが、シリーズが4〜5年に1作のペースであることを考えると、そろそろ後進に道を譲りたい時期なのではないだろうか。でもトムと交代する次の主演俳優なんて考えられないよなぁ……。

(原題:Mission: Impossible – Rogue Nation)

TOHOシネマズ六本木ヒルズ(スクリーン7)にて
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
2015年|2時間12分|アメリカ|カラー|シネスコ
公式HP: http://www.missionimpossiblejp.jp/
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt2381249/

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