ジュラシック・ワールド(3D・吹替版)

8月5日(水)公開 全国ロードショー

映画館で体験するスリル満点の恐竜アトラクション!

ジュラシック・ワールド

 中米コスタリカ沖の孤島に建設された「ジュラシック・パーク」が壊滅状態になって20年。運営を譲渡されたマスラニ社は、パークを「ジュラシック・ワールド」と改名してリニューアル・オープン。現在は1日に2万人もの観光客が訪れる、世界的なアミューズメント・リゾート施設になっている。ザックとグレイの兄弟はパークの運営責任者をしている叔母クレアをたずねてパークを訪れるが、仕事が忙しい叔母は兄弟の世話を部下に任せてしまう。彼女が現在取り組んでいるのは、パークの新しい目玉になりそうな新種の恐竜を管理すること。だが遺伝子技術を使って生み出された新種の肉食恐竜は、檻を破って逃げ出してしまう。脱走恐竜を生け捕りにしようとした警備部隊は壊滅的な被害を受け、パークの総責任者であるマスラニ社長も死んだ。この様子を見ていたインジェン社の警備担当者は現場を乗っ取り、かねてから計画していたある実験を行おうとするのだが……。

 2001年の『ジュラシック・パーク III』以来14年ぶりとなるシリーズ第4弾。前作までのストーリーや設定を引き継ぎながら、出演メンバーを一新した事実上のリブート作品だ。物語の流れはシリーズ1作目の『ジュラシック・パーク』(1993)をほぼ忠実になぞっている。孤島の恐竜テーマパークで、檻を破った恐竜が人間を襲いはじめる。人間たちはこの状態をなんとか押さえ込もうとするが失敗し、最後は人間たちが島から脱出するのだ。1作目にはまだ幼い姉弟が登場して事件に巻き込まれたが、本作では兄弟が事件に巻き込まれる。映画の中には1〜3作目に登場して観客の度肝を抜いたシーンや名場面が形を変えて再登場。ただし今回の映画は島の中だけが舞台なので、市街地に大型恐竜が現れて暴れるという『キングコング』的なスペクタクルがないのは残念。そのかわりに、ラストは大型肉食竜同士の一騎打ちという怪獣映画的な趣向で興奮させてくれる。

 物語の中には大小さまざまな突っ込みどころがあるし、せっかくの設定が生かされていない部分もある。例えば本作では恐竜から逃げる人間の数を、過去シリーズの数人から数十人というレベルから、一気に2万人以上にまで増やした。しかしこの数が、物語の中であまり生かされていないのだ。2万人の群衆の中に恐竜が突っ込んでいけば、人々はパニックを起こして阿鼻叫喚の地獄が生まれるだろう。しかしこの映画は、そのあたりをごくあっさりと記号的に描いているだけだ。もっともこの映画において恐ろしいのは恐竜であって、人間のパニックをあまり細かく描くと別の映画になってしまうからやらないという割り切りがあったのかもしれないけれど……。映画を観ている間はあまり気にならないが、パークの運営責任者が職場放棄して、2万人の来場者を恐竜に襲われるがままにさせているというのも考えてみればひどい話。甥っ子も大事だろうが、他の客も考えてくれよ!

(原題:Jurassic World)

TOHOシネマズ錦糸町(スクリーン2)にて
配給:東宝東和
2015年|2時間5分|アメリカ|カラー|サイズ|サウンド
公式HP: http://www.jurassicworld.jp/
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt0369610/

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