HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス

5月14日(土)公開 新宿バルト9ほか全国ロードショー

ほぼ全裸のパンティかぶり男がまさかの復活!

HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス

 変態仮面こと色丞狂介は高校を卒業すると、恋人の姫野愛子と同じ大学に進学した。恭介は「もう変態仮面にならない」と愛子に約束し、思い出深い彼女のパンティを返すことに。狂介と愛子との間に生じる微妙な距離。その間に新任美人教師の彩田椎名は狂介に言い寄り、同級生の真琴正はひそかに愛子に思いを寄せる……。甘酸っぱい絵に描いたような学園ドラマ展開! しかしその裏では、死んだはずの大金玉男による変態仮面への復讐計画が着々と進められていたのだ。大金は刺客としてミスターバキュームを送り込み、変態仮面が変身に使うパンティを次々に盗み出していく。彼は変態仮面にあっけなく倒されてしまうが、大金にとってこれはほんの小手調べに過ぎなかった。間もなく日本中から、ありとあらゆるパンティが消えて行く。愛子もアメリカに去り、変態仮面は本来の力を発揮できない。狂介は夢枕に立った父の教えに従い、変態仙人に弟子入りすることになる。

 2013年に公開された映画『HK/変態仮面』の続編で、主演の鈴木亮平以下、愛子役の清水富美加、大金玉男のムロツヨシなど、主要キャストが同じ役で再登場。驚いたのは前作で「にせ変態仮面」を演じていた安田顕が、別の役柄で再び登場することだろう。死んだはずの大金玉男が再登場するぐらいだから、にせ変態仮面が再登場したっておかしくないのだが、今回はそこをあえて別の役にしているところに驚くのだ。前作では主人公の敵、今回は主人公を助ける味方というまったく正反対の役だが、どちらも筋金入りのド変態という意味ではキャラがだいぶかぶっているような……。主演の鈴木亮平は前作からの3年ですっかり売れっ子になり、演技がだいぶこなれているような気がする。しかし前作のちょっとギクシャクしたところが、むしろ色丞狂介というキャラクターには合っていたような気もする。ただ上手くなればいいわけではないのが、映画の演技の不思議さだ。

 原作はともかく、映画版の『HK/変態仮面』は『スパイダーマン』をかなり意識しているのが明らかだったが、今回の映画でそのリスペクトぶりはさらに強固なものになっている。柳楽優弥が変身するダイナソンは、『スパイダーマン2』(2004)に出てくるドクター・オクトパス(ドック・オック)ではないか。変態仮面がほとんど意味もなくニューヨークまで行くのも、ニューヨークのビル街で変態仮面とダイナソンを戦わせるという、ただそれだけが目的だったように思えてならない。(「ニューヨークに行きたいか!」というギャグも面白かったけどね。)そんなわけで1作目より随所にリッチな仕上がりが見えるのだが、ストーリー展開は1作目の方がスピード感があって面白い。パンティつながりでストーリーの一貫性はあるものの、テンポが悪くて間延びして見えてしまうところが多いのだ。中でも一番間延びしているのが、安田顕の登場するシーンだとは皮肉だ。

109シネマズ名古屋(シアター3)にて
配給:東映
2016年|1時間58分|日本|カラー|シネマスコープ
公式HP: http://hk-movie.jp/
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt5492906/

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