ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

12月16日(金)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

エピソード4に直結するスピンオフ作品

rogue-one

 ジン・アーソは辺境の惑星で両親と暮らしていたが、突然現れた帝国軍の兵士たちに母を殺され、科学者だった父は連れ去られてしまった。ジンは父の友人だったソウ・ゲレラに保護されるが、混乱の中で彼ともはぐれ、大人になった今では無法者の一員になっている。そんな彼女のもとに、反乱軍が接触してくる。帝国軍のパイロットがジンの父ゲイレンからのメッセージを持って脱走したが、反乱軍過激派のソウ・ゲレラたちに拉致されてしまった。ゲラレに接触してメッセージを受け取るには、ジンの仲介が必要なのだ。ジンは反乱軍の兵士キャシアンとドロイドのK-2SOと共に、惑星ジェダでゲラレに接触。再生されたホログラム映像を通して、ゲイレンは帝国軍の恐ろしい新兵器デス・スターの秘密について語る。彼は帝国軍に協力するふりをして、デス・スターに致命的な弱点を仕掛けていたのだ。だがそこを正確に攻撃するには、デス・スターの設計図が必要だった。

 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)をつなぐ時期を描いたスピンオフ作品で、『エピソード4』で重要な役割を果たすデス・スターの設計図が、いかにして反乱軍の手に渡ったかを描いたスピンオフ作品になっている。登場するメカやコスチュームは旧三部作(エピソード4〜6)を踏襲したものになっており、『スター・ウォーズ』をリアルタイムで観てきて新三部作(エピソード1〜3)に馴染めない中年ファンには嬉しいもの。登場人物のほとんどは本作のオリジナルだが、ダース・ベイダーやターキン総督など、『エピソード4』に直結するキャラクターが『エピソード4』の時のままの姿で登場するのにも驚いた。ターキン総督を演じるピーター・カッシングは1994年に亡くなっているので、今回の登場は過去のアーカイブ映像とデジタル技術を駆使したバーチャル出演だ。

 この手のバーチャル出演は、古いところでは『クロウ/飛翔伝説』(1994)で撮影中に事故死した主演俳優をあとから合成した例があるし、より手の込んだものでは『ターミネーター』(2009)や『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)が記憶に新しい。今回の映画に登場するのは無表情な殺人サイボーグではなく表情豊かに演技をするイギリスの名優なのだが、その演技は他の俳優たちに混じってもまったく違和感がない自然なもの。映画の最後に、やはり『エピソード4』に登場するお馴染みの人物も登場する。こうした技術があれば今後は往年の名画の続編を、かつて主演した名優たち自身に出演させて製作できる。現在はコストと手間がだいぶかかりそうだが、将来的にはAI技術を使って作業を省力化し、銀幕の大スターたちをスクリーンに蘇らせることが普通になるのかもしれない。物語そのものより、技術的部分にワクワクさせられる作品だった。

(原題:Rogue One)

109シネマズ名古屋(シアター7/IMAX 3D)にて
配給:ディズニー
2016年|2時間14分|アメリカ|カラー|2.39:1
公式HP: http://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt3748528/

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
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