ドクター・ストレンジ(IMAX 3D)

1月27日(金)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

めくるめく映像の魔法!

ドクター・ストレンジ

 スティーブン・ストレンジは天才的な腕を持つ脳神経外科医だったが、交通事故で両腕の神経を損傷して外科医としての道を断たれてしまう。再手術を繰り返し、最新の実験的な医療を試みても、かつてのような繊細な指先の動きを取り戻すことはできない。だが彼は「致命的な脊椎損傷から回復した患者がいる」という噂を聞き、その元患者から「カマー・タージに行け」というヒントを得てネパールのカトマンズに向かう。カトマンズで待っていたのは、エンシェント・ワンと彼女の弟子モルドだった。そこでストレンジに示されたのは、世界の常識を超越する魔法の力。そこに大きな希望を見たストレンジもまたエンシェント・ワンに弟子入りする。だがカーマ・タージはこの時、魔法の力を悪用するカエシリウスとの戦いを控えていた。ストレンジはそのための戦士として見込まれ、弟子入りを許されたのだ。暗黒の魔法を操るカエシリウスの手が、カーマ・タージに迫る……。

 ドクター・ストレンジは「スパイダーマン」や「X−メン」「アイアンマン」などと同じマーベルコミックのヒーローで、初出は1963年という古株選手だという。だがこれまで日本にはほとんど紹介されておらず、今回の映画が事実上の日本初おめみえだと思う。世界観を『アベンジャーズ』と共有しているので、ドクター・ストレンジ本人がアベンジャーズのチームに入るかどうかは別として、いずれは他のヒーローたちと共演して活躍することになるだろう。今回の映画版でドクター・ストレンジを演じるのはベネディクト・カンバーバッチ。偏屈で傲慢な天才外科医から魔法を操るスーパーヒーローへの変身を、大まじめに演じていて見応えがある。エンシェント・ワンを演じるティルダ・スウィントンもはまり役。カエシリウスを演じたマッツ・ミケルセンも、カリスマ性のあるヴィランを作り上げた。シリーズ化前提の第1弾作品だが、これは好スタートになったと思う。

 しかしこの映画の見どころは、物語そのものよりも映像だろう。映画を観ている人たちに、映画の中の「魔法」が間違いなく存在することを実感してもらわなければならない。今回はIMAX 3Dでの鑑賞だったが、映像の迫力は凄まじいものだ。特にエンシェント・ワンがカエシリウスと戦うオープニングと、ストレンジとモルドがカエシリウスと戦う(実際にはほとんど逃げ回っているだけなのだが)終盤のクライマックスは3Dで観て本当によかった。ビルの壁が盛り上がってロールケーキのように巻き取られていったり、ニューヨークの摩天楼がバラバラのバーツに解体して高速で移動して行く映像にはたまげる。予告編でも少し見せられていたが、それがしつこく延々と続くのだ。これに比べると、映画の最後にある香港での戦いはいまひとつだ。時間を止めて逆回転させるのは面白いアイデアだと思うのだが、そこで主人公たちがほとんど突っ立っているだけなんだもん。

(原題:Doctor Strange)

109シネマズ名古屋(シアター7)にて
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2016年|1時間55分|アメリカ|カラー|2.35:1
公式HP: http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt1211837/

Ost: Doctor Strange
Ost: Doctor Strange

posted with amazlet at 17.02.21
Original Soundtrack
Hollywood Records (2016-11-18)
売り上げランキング: 5,395

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中