キングスマン:ゴールデン・サークル

1月5日(金)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

超豪華なキャストに目まいがするような娯楽大作

 いかなる国家や組織にも属さない独立系の諜報組織「キングスマン」。そのメンバーであるエグジーが、元候補生のチャーリーが率いる武装グループに襲撃された。何とかその手を(文字通り)振り切ったエグジーだったが、彼らの目的はエグジー個人への復讐ではなくキングスマンの壊滅。データのハッキングでキングスマンの拠点はことごとく破壊され、生き残ったのは恋人の実家(スウェーデンの王室)を訪ねていたエグジーと、エージェントの名簿に未掲載だったマーリンだけだった。襲撃したのは世界的な麻薬組織「ゴールデン・サークル」の女ボス、ポピーだった。エグジーとマーリンは組織生き残りのため残されたメッセージをたどり、テキサスのウィスキー蒸留所を訪ねる。そこはキングスマン同様の諜報組織「ステイツマン」の本拠地だった。少々手荒な歓迎を受けたエグジーたちだったが、彼らはそこで、死んだと思われていた懐かしい人物と再会することになる。

 2015年に製作されたスパイアクション映画『キングスマン』の続編。主要キャストは前作から継承されているが、前作で退場した大物俳優の代わりに、本作でも何人かの大物俳優が新たに登場している。前作ではマイケル・ケインがキングスマンのリーダーを演じていたが、彼は前作で退場したため今回はマイケル・ガンボンが新しいアーサーになっている。しかし再登場したロキシー共々、彼は物語序盤にあるミサイル攻撃で木っ端微塵に吹き飛ぶのだ。なんという贅沢な役者遣いか……。新たな登場キャストは、ジュリアン・ムーア、ハル・ベリー、ジェフ・ブリッジス、ブルース・グリーンウッド、エミリー・ワトソン、そして本人役で出演のエルトン・ジョンなどビッグネームがぞろぞろ出てくる。正月第2弾公開の映画だが、超豪華キャスト揃い踏みの顔見世興行状態だ。この顔ぶれを眺めているだけでもお腹いっぱいで、入場料の元は取れてしまうのではないだろうか。

 じつは1作目を観ないままこの2作目を観て、その後、ネット配信で1作目を観た。1作目の印象的な場面が2作目でも形を変えて引用されるなど、1作目を観ていた方がもちろん面白い映画ではあるだろう。しかし1作目の人間関係がキングスマンの組織壊滅でほとんどリセットされてしまうため、1作目を観ないまま2作目だけ観ても、内容の多くは理解できるはずだ。物語はデタラメで大味だが、それを細かなディテールで埋めているのがこの映画の特徴。豪華な俳優たちもそのディテールの一部なのだが、こうした豪華さに比べると、主人公エグジーを演じたタロン・エガートンが小粒に見えてしまってバランスが悪いのだ。若い俳優がある1本の映画で脚光を浴びて大スターになることもあるが、この映画や前作を観ても、主演のエガートンにそうしたカリスマ的魅力は感じない。既に3作目の計画もあるようだが、主演がこれだからたぶん続編も豪華キャストになるだろう。

(原題:Kingsman: The Golden Circle)

109シネマズ名古屋(シアター5)にて
配給:20世紀フォックス
2017年|2時間21分|イギリス、アメリカ|カラー|2.39:1
公式HP: http://www.foxmovies-jp.com/kingsman/
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt4649466/

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