ミッション:インポッシブル/フォールアウト

8月3日(金)公開 全国ロードショー

アクション! アクション! そして、アクション!!

 何者かに盗み出された3個のプルトニウムを取り戻すため、イーサンとMIFのチームが動き出す。プルトニウムが核テロリストの手に渡れば、世界は破滅の危機を迎えるからだ。だが重要な取引現場で、イーサンは何者かにまんまとプルトニウムを強奪されてしまう。事件には、かつてイーサンたちによって壊滅させられたシンジゲートの生き残り「アポストル」たちが関与しているらしい。IMFだけでは事態解決が覚束ないと見たCIAは、イーサンのお目付役としてエージェントのウォーカーを同行させる。イーサンはプルトニウム取引のキーマンであるジョン・ラークに成りすまそうとするが、現場の混乱からラーク本人を射殺してしまう。だが用心深いラークの顔を知っている人間は、じつはほとんどいない。イーサンは堂々とラークに成りすまして、取引の仲介者であるホワイト・ウィドウと接触することに成功。だが彼はそこで、アポストルたちの真の目的を知らさる。

 物語は前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)からつながっていて、前作で登場した元スパイたちの秘密組織シンジゲートや、シンジゲートのリーダーであるソロモン・レーン、シンジゲートに潜入していた女性スパイのイルサなどが再登場。IMF長官役のアレック・ボールドウィンも出てくれば、イーサンの妻(元妻?)のジュリアも物語にからんでくるなど、これまでのシリーズの集大成になっている。しかし物語は、正直もはやどうでもいいのではないだろうか。上記のあらすじを書いていても、あまり意味があるとは思えない。映画の見どころは次々と惜しげも無く繰り出されるアクションシーンの数々で、ストーリーはアクションとアクションをつなぎ合わせる言い訳のようなものに過ぎない。これらのアクションシーンは、ほとんどがトム・クルーズ自身によって演じられているというのがこの映画の売り。56歳のアクションに驚愕だ。

 人気テレビドラマの映画版としてスタートした本シリーズを、「007シリーズ」に匹敵する大型の人気シリーズに育て上げたのはトム・クルーズの功績。イーサンなど主要キャラクターは映画オリジナルだが、物語のムードや小道具類はちゃんとテレビ版を踏襲しているのは、それがシリーズのアイデンティティでもあるからだろう。007のジェームズ・ボンドが希代の女たらしであるのに対して、徹底的に女姓に対してストイックなイーサン・ハントという設定も、作品の棲み分けに大きく貢献していると思う。イーサンのジュリアへの愛情はほとんど変態チックな領域に達しているような気がするが、ここまで徹底されるとむしろ天晴れ。要するにイーサン・ハントは、「愛する女性のためにがんばる!」という少女マンガの主人公なのだ。それに加えて「仲間のためにがんばる!」というのがある。国家のためとか世界の危機のためというのは、彼にとって二の次なのだろう。

(原題:Mission: Impossible – Fallout)

109シネマズ名古屋(シアター7)にて
配給:東和ピクチャーズ
2018年|2時間27分|アメリカ|カラー|1.90:1(IMAX)
公式HP: http://missionimpossible.jp/
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt4912910/

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