この道

1月11日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

盟友山田耕筰が語る北原白秋の実像

 昭和27年。小田原で開催された「北原白秋 没後十周年記念コンサート」で、白秋とのコンビで多数の歌曲を作った作曲家の山田耕筰が指揮棒を振っていた。コンサート終了後、記者から白秋についての思い出を尋ねられた彼は、「あんなひどいやつはいない」と言いながら、若き日の白秋と自分自身の関わりについて語り始める……。山田と白秋が出会ったのは、「赤い鳥」の鈴木三重吉の紹介によるものだった。「あなたの詩に曲を付けてより豊かなものにしたい。新しい日本の歌曲を作りたい」と熱く語る山田だったが、「僕の詩に何か加えるなんて許さない。僕の詩はそれだけで完璧な芸術なんだ!」と白秋は共作に興味を示さない。だが大正12年の関東大震災に打ちひしがれる人々の姿を見て、白秋の気持ちは共作に傾く。音楽には詩にはない力があると思ったのだ。大正14年。二人が作詞作曲した「からたちの花」が、日本初のラジオ放送で演奏されることになった。

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クリード 炎の宿敵

1月11日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

『ロッキー』シリーズの集大成

 話題先行のタイトルマッチから3年。アポロの息子アドニスは、ついにWBCのヘビー級チャンピオンのベルトを手にする。それはかつて父アポロや親友ロッキーが手にした、曰く付きのベルトでもあった。彼は恋人のビアンカと結婚し、順風満帆の人生。だが同じ頃、遠く離れたウクライナで新王者のベルト奪取を狙う父子がいた。30年前にアポロと戦って彼を死に至らしめ、その後ロッキーに敗れ去ったイワン・ドラゴと、彼の息子ヴィクターだ。プロモーターは「因縁の試合」という話題性でボクシングファンとヴィクターを挑発し、アドニスは「父の仇討ち」のためにこの挑戦を受ける。だがこの試合に不穏なものを感じたロッキーが、アドニスのセコンドに付くことはなかった。そしてはじまった、世界が注目する初防衛戦。だがヴィクターの猛攻にアドニスは何もできず、立っているのが精一杯。相手の反則で王位陥落は免れたが、アドニスの心と体は深く傷ついていた。

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