キャプテン・マーベル

3月15日(金)公開 全国ロードショー

アベンジャーズ・シリーズのプリクエル

 クリー人の女性戦士ヴァースは、スクラル人に捕らえられた仲間の救出作戦で敵に拘束され、失われた深い記憶を検索する装置にかけられる。そこで見たのは、クリーとはまったく違う惑星で過ごした過去の断片だった。スクラルの宇宙船を脱出したヴァースは、蘇った記憶をたどってC-53惑星(地球)に降り立つ。だが彼女の記憶の中から重要な秘密が地球にあることを知ったスクラルたちも、彼女を追って刺客を差し向けた。秘密を解く鍵は、ヴァースの記憶の中にあるローソン博士にある。彼女は連邦特別捜査官ニック・フューリーの協力を得て、博士について調べていく。博士はある実験機の事故で命を落としたというが、その時実験機のパイロットとして共に死亡したのがキャロル・ダンヴァースだった。だがヴァースはそのキャロルの記憶を受けついでいる。キャロルとヴァースの関係、そしてローソン博士の秘密とは? ヴァースとフューリーはルイジアナに向かう。

 『アベンジャー』シリーズと世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の21作目であり、時系列ではあらゆる作品に先立つプリクエル(前日譚)に該当する作品。物語の舞台は1995年の地球で、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンと、フィル・コールソン役のクラーク・グレッグが、デジタル技術で25歳若返って出演している。恒例のスタン・リー出演シーンだが、今回は1995年当時のスタンリー・リー本人という設定だ。MCUは数が多すぎで僕などはもう既に付いていけなくなっているのだが、この映画にはアイアンマンもハルクもキャプテン・アメリカも登場しない。そう言う意味ではきわめてシンプルな映画であって、いつの間にやらMCUに置いてけぼりを食っていた僕のような人間にはとっつきやすくなっている。もちろん最後はMCUとの接点もあり、今後は『アベンジャーズ/エンドゲーム』に続くようだ。

 映画の内容については正直さほど感心するところもなかったのだが、主人公が最初に地球に降り立ったのが1990年代のレンタルビデオ店というのが、中年以上の映画ファンにはニヤニヤさせられるポイントだろう。昔懐かしいビデオショップの風景を、たぶん映画の作り手たちも楽しみながら再現していたに違いない。列車を使ったアクションシーンが見どころで、変幻自在にあらゆる形に姿を変えられるスクラル人との戦いを、周囲の乗客が啞然としながら見守る場面はこのの見せ場のひとつだろう。これと同時進行で、列車を追いかける猛スピードのカーチェイスが行われるのもすごい迫力。映画のまだ序盤のうちに行われるこれら手の込んだアクションに比べると、それ以降の場面はちょっと見劣りするのが残念。主人公の正体を探るミステリー要素で物語を引っ張っていくのだが、手に汗握るスリルやサスペンス、胸が空くような爽快感か味わえるわけではないのが残念だ。

(原題:Captain Marvel)

109シネマズ名古屋(シアター7)にて
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2019年|2時間4分|アメリカ|カラー
公式HP: https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt4154664/

キャプテン・マーベル (オリジナル・サウンドトラック)
Hollywood Records (2019-03-08)
売り上げランキング: 138

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中