アラジン

6月7日(金)公開 全国ロードショー

華麗な映像とミュージカルシーンに大満足

 アラビアの豊かな交易都市アグラバーの裏通りで、こそ泥として生きてきたアラジン。市場で王宮の侍女を助けたアラジンは、彼女の正体がお忍びで街に出た王女ジャスミンだと知らぬまま親しく言葉を交わす。その夜、自分の手もとに残った腕輪を返すため城に忍び込んだアラジンは衛兵に捕らえられ、宰相のジャファーから彼女の正体を知らされると共に、砂漠の奥にある魔法の洞窟からひとつのランプを取ってくるように命じられた。ジャファーはこれまでも何度か同じように、囚人を使って洞窟からランプを取り出そうとしている。だが洞窟が受け入れるのは、心に邪心のない「ダイヤの原石」のみ。そうでな者が洞窟に入れば、洞窟はその者を永久に飲み込んでしまうのだ。洞窟に入ったアラジンは脇目も振らずにランプに手をかけるが、その瞬間に洞窟は出口を閉ざす。途方に暮れたアラジンがランプのホコリを拭うため手でこすると、巨大なランプの魔人が姿を現した。

 1992年のディズニーアニメ『アラジン』の実写映画版。1990年代のディズニールネサンス作品の中では、2017年の『美女と野獣』(アニメは1991)に続く実写化で、この流れはこの夏に公開の『ライオン・キング』(アニメは1994)や来年の『ムーラン』(アニメは1998)に続いていく。『美女と野獣』や『ライオン・キング』、『アラジン』などは、アニメ版をベースにした舞台ミュージカルにもなっている。ワンソース・マルチユースのディズニー商法だ。僕はルネサンス時代のディズニー映画をどれもリアルタイムで観ているのだが、正直『アラジン』はあまり好きになれない映画だった。ジーニーの声を担当したロビン・ウィリアムズは好きな俳優だったが、『アラジン』という映画は彼の個人技や個性が大きくフィーチャーされすぎていて、作品としてのバランスが悪いと思う。この印象は、作品公開から四半世紀以上たった今も変わっていない。

 しかし時代は変わった。ロビン・ウィリアムズが亡くなって5年がたち、現在のディズニーファンの多くは、『アラジン』の魔人をけたたましく喋りまくるロビン・ウィリアムズではなく、ジーニーというひとりのキャラクターとして観ているだろう。吹替版の山寺宏一の声で慣れ親しんでいる人も多いはずだ。そんな中で作られた実写版のアラジンは、俳優のウィル・スミスがノリノリで自分なりのジーニーを演じているのが見どころ。(ちなみに今回の映画でジーニーの日本語吹替を担当したのも山寺宏一。アニメ版と実写版を日本語吹替版で続けて観ても、ジーニーにはまったく違和感がないと思う。)1時間半のアニメ版は実写化で2時間以上に拡張されたが、衣装やセットは豪華だし、新曲も追加されるなど内容面でも拡張されている。映像の多くはCGを利用しているはずだが(CGのないシーンなんてあるの?)、本作はCGと実写融合の現時点での頂点になっている。

(原題:Aladdin)

109シネマズ名古屋(シアター7)にて
配給:ディズニー
2019年|2時間8分|アメリカ|カラー|2.39:1
公式HP: https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt6139732/

アラジン (字幕版)
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