喜劇 女は度胸

6月21日(金)公開 ミッドランドスクエアシネマ

『男はつらいよ』シリーズの双子の兄弟

 蒲田の町工場で工員として働いている学は、真面目だが不器用な青年だ。仲間たちに連れられて週末の盛り場に乗り出しても、早々に仲間とはぐれてひとりぼっち。そんな学ぶに声をかけてきたのが、大手四ツ星電器で工員をしている愛子だった。二人は不器用な交際をはじめ、一途な学はやがて彼女との結婚を意識するようになる。だがそんな彼を驚愕させる事件が起きる。学が愛子にプレゼントしたゲーテの詩集を、遊び人の兄・勉吉が持っていたのだ。「これは馴染みのコールガールに借りたのよ。美人だぜ。あっちの仕事はアルバイトで、昼間は四ツ星電器に勤めてるんだ」。なんということだ。あの愛子が、学の知らないところで娼婦の仕事をしているのだ。しかも遊び人の兄と馴染みで、もう何度もそういうことをしている。学は愛子とのデートで彼女にこのことを問いただそうとするが、それは学の疑惑をますます深めるだけだった。学は彼女と別れようとするが……。

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きみと、波にのれたら

6月21日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

主題歌の使い方はまるでミュージカル

 大学進学を機に、海辺のマンションに引っ越して来たひな子。部屋の窓からは海が一望でき、波が良ければすぐ海に出てサーフィンができる。そのマンションで火事騒ぎがあったとき、助けてくれたのが消防士の青年・港だ。ふたりは付き合うようになり、ひな子の手ほどきで港もサーフィンの腕をめきめき上げていった。だがクリスマスを過ぎたその年の暮れに、港は海の事故で亡くなってしまう。突然の恋人の死に、何も手に付かなくなってしまうひな子。しかし彼女が港との思い出の歌をふと口ずさんだとき、目の前のコップの水の中に突然港の姿が現れた! それはひな子にだけ見える幻覚なのか? 港はその後も歌うたび彼女の前に現れ、ひな子はそんな彼との時間に安らぎを見出していく。たとえそれが、自分にしか見えない幽霊のような存在だとしても……。だがコップや水筒の水に親しげに、嬉しそうに話しかけるひな子の姿は、友人たちが見ても異様なものだった。

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