トイ・ストーリー4(吹替版)

6月12日(金)公開 全国ロードショー

人気シリーズも本当にこれで完結(?)

 長年親しんだアンディの部屋から、新しい持ち主ボニーの部屋に引っ越したウッディと仲間たち。ウッディはお気に入りの第一線から離れたが、今でもオモチャたちのリーダーだ。そんなオモチャたちの仲間に新しく加わったのは、ボニーが幼稚園で作った使い捨てプラスチック・フォークの人形フォーキー。材料がゴミ箱のゴミだったせいか、フォーキーは何かあればゴミ箱に飛び込みたがる厄介者。ボニーのお気に入りのオモチャを、ゴミにするわけにはいかない。ウッディはフォーキーがゴミ箱に飛び込むのを押しとどめるのに必死だった。ある日、ボニーと両親はキャンピングカーで旅行に出かけるが、その途中でフォーキーはついにゴミ箱目指して脱出に成功。ウッディはフォーキーを救出するため自分も車から飛び降りるが、行き着いた先では思いがけない出来事が待っている。それは以前アンディの部屋で一緒だった、電気スタンドの付属人形ボー・ピープとの再会だ。

 2010年の『トイ・ストーリー3』以来の、人気シリーズ第4弾。このシリーズは1995年に第1作目が公開されたのだが、それからほぼ四半世紀たって、CGのクオリティ進化には驚くものがある。ボー・ピープはシリーズ1作目の後、1999年の『トイ・ストーリー2』では再登場したが、その後の3作目では姿を消していた。このあたりの事情について、映画の導入部でさらりと描いてみせるのが、この映画にとってのテーマに関わってくる。それは「お気に入りのオモチャがいつの間にか消えてしまう」という問題だ。この映画シリーズは、オモチャたちの生き方や行く末について、さまざまな道を示してきた。1作目は「持ち主のお気に入りオモチャが変わる」という話。2作目は「コレクターズアイテム化するオモチャ』についての話。3作目は「持ち主がオモチャを卒業してしまう」という話。そしてこの4作目では、オモチャが持ち主の前から消えて行く話だ。

 誰にでも子供の頃にウッディやバズのような愛着のあるオモチャがあり、フォーキーのような、他人からはまったく価値がわからなくてもお気に入りのオモチャがあるのだと思う。でもそうしたオモチャ類は、大人になった時にすべて消えてなくなっている。彼らはどこに行ってしまったのだろうか。外で遊んでいてなくしてしまうオモチャの話は、『トイ・ストーリー3』にも出てくる。考えてみれば、外出先で置き去りにされたロッツォも哀れな奴だった。でも今回の映画はもっと悲惨で、もっと苦い。ロッツォには少なくとも子供に愛された記憶があるが、ギャビー・ギャビーはどうだろう。ダッキーとバニーも、遊園地の射的コーナーで何年も吊されたままだ。前作『トイ・ストーリー3』もシリーズの終了を感じさせたが、今回の第4弾はいよいよ本当のシリーズ完結編だろう。まあディズニーのことだし、今後どんな裏技を使って復活させるかが見ものではあるけれどね。

(原題:Toy Story 4)

ミッドランドスクエアシネマ2(シアター13)にて
配給:ウォルト・ディズニー
2019年|1時間40分|アメリカ|カラー|2.39 : 1
公式HP: https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt1979376/

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