ブルース・ブラザース

7月12日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

ジョン・ベルーシ主演のカルトムービー

 強盗の罪で3年の刑を受けたジェイク・ブルース。出所すると、刑務所前で弟のエルウッドが待っていた。ふたりにとって「我が家」である孤児院に挨拶に行くと、そこは5000ドルの固定資産税未納で閉鎖の危機。「そんな金はすぐ作れますよ」と言うジェイクに、院長は「盗んだ金なんて要らない!」と啖呵を切る。じゃあどうすりゃいいの? 管理人のカーティスから、クリオウファス牧師に会えとすすめられたジェイクは、牧師の教会で天の啓示を受ける。「バンドを再結成するんだ!」と息巻くジェイクは、エルウッドとふたりで昔のメンバーを探し当ててバンド活動を再開。だがその過程で、警察、ネオナチ、ジェイクを狙う謎の女、ステージを奪われたカントリーバンドなど、荒っぽい連中から狙われる羽目になる。はたして「ブルース・ブラザース・バンド」のライブは開けるのか。孤児院を救うための金は集められるのか。ブルースとエルウッドは会場に向かう。

 ジョン・ベルーシとダン・エイクロイド主演のミュージカル・コメディ映画。製作当時は映画会社に「当たるはずがない」と言われたそうだが、あに図らんや大ヒット。もともとはベルーシとエイクロイドがテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で披露していた人気コーナーだったそうだが、SNLが放送されていなかった日本でも映画はヒットしている。見どころは、次々登場する一流ミュージシャンたちの熱唱だ。ジェームズ・ブラウンが牧師の扮装で歌い、聴衆たちが踊りまくる「The Old Landmark」。アレサ・フランクリンがバンドに復帰しようとする夫に文句を言う「Think」。レイ・チャールズ演じる楽器店主が、店の楽器でデモ演奏する「Shake a Tail Feather」。キャブ・キャロウェイが時間稼ぎに歌う「Minnie the Moocher」。そしてブルース・ブラザース・バンドの演奏の数々。どれも最高だ。

 ハリウッドは1970年代に一度ダメになるが、70年代後半にコッポラやルーカス、スピルバーグなどの若い才能を招いて一気に若返る。本作のジョン・ランディスも、そうした若い世代のひとりだった。ハリウッドの大資本と、テレビ番組の映画版という企画の気安さと、恐い物知らずの若い監督や出演者たちが寄り集まった結果、こんなにも自由奔放でアナーキーな映画ができてしまった。映画序盤でエルウッドの安宿がバズーカ砲で攻撃され、さらには爆破され、終盤では無数のパトカーとのカーチェイス。特にカーチェイスは圧倒的な物量作戦で、今でも観客を啞然とさせること間違いなしだ。こんなものはおそらく、脚本を読んでも、絵コンテも見ても、何がどう面白いのかよくわからないのではないだろうか。それでも映画会社は、作り手に下駄を預けてこれを作らせてしまった。ここには1980年当時のハリウッドが持つ、若々しいエネルギーが満ちているようだ。

(原題:Blues Brothers)

ミッドランドスクエアシネマ(シアター7)にて
配給:東宝東和
1980年|2時間13分|アメリカ|カラー|1.85 : 1
公式HP: http://asa10.eiga.com/2019/cinema/923.html
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt0080455/

The Blues Brothers: Original Soundtrack Recording
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