存在のない子供たち

7月20日(土)公開 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

それでも子供たちは生きている

 ゼインはシリア人難民の少年だ。ベイルートの裏路地で家族と暮らしているが、身分証を持たない一家は誰も正規の職に就けず、公的な援助を受けることも出来ない。ゼインは近くの雑貨店を手伝って家計を助け、学校にも通えない。一家はアパートの家賃を滞納しているが、大家でもある雑貨店主がゼインたちを部屋から追い出さないのにはわけがある。雑貨店主はゼインの妹サハルと結婚する気でいるのだ。妹が「おとな」になれば結婚させられてしまう。だがサハルが初潮を迎えて間もなく、彼女は結婚のため大家に無理矢理連れ去られてしまった。ゼインがどれだけ反対しても無駄だった。ゼインは両親を恨み、家を飛び出していく。そんな彼を助けたのは、エチオピアからの不法移民ラヒルだった。家政婦として働いていた彼女は、妊娠したことで雇用主に解雇されて以来、偽造した身分証で働く不法就労者になってしまったのだ。ゼインは彼女の家で暮らし始めるが……。

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卒業 4Kデジタル修復版

6月7日(金)公開 角川シネマ有楽町ほか全国順次公開

じつは童貞喪失コメディだった!

 大学を優秀な成績で卒業し、ロサンゼルスの実家に戻ってきたベン。父親は息子のために、盛大なお祝いパーティーを開いてくれる。招かれたのは両親の仕事仲間や友人たち。誰もが子供の頃から知っているベンの成長を心から喜んでいる。だがベンはそんな大人たちに囲まれて、かなり憂鬱な気分なのだ。そんなベンに「車で家まで送ってちょうだい」と声をかけたのはロビンソン夫人。両親の友人のひとりだが、なんと彼女は露骨にベンを誘惑してくる。その場はなんとか夫人の誘いを退けたベン。しかし彼女と男女の仲になるのに時間はかからない。もっとも人妻の熟れた肉体にいくらのめり込もうと、ふたりの未来に何かがあるはずもない。虚しい情事がだらだらと続くのだ。間もなくロビンソン家に、バークレーの短大に通っている娘エレインが一時帰省してくる。「娘をデートに誘わないで」と言うロビンソン夫人に、「そんなことしないさ」と答えるベンだったが……。

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