8月16日(金)公開 新宿ピカデリーほか順次公開
サラガリ砦の攻防はインド版アラモの戦いだ
19世紀末。イギリス統治下のインド北部。現在はパキスタン領になっている山岳地帯の警備を任されているのは、少数のイギリス仕官とシク教徒の兵士たちだった。シク教徒のイシャル・シン軍曹は、上官の命令に逆らってパシュトゥーン人女性を救出したことから、辺境のサラガリ砦に左遷される。サラガリ砦は小さな通信中継地で、隊長になったイシャルの部下は訓練の行き届かない20人のシク兵のみ。イシャルは大急ぎで彼らを兵士として鍛え直す。だが同じ頃、パシュトゥーン部族たちはイギリス軍への大規模な叛乱を企てていた。これまでは個別にイギリス軍と戦ったため、あっという間に蹴散らされてしまった。部族同士で連合軍を作り、周辺の砦を一つずつ攻撃すれば、圧倒的な数で優るパシュトゥーン人たちの勝利だ。最初の攻撃目標は、警備兵の数が少ないサラガリ砦。1897年9月。1万人のパシュトゥーン人たちが、イシャルたちの守る砦を取り囲んだ。