KESARI ケサリ 21人の勇者たち

8月16日(金)公開 新宿ピカデリーほか順次公開

サラガリ砦の攻防はインド版アラモの戦いだ

 19世紀末。イギリス統治下のインド北部。現在はパキスタン領になっている山岳地帯の警備を任されているのは、少数のイギリス仕官とシク教徒の兵士たちだった。シク教徒のイシャル・シン軍曹は、上官の命令に逆らってパシュトゥーン人女性を救出したことから、辺境のサラガリ砦に左遷される。サラガリ砦は小さな通信中継地で、隊長になったイシャルの部下は訓練の行き届かない20人のシク兵のみ。イシャルは大急ぎで彼らを兵士として鍛え直す。だが同じ頃、パシュトゥーン部族たちはイギリス軍への大規模な叛乱を企てていた。これまでは個別にイギリス軍と戦ったため、あっという間に蹴散らされてしまった。部族同士で連合軍を作り、周辺の砦を一つずつ攻撃すれば、圧倒的な数で優るパシュトゥーン人たちの勝利だ。最初の攻撃目標は、警備兵の数が少ないサラガリ砦。1897年9月。1万人のパシュトゥーン人たちが、イシャルたちの守る砦を取り囲んだ。

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工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男

7月19日(金)公開 シネマート新宿ほか全国順次ロードショー

実在のスパイをモデルにした実録サスペンス映画

 1990年代初頭。韓国軍の将校だったパク・ソギョンは、国家安全企画部の支持を受けて北朝鮮の内情を探るスパイになった。暗号名は「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」。当時世界では北朝鮮の核開発疑惑が取り沙汰されており、その真相を探るために北朝鮮に直接入国して政府中枢に乗り込める人物が必要とされたのだ。軍を除隊して貿易商として北京で北朝鮮関連の商品を扱ううち、金離れのいいビジネスマンとして北朝鮮の情報組織が彼をマークしはじめる。改革開放政策で急成長を遂げていた北京には、世界中からビジネスマンとスパイが集まっている。北朝鮮当局は、パクを味方になる人物か、それとも韓国のスパイなのか品定めしているのだ。ここで正体がばれれば、パクの命はない。だが彼は何とか北朝鮮側のチェックをパスし、対外経済委員会のリ所長と太いパイプを作ることができた。リ所長の案内でパクは北朝鮮に入国し、最高指導者の金正日と対面する。

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