テリー・ギリアムのドン・キホーテ

1月24日(金)公開 全国ロードショー

本当に完成しているか劇場で確かめよう!

 映像作家のトビーはスペインの片田舎でドン・キホーテをモチーフにしたCMを撮影していたが、どうにも気が乗らない。その夜、うさん臭いジプシーの男から手渡されたのは1枚のDVD。それは今から10年ほど前、彼が学生時代に撮った「ドン・キホーテを殺した男」という短編映画だった。いま撮影している場所は、ちょうど当時の撮影場所にも近い。翌日トビーはバイクを借りて、撮影現場だった村に出かける。10年前と変わらぬ町並み。だが人々の様子は一変していた。ヒロインを演じた少女アンジェリカは、女優になる夢を芽生えさせて都会に出ていった。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、役から抜け出せないまま今も自分が孤高の騎士ドン・キホーテだと思い込んでいる。トビーを下僕サンチョ・パンサだと思い込んだハビエルは、ささいな誤解から警察に拘束されたトビーを助けようとパトカーを襲撃。こうして、トビーとハビエルの旅が始まった。

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マリッジ・ストーリー

ローラ・ダーンのアカデミー助演女優賞受賞作

 演出家のチャーリー・バーバーと妻のニコールは、ニューヨークの演劇界では有名なおしどり夫婦だった。だった、と過去形になるのは、二人が目下離婚に向けて準備を進めているからだ。もともとニコールは、ハリウッドの芸能一家育ち。若い頃はティーン向け映画で活動していたが、チャーリーとの結婚以降ずっとニューヨークが活動拠点だった。その彼女に、ハリウッドから出演オファーが来たのだ。短期の仕事だと思ったが、ニコールはこれを機会に生活拠点をハリウッドに移したい。一方チャーリーは長年活動を共にしてきた劇団の仲間たちと、いよいよブロードウェイに進出しようという大切な時期。とてもではないが、このタイミングで西海岸に生活拠点を移すことなどできない。これをきっかけに、長年に渡って夫婦の中で積み重なってきた互いの不満や問題が表面化する。当初話し合い離婚を望んでいた二人だが、ニコールが弁護士を雇ったことから話がこじれていく。

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