Fukushima 50

3月6日(金)公開 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

脚本の構成が腑に落ちない残念な作品

 2011年3月11日午後2時46分。東北地方太平洋沖で、マグニチュード9.0、最大震度7の巨大地震が発生する。だが東北各地に甚大な被害を与えたのは、自身による揺れそのものより、地震によって発生した記録的な大津波だった。福島第一原子力発電所も津波の被害を受け、主電源だけでなく予備電源まで喪失してしまう。防災マニュアルでは想定していない、まったく不測の事態だ。こまままでは熱暴走した原発内で燃料が溶け出して格納容器に穴があき、周囲に放射能をまき散らすことになる。この日原発に勤務していた職員や作業員たちは、最悪の事態を防ぐために全力で作業を開始する。全員がそれぞれ、やれることをやるだけだ。格納容器の内部圧力が設計強度の1.5倍に達し、所長の吉田昌郎は圧力を外に逃がすベントを決定。そのために必要な2箇所のバルブを手動で動かすために、作業員は二人一組の決死隊を作って放射線濃度の高い施設内に飛び込んだ。

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