三島由紀夫 vs 東大全共闘/50年目の真実

3月20日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

そこでは言葉がまだ生きていた

 1969年(昭和44年)5月13日火曜日。東大全共闘は駒場キャンパス900番教室に、作家の三島由紀夫を招いて討論会を行った。革命を主張する左翼学生と、前年に右翼学生を集めて「楯の会」を作り、時代錯誤な保守反動の親玉のように見られていた文学者の直接対決だ。学生たちは三島を「近代ゴリラ」と笑い、「三島を舞台上で論破して切腹させる!」と息巻いた。一方で一人敵地に臨む三島は、懐に短刀と鉄扇を忍ばせていたという。壇上での討論は幾つかのテーマで区切られ、三島はそれに対して誠実に答えていく。それは学生たちの前で披露される、三島の思想のエッセンスだった。討論会は事前の思惑を裏切るように、友好的で和気藹々としたムードで終わる。この映画は当日の様子を撮影したTBSの記録映像を中心に、討論会にいたる当時の日本の世相と三島の足跡、討論会後の三島の自決、討論会に関わった人たちの現在のインタビュー等で構成されている。

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エジソンズ・ゲーム

6月19日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

巨人ウェスティングハウス!

 1880年代のアメリカ。列車用空気ブレーキの発明で事業家としても成功していたジョージ・ウェスティングハウスは、エジソンの白熱電球に注目していた。白熱電球は世界を変える素晴らしい発明だ。しかしエジソン社が供給している直流電源システムでは、大規模な電力供給網を作ることができない弱点がある。この弱点を克服した交流発電機を入手・実用化させていたウェスティングハウスは、エジソンと手を結ぶことで全米規模の電気事業を作り上げられると考えた。だが直流にこだわるエジソンはこの提携話を拒む。こうして直流のエジソン方式と、交流のウェスティングハウス方式が、市場の覇権を争う「電流戦争」が勃発した。当初はエジソンの名声でリードしていた直流陣営だが、エジソン社で交流の研究を阻まれた天才科学者ニコラ・テスラがウェスティングハウス陣営に参加する頃から、徐々に劣勢に立たされるようになる。市場は交流派に大きく傾いていく……。

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