アルプススタンドのはしの方

 7月24日(金)公開 シネマカリテほか全国順次公開

舞台劇を映画化した青春群像劇

 夏の高校野球全国大会。埼玉県立東入間高校は念願の甲子園出場を果たし、教員や在校生有志がバスで応援席に送り込まれていた。その中には、野球のルールがよくわからないままやってきた演劇部の生徒や、野球を諦めた元野球部員、ガリ勉タイプでスポーツと縁のなさそうな女子生徒なども混じっている。試合はピッチャーの好投もあって接戦だが、相手チームが甲子園常連の優勝候補とあって一瞬も気が抜けない。そんな試合を冷ややかに見ていた元野球部員の藤野は、自分が野球を辞めた理由を演劇部の安田に話す。その安田も、打ち込んできた演劇部での活動を引退するにあたって、胸の中に大きなわだかまりを抱えていた。試合は相手チームが先制。炎天下の甲子園球場応援席で、高校生活最後の夏が、悔いを残したま終わろうとしている。そんな中、試合では味方チームが相手に食い下がり、得点差を少しずつ詰め始める。そして9回。試合は一打逆転のチャンスを迎えた。

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