1月22日(金)公開 シネマート新宿ほか全国ロードショー
手に汗握る暗殺シーンの再現
大韓民国中央情報部。略称はKCIA。パク・チョンヒ大統領時代に北朝鮮工作員対策を目的に作られた情報機関だが、反政府運動の取り締まりにもその力を振るい、軍事政権の独裁を支えていた。情報部の部長は「南山の部長」と呼ばれ、大統領に次ぐ韓国ナンバー2の実力者と目されていたという。1979年。元KCIAの部長だったパク・ヨンガクがアメリカに亡命し、公聴会で大統領の数々の不正を証言しはじめる。大統領はこれに激怒。大統領警護室長のクァク・サンチョンは元部長の暗殺を提案するが、現在の情報部部長キム・ギュピョンは強く反対。米国政府の保護下にある前部長に手を出せば、米国との同盟関係に大きな亀裂が入ることは免れない。キム部長は単独で渡米し、かつての上司で友人でもある元部長と交渉する。助命の条件は、出版準備が進む回顧録を公表しないこと。だが約束を交わしてキム部長が韓国に戻った直後、回顧録の内容がマスコミに流れた。