名探偵コナン 緋色の弾丸

4月16日(金)公開 全国ロードショー

リニア新幹線大爆破

 世界中のトップアスリートが集まり、4年に1度開催されるスポーツの祭典「ワールド・スポーツ・ゲームス(WSG)」。その東京大会が開かれ、開会式に合わせて東京と名古屋の間に最高時速1,000キロの真空超電導リニアも開通することが決まった。だが大会直前、大会関係者やスポンサー企業のトップを集めたパーティ会場で誘拐事件が起きる。たまたまパーティ会場にいたコナンは、誘拐の手口を見破り犯人を追跡。拉致された被害者を無事救出することに成功する。だが腑に落ちない。犯人は誘拐した相手を、わざと目立つ場所に放置して逃走したからだ。大胆で用意周到な誘拐だったが、犯人の目的は何なのだろうか? じつは同様の事件が直近にも起きており、今回の事件は連続誘拐事件の一部と思われる。この事件には、FBI捜査官たちも重大な関心を持っていた。じつは今から15年前、アメリカのボストンでも同じような事件が起きていた。それとの関連は?

 劇場版『名探偵コナン』シリーズ24作目とのこと。本来は昨年の4月に公開予定だった作品だが、新型コロナウィルスの流行拡大で劇場が休業になるなど大きな影響が出ていたため、公開時期を丸1年延期した。映画の中にはオリンピックそっくりだがオリンピックではない国際スポーツ大会「WSG」が登場し、コンペ採用されながら没になった「ザハ案」を模したメインスタジアムが登場する。現時点で開業の見通しが立っていない名古屋・東京間のリニアモーターカーが真空チューブ対応型にパワーアップして開通し、名古屋には新名古屋駅、東京には「芝浜」という新しいリニア専用駅が作られている。そして当然だが、映画の世界には新型コロナウィルスの感染など存在しないから、誰もマスクなんて付けてない。『名探偵コナン』の世界は現在我々が住んでいるのと瓜二つでありながら、微妙に位相がずれたパラレルワールド。今回はそのずれが、想定以上に大きくなった。

 今回の映画は「赤井ファミリー勢揃い」というのが売りで、その分、普段コナンの周辺にいるレギュラーメンバーの活躍要素が少なくなっている。例えばヒロインの毛利蘭は、今回まったく事件の蚊帳の外に追いやられてしまった。予告編を観た段階では、例によって蘭が事件に巻き込まれて絶体絶命の危機に陥り、それをコナンが助けるという毎度おなじみのパターンかと思ったが、そうならなかったのはある意味新鮮。毛利小五郎も今回は出てきただけで何もしていない。(名古屋名物のひつまぶしを食べてたけど。)しかしここまでやると、「今回の話はコナンがいなくても成立しないか?」と思ってしまったりもする。何しろ映画の中で一番盛り上がるのは、「五手詰めのカーチェイス」なのだ。そして最近つとに感じさせる「蘭の魅力がよくわからない」という問題。蘭と新一(コナン)は恋人同士だけど、現時点でのコナンのパートナーは実質的に灰原哀になっていると思う。

ユナイテッド・シネマ豊洲(1スクリーン)にて 
配給:東宝 
2021年|1時間50分|日本|カラー 
公式HP: https://www.conan-movie.jp/ 
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt12093860/

劇場版 『名探偵コナン 緋色の弾丸』オリジナル・サウンドトラック

劇場版 『名探偵コナン 緋色の弾丸』オリジナル・サウンドトラック

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