ワイルド・スピード/ジェットブレイク

8月6日(金)公開予定 全国ロードショー

2時間半にアクションの見せ場がぎっしり満載!

■あらすじ

 1989年。レース中の事故で父を亡くしたドミニクは、事故の引き金を引いたドライバーに暴行して刑務所に収監される。やがて彼は、事故を起こしたレースに大きな不正があり、そこに弟のジェイコブが関わっていたことを知る。刑期を終えたドミニクはジェイコブと対決し、勝利の末に弟と訣別する。

 そして現在……。妻のレティや子供と一緒に平和な暮らしを送っていたドミニクは、かつての仲間たちから、墜落した飛行機に積まれていた究極の暗号解読デバイス「アリエス」を回収する任務に加わってほしいと頼まれる。さほど難しくない任務に思われたが、装置を回収して敵地から脱出する直前に目の前に現れたのは弟のジェイコブ。彼はドミニクから装置を奪って姿を消した。

 ジェイコブは富豪のオットーやドミニクの宿敵サイファーと組んで、アリエスを入手しようとしていたのだ。アリエスとその起動パスコードを巡り、血を分けた兄弟の戦いが始まる。

■感想・レビュー

 2001年にスタートした人気シリーズ『ワイルド・スピード』の第9弾。途中にスピンオフの『スーパーコンボ』(2019)をはさんだが、今回は『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)以来の正統派シリーズ最新作となる。

 前作までの主要登場人物が一通り再結集するのは、多少強引なところがあるとしても見もの。ポール・ウォーカーが亡くなっているのでブライアン・オコナーは画面に登場しないが、作品の中ではちゃんと生きていることになっている。(まるで『ゴッドファーザー PART II』(1974)のマーロン・ブランドですな……。)

 ド派手なカーアクションが売りのシリーズで、今回の映画も冒頭のサーキットでの大クラッシュをはじめ、目を見張るようなカースタントが目白押し。荒唐無稽でバカバカしいものもあれば、物理法則を無視したものも多々あるが、それを上回る面白さがあるのですべては許される。リアリズムよりも面白さが最優先。小学生がスーパーカー消しゴムやプラモデルで妄想したアクションを、すべて実車で行ってる贅沢な映像に頭がクラクラしてくる。上映時間の2時間23分はあっという間に過ぎ去る。

 シリーズが長くなると、それ自体が新たに映画を観る人への障壁になるものだ。僕もこのシリーズをほとんど見ていないので、それが気になった。しかし最低限必要な情報は、映画の中でちゃんと説明してくれている。先日観たMCUの『ブラック・ウィドウ』(2021)もそうだが、ハリウッド映画はこうした点でじつに抜け目がない。古くからのファンを満足させつつ、新しいファンも貪欲に取りに行く。

 本作で主人公ドミニクの好敵手として登場するのは、プロレスラー出身の俳優ジョン・シナが演じる弟ジェイコブ。彼は今後、本シリーズのレギュラーか準レギュラーになりそうな予感がする。こうやって、シリーズの幹をまた太らせていくのだろう。

(原題:F9: The Fast Saga)

TOHOシネマズ日比谷(スクリーン4)にて 
配給:東宝東和 
2021年|2時間23分|アメリカ|カラー|2.39:1 
公式HP: https://wildspeed-official.jp/ 
IMDb: https://www.imdb.com/title/tt5433138/

F9: The Fast Saga (Orignal Motion Picture Soundtrack)

F9: The Fast Saga (Orignal Motion Picture Soundtrack)

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ワイルド・スピード/ジェットブレイク」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 新佃島・映画ジャーナル

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