モリコーネ/映画が恋した音楽家

1月13日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか

映画音楽家エンリオ・モリコーネの遺言

■あらすじ

 映画音楽の作曲家として、生涯に500本以上の映像作品でサウンドトラックを手掛けた作曲家、エンリオ・モリコーネのドキュメンタリー映画。 モリコーネの生い立ちから最晩年の姿まで、貴重な写真や映画からの引用、本人はもちろん数多くの関係者のインタビューなどを交えて構成されている。

 エンニオを音楽家の道に歩ませたのは、トランペット奏者の父だった。父は息子に中古のトランペットを買い与え、音楽学校に押し込んだ。音楽で食べてきた父は、息子が生涯食いっぱぐれないよう、手に職をつけさせるつもりでそうしたのだ。

 だが金持ちの子弟が多い音楽学校で、ナイトクラブのミュージシャンを父に持つエンニオは孤立しがちだった。トランペット奏者としての腕前も冴えず、成績も伸び悩みがち。だがエンニオはこの学校で、作曲という生涯の仕事に出会った。現代音楽の作曲家ゴッフレド・ペトラッシに師事して、エンニオは作曲家への道を歩み始める。

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