3月3日(金)公開 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー
本好きにとっては夢のような世界かも
■あらすじ
老店主リベロの営む古書店は、丘の上の広場に面した場所にある。人通りの良い立地が幸いして、店には常連客と通りすがりの客が半々ぐらい。リベロはそこで、自分の愛する本に埋もれて暮らしている。
ある日、店先のワゴンに詰め込まれたマンガ本を見つめる少年に、リベロは「本が好きなら1冊貸してあげよう」と声をかける。少年は大喜びで1冊のマンガを借りて行き、翌日は律儀に返しに来た。「ならば別の本を貸してあげよう」。
古書店の店先は、老店主と少年の本を巡る対話の場になる。貸し出す本は、マンガから絵本に、絵本から童話に、童話から大人向けの小説へと、少しずつステップアップしていく。
書店の隣にあるカフェで働くニコラは、書店の常連客キアラに熱を上げている。彼女が勤務先の主人のリクエストで古い映画雑誌を探していると知ると、ニコラは彼女に一肌脱いでみせるのだった。そんな若者たちの姿を、リベロは優しい目で見つめている。
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