ベイビーわるきゅーれ

7月30日(金)公開 テアトル新宿ほか全国順次公開

映画のユルさを肯定すれば楽しめるはず

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■あらすじ

 ちさととまひろは、どこにでもいる普通の女子高校生……と見せかけて、じつはとある組織に属する凄腕の殺し屋コンビだ。

 そんな彼女たちも、間もなく高校卒業。組織の規定で、二人は卒業と同時に寮を出て自活しなければならない。高校生という表の顔を失ったあとは、フリーターでも何でもやって、社会に溶け込んで暮らすことを学ばせるのが組織の方針なのだ。

 ルームシェア生活をはじめた二人は、求人誌をめくっては連日のようにバイトの面接に向かう。調子のいいちさとは早速メイド喫茶の仕事を見つけるが、コミュ障気味のまひろに接客業は無理っぽい。殺し屋稼業で十分稼いでるのに、何で今さらバイトなんて……と、まひろは機嫌が悪い。

 そんな彼女たちが、どういうわけだかヤクザと戦う羽目になった。互いに思惑因縁のある者同士、今さら後には引けない。数十人の武装したヤクザが待つ場所に、二人は意気揚々と乗り込んでいくのだが……。

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なれのはて

12月18日(土)公開予定 新宿K’s cinemaにてロードショー

男たちの流れ着いたフィリピンは天国か地獄か

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■あらすじ

 嶋村正は元警察官。フィリピーナに貢いだ果てに、離婚してフィリピンで仕事をすることに。だが脳梗塞で倒れて失業。今は偽装結婚の相手から、わずかな金を与えられて暮らしている。

 安岡一生は仕事でフィリピンにやってきて、そのまま居ついてしまった男だ。マニラで日本人向けのガイドとして細々と仕事をしながら、事実婚のフィリピン人女性と暮らしている。

 谷口俊比古は元ヤクザだという。日本で事件を起こしてフィリピンに逃れ、流れ流れて行き着いた路上生活。そこで現地の人たちに助けられ、今では自転車屋の軒先に居候中だ。

 平山敏春は離婚後にフィリピンパブにはまり、その後は知人に誘われフィリピンへ。だが知人に金を持ち逃げされ、今は零細な仕事をしながら妻や子供たちと暮らしている。

 本作は「困窮邦人」と呼ばれることもある男たちの姿を、フィリピンのスラム街の奥まで数年がかりで追いかけたドキュメンタリー映画だ。

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これは君の闘争だ

11月公開予定 シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

政治闘争に挑む高校生たちの青春

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■あらすじ

 2015年10月。ブラジルのサンパウロで、教育予算削減に抗議する高校生たちが学校をロックアウトする事件が起きた。この事件はブラジル全土に波及し、翌月には200以上の学校が学生たちに占拠されたという。このドキュメンタリー映画は、この運動に参加した高校生たちの証言に基づいている。

 話は2013年にさかのぼる。この年の6月、サンパウロの公共交通料金値上げに対する大規模な抗議デモが発生した。路上に出たデモ隊は、やがてバス料金値上げ意外にもさまざまな抗議の声を上げ始めて大規模な反政府デモに発展。これを鎮圧するため動員された警官隊の暴力も問題となり、政府は交通料金の値上げを撤回した。この時の成功体験が、2015年の高校占拠への導火線となる。

 高校生たちの学校占拠は成功する。だが行政もマスコミも、このことをほとんど無視した。社会に自分達の主張を伝えようと、高校生たちはさらなる行動に打って出る。

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アンモナイトの目覚め

2021年4月9日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー

化石採集者メアリー・アニングの伝記映画

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■あらすじ

 1840年代。イギリス海峡(英仏海峡)に面したライムレジスの町に、地質学者のロデリック・マーチソンがやって来る。目的はこの町で化石発掘をなりわいにしている女性、メアリー・アニングを訪ねるためだ。学会ではほとんど名を知られていないメアリーだが、マーチソンは彼女の類い希な発掘成果を高く評価し、化石探しの様子を見学させて欲しいと頼み込む。

 数日後にマーチソンは町を離れるが、身体の弱い妻シャーロットを残していった。ライムレジスの気候が、妻の身体にいいと考えてのことだ。シャーロットはしばらくメアリーの発掘に付き合ったりしていたが、慣れない海水浴で身体を冷やして高熱を出してしまう。

 町に専門の看護師はいない。メアリーは止むなく彼女を自宅に引き取り、元気になったシャーロットはすっかりメアリーに懐くようになった。やがてふたりの間に、それまでなかった新しい感情が芽生えていくことになるのだった……。

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この世界に残されて

2020年12月18日(金)公開 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

ホロコーストを生き延びた人々

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■あらすじ

 1948年、ブダペストの病院で働く42歳の婦人科医アルドのもとを、16歳の少女クララが診察に訪れる。彼女にまだ生理がないこと、伯母のオルギが心配してのことだった。思春期の成長には個人差があるので、これ自体はさして心配には及ばない。だがアルドには、彼女の妙にふて腐れたような態度が印象に残った。

 数ヶ月後、街でアルドに再会したクララは、押しかけるようにして彼の自宅にやって来る。そしてここから、アルドとクララの疑似父子関係がはじまる。ホロコーストで家族をすべて失った二人は、心の傷を埋めるようにして接近していくコトになく。クララの扱いに手を焼いていたオルギは、クララの保護者役を買って出たアルドを歓迎する。だがそんな二人の関係は、周囲の誤解を受けかねない危ういものだった。

 戦後のハンガリーでは、ナチスに代わってソ連の支配力が強まっていく。アルドの周囲にも、秘密警察の手が伸びつつあった……。

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ONODA 一万夜を越えて

10月8日(金)公開予定 TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

ルバング島の旧日本兵・小野田寛郎の実話を映画化

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■あらすじ

 1974年(昭和49年)2月。ひとりの日本人青年がフィリピンのルバング島にやってくると、ジャングルの中にテントを設営する。彼はジャングルに潜む旧日本軍兵士と会うため、ひとりこの地にやって来たのだ。その兵士の名は小野田寛郎。彼はなぜこの地でひとり、とうの昔に終わった戦いを続けているのだろうか……。

 1944年。若き日の小野田寛郎は、遊撃戦(ゲリラ戦)の専門教育を行うために開設された陸軍中野学校二俣分校にいた。当時の日本軍は「生きて虜囚の辱を受けず」という戦陣訓や、「上官の命令は天皇陛下の命令である」という絶対服従の規律に支配されていたが、中野学校の教えはそれとは正反対の「卑怯と言われても必ず生き延びよ」「自分の頭で柔軟に考えて行動せよ」だった。

 ルバング島に派遣された小野田だったが、アメリカ軍の猛攻に日本の兵隊たちは浮き足立っている。彼は何人かの兵隊を集めて、ゲリラ部隊を組織する。

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エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―

11月12日(金)公開予定 全国ロードショー

第二次上海事変の激戦「四行倉庫の戦い」を映画化

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■あらすじ

 1937年(昭和12年)8月にはじまった第二次上海事変は、日本軍が市内の主要部を占拠し、中国軍が撤退していくことで10月には大勢が決していた。爆撃と砲撃で市内は瓦礫の山。しかしそんな上海でも、ほぼ無傷で残っているのが、外国人居住区である共同租界だった。

 日本軍は国際社会からの批判を恐れ、租界を巻き込む砲撃などを避けてきた。そのため租界から蘇州河をはさんだ北岸にある四行倉庫は、砲撃を免れて崩壊を免れている。ここに中国国民政府軍の第88師第524団が入ったのは10月。北岸に残った一般市民は日本軍の総攻撃を避ける難民として、租界へと脱出した。

 今や蘇州河の北側には日本軍と中国軍しかいない。日本軍は周囲の建物に立てこもる中国軍を殲滅した後、いよいよ倉庫を奪取のための猛攻撃を仕掛けてくる。だがこれは租界の人々にとって、まさに対岸の火事。租界の人々が見守る中で、上海戦最後の抵抗がはじまった。

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殺人鬼から逃げる夜

9月24日(金)公開予定 TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

古典的な設定を逆手に取ったサスペンス・スリラー

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■あらすじ

 コールセンターの手話担当として働くギョンミは、同じ聾唖者の母親と二人暮らし。母は裁縫の仕事で金を貯め、娘と二人で済州島に旅行する計画を立てている。母子二人の平和な生活だ。

 だが仕事を終えていつものように車を駐車場に入れた帰り道で、ギョンミは薄暗い路地から投げ出されたハイヒールに気付く。何だろう? そう思っているうちに、靴がもう一つ飛んでくる。靴が投げられた方に向かってみると、路地の暗がりで助けを呼ぶ若い女。彼女は何者かに刺されたらしい。そこに襲いかかる犯人の男。ギョンミは慌てて逃げ出した。

 何とか男か逃げ出し、母と合流して助けを呼ぼうとするギョンミ。そこにやって来たのは、妹を探しているという若いサラリーマン風の男だった。さっきの女性の兄かもしれない。ギョンミは路地を指差すが、言葉が喋れないギョンミは事情をよく説明することができない。異変を察知して、警官も駆けつけてくるのだが……。

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サマーフィルムにのって

8月6日(金)公開 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

時代劇ファンは最後の立ち回りに泣け!

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■あらすじ

 高校の映画部に所属しているハダシは、文化祭に向けての映画製作にまったく乗り気になれない。時代劇マニアの彼女は自分の企画が見送られ、映画部がキラキラ系の高校生ラブストーリーを撮っているのが不満なのだ。だが彼女は映画館で自分と同年配の凛太郎に出会い、彼こそ自分の映画の主演俳優にピッタリだと直感する。

 ハダシは仲間たちと映画を作り始める。主演はもちろん凛太郎。内容は当然時代劇だ!

 だが凛太郎にはとんでもない秘密があった。彼は遠い未来からやって来たタイムトラベラー。未来世界では有名映画監督になっているハダシの幻のデビュー作を探し求め、わざわざ過去までやって来たのだ。だが凛太郎が映画に主演してしまうと、タイムパラドックスが起きないか? いや、たぶん平気に違いない。

 若くて馬鹿な楽観主義のもと、ハダシたちの映画作りがスタート。巻き込まれた仲間たちも、やがて映画作りの面白さに目覚めていく。

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イン・ザ・ハイツ

7月30日(金)公開 全国ロードショー

移民社会アメリカの今を描くミュージカル

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■あらすじ

 ニューヨークのマンハッタン島北端にあるワシントン・ハイツ。そこで小さなコンビニを営んでいるのが、ドミニカ移民の青年ウスナビだ。彼はいつも店に現れるヴァネッサに片思い中。しかしデートに誘う度胸がないことを、幼なじみのベニーや従弟のソニーにからかわれている。彼の夢は、かつて両親と過ごした生まれ故郷のドミニカに戻ること。そのためこつこつ貯金し、準備も進めていた。

 そんな街に、カリフォルニアの大学に通っているニーナが戻ってくる。幼い頃から成績優秀だった彼女は、人々の期待を一身に集めて街を出た。だが戻って来た彼女は、その大学を中退する決意をしていたのだ。学費工面のため、父親が大変な苦労をしていることも理由のひとつ。だがそれ以上に、ニーナには大学で耐えられない出来事があった。

 ウスナビはソニーの機転で、ヴァネッサとデートの約束を取り付けることに成功。だがデートの最中、街が大停電に見舞われる。

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