THE BATMAN ザ・バットマン

2022年3月11日(金)公開 全国ロードショー

大人のための映像版グラフィックノベル

ザ・バットマン

■あらすじ

 犯罪と汚職が蔓延する巨大都市ゴッサムシティ。闇の中に跳梁跋扈する犯罪者たちを震え上がらせるのは、残念ながら警察ではない。犯罪者たちが恐れているのは、闇の中から現れる全身黒ずくめの男だった。その名はバットマン。2年ほど前から都市伝説のように語られている謎の存在だが、だがその彼とてすべての犯罪を防げるわけではない。

 ゴッサムシティの新しい市長を選ぶ選挙を目前にして、現役市長のドン・ミッチェルが殺害された。ゴードン警部補のはからいで現場に招かれたバットマンは、そこで犯人の残したメッセージを見つける。これは「なぞなぞ」で警察と社会を翻弄する犯人(リドラー)による、連続殺人事件のはじまりだった。

 バットマンの正体は、大富豪のブルース・ウェインだ。彼は残されたメッセージをたどって、殺されたミッチェルと犯罪組織のつながりを知る。ゴッサムシティの闇は深い。リドラーは、その秘密を暴こうとしていた。

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ウエスト・サイド・ストーリー

2月11日(祝・金)公開 全国ロードショー

名作ミュージカルの現代版アップデート

ウエスト・サイド・ストーリー

■あらすじ

 1950年代後半のニューヨーク、ウエスト・サイド地区。貧しい白人少年たちのギャンググループ「ジェッツ」は、プエルトリコからの新移民グループ「シャークス」と小競り合いを繰り返していた。このままではらちがあかない。ジェッツのリーダーであるリフは、決闘で決着を付けることを決める。

 だがそのために、リフが頼みとしている男がいる。それは彼と共にジェッツを作った親友であり、過去の抗争で名だたる武勇伝を残しているトニー。昨年の抗争は相手を半殺しにして刑務所に1年食らい込んだが、今は刑務所から出てきている。

 決闘を申し込むのは、中立地帯で開かれるダンスパーティに決まった。ジェッツとシャークスのメンバーが勢揃いし、リフに呼び出されたトニーも合流する。だがここで、トニーは一人の少女と運命的に出会ってしまう。相手はシャークスのリーダー、ベルナルドの妹マリアだ。二人は目が合った瞬間恋に落ちるのだが……。

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世界で一番美しい少年

2021年12月17日(金)公開 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開

世界一有名でマイナーな俳優の現在

世界で一番美しい少年

■あらすじ

 1971年に公開された、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』。その中で、主人公の老作曲家が美の象徴として崇めるようになる美少年タジオを演じたのは、スウェーデン人の15歳の少年ビョルン・アンドレセンだった。映画完成後、監督のヴィスコンティはアンドレセンを「世界で一番美しい少年」と称賛。映画はヒットしてアンドレセンは一躍世界のアイドルとなった。だがこのことが、彼の運命を大きく変えていくことになる。

 アンドレセンに父親はいない。母は未婚のまま彼を産み、父親の名を彼や周囲の人の誰にも打ち明けなかった。その母はアンドレセンが10歳の頃に失踪し、やがて森の中で遺体が見つかった。彼は祖母に引き取られて何不自由なく育てられるが、家の中で母の死に関する話はタブーだった。祖母はヴィスコンテのオーディションに孫を応募する。

 それから半世紀。アンドレセンはゴミ溜めのようなアパートで暮らしていた。

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グレート・インディアン・キッチン

1月21日(金)公開 新宿ピカデリーほか全国順次公開

男たちは女性蔑視や女性差別に気付かない

グレート・インディアン・キッチン

■あらすじ

 結婚したばかりの若いカップル。夫は女学校の社会科教師で、生徒に対して家庭の大切さを語る好青年。妻は高等教育を受けて外国育ちのダンス教師。インド式の伝統的な結婚式が盛大に行われ、二人には幸せな未来が約束されていた。

 妻は夫の家族と同居することになる。家族は新妻を優しい笑顔で迎え、妻も家族の期待に応えようとする。妻の仕事の第一は家事だ。義母を手伝いながら、少しずつ家の仕事を憶えていく妻。戸惑うことも多いが、嫁したからには婚家の流儀を覚えるのも妻のつとめだ。

 そんな中で、義妹の出産を手伝うため、義母がしばらく家を空けることになった。家に残った妻に、一切の家事が重くのしかかる。男たちは家事にノータッチ。義父や夫の家事に対する細かなダメ出しがあるが、それに応えることが妻のつとめ。日々の家事仕事で疲れ切った妻の顔からは、嫁いできたばかりの頃に見せていた明るい笑顔が少しずつ消えて行くのだった。

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クライ・マッチョ

1月14日(金)公開 全国ロードショー

イーストウッドは観られるうちに観ておけ

■あらすじ

 1980年のテキサス。元ロデオスターで、その後は馬の調教師として働いていたマイク・ミロは、元雇い主のハワード・ポークから厄介な持ちかけられる。メキシコにいるポークの息子を、自分のもとまで連れてきてほしいというのだ。息子は現在、元妻と暮らしている。だが元妻は、息子を手放そうとしないだろう。

「それは、誘拐じゃないか」
「だが息子は虐待されてるんだ!」

 ポークに恩義を感じていたマイクは、結局この仕事を引き受けることにした。

 メキシコで暮らすポークの元妻レタは、大邸宅で何不自由のない生活を謳歌しながら、子供への愛情は一欠片も持たない女だった。彼女が息子を手放さないのは「所有欲」によるものだ。13歳の息子ラフォは母やその愛人たちからの虐待を避けるため、闘鶏で日銭を稼ぎながら路上で暮らしていた。

 マイクはラフォを車に乗せて、テキサスへと向かう。だがその後を、レタの手下が追跡していた。

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ハウス・オブ・グッチ

1月14日(金)公開 全国ロードショー

これはファッション業界版『スタア誕生』だ!

ハウス・オブ・グッチ

■あらすじ

 1978年。友人に誘われたパーティで、パトリツィアはマウリツィオ・グッチと名乗る法科の学生と知り合う。彼は名門ブランド「グッチ」の御曹司だった。彼女の猛アタックもあって二人は結婚。マウリツィオの父は結婚に猛反対して息子を勘当してしまうが、グッチを世界ブランドに育てた伯父アルドの仲介もあって、マウリツィオはグッチの経営陣に迎え入れられる。

 グッチ株の半分を手に入れたものの、実質的な経営権を握っているのは伯父のアルドであることに違いがない。パトリツィアはマウリツィオに入れ知恵して、グループのお荷物になっていたアルドの息子パオロを経営から排除。さらにパオロから得た情報で、伯父アルドを追放することにも成功する。

 だが会社の経営に何かと口を出すパトリツィアに、マウリツィオの心は少しずつ冷めていく。この頃、ファッションブランドとしてのグッチの価値も凋落。会社は経営破綻の危機に瀕していた……。

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マトリックス レザレクションズ

12月17日(金)公開 全国ロードショー

マトリックス三部作の再起動であり最終作

マトリックス レザレクションズ

■あらすじ

 ネオと機械たちの戦いが終わったあとも、マトリックスの仮想現実世界は生きている。

 ムネモシュネ号の船長バッグスは、もう何年もマトリックスの中である人を探している。だが先に見つけたのは、本命とは別の重要人物モーフィアスだった。エージェントとして再生されたモーフィアスに、バッグスは青と赤の二つのカプセルを突きつける。

 世界的に大ヒットしたビデオゲーム「マトリックス」の作者トーマス・アンダーソンは、現実と虚構が区別できなくなる不安定な精神状態に追い込まれていた。新作ゲームの制作は遅々として進まない。上司に呼び出された彼は、「マトリックス」三部作の続編を制作するよう持ちかけられる。

 断ることはできる。だがその場合は、権利を持つワーナー・ブラザース社がトーマスたち不在のまま続編を作るだろう。不本意ながら続編ゲームの制作に取りかかったトーマスの前に、バッグスと新生モーフィアスが現れた……。

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マリグナント 狂暴な悪夢

11月12日(金)公開予定 全国ロードショー

ホラー風味のエンタテインメント幕の内弁当

マリグナント 狂暴な悪夢

■あらすじ

 シアトルの閑静な住宅地で、レイク夫妻の夫デレクが殺された。外部から侵入した何者かが、恐るべき力で彼の首を捻じ切ったのだ。妻のマディソンも襲われるが、犯人は彼女には危害を加えることなく姿を消した。だが妊娠中の彼女は、子供を流産してしまう。

 一人で家に戻ったマディソンは、恐ろしい夢を見た。それは夢と呼ぶには、あまりにも生々しいビジョン。彼女は夫を殺して自分にも襲いかかった殺人犯が、見知らぬ女性を残忍に殺す場面を「目撃」したのだ。

 その夢は現実になった。殺されたのは外科医のフローレンス・ウィーバー博士。警察は事件の犯人がデレク殺害と同一犯と見て捜査を進める。手掛かりはウィーバー博士の自宅で見つかった膨大な治療記録。その中にあったエミリーという少女の写真に、警察は目を留める。当時8歳だった彼女は、今どこにいるのだろうか?

 マディソンは夢の中で、別の殺人現場を目撃した。その犯人は……。

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リスペクト

11月5日(金)公開 全国ロードショー

アレサ・フランクリンの前半生を映画化

リスペクト

■あらすじ

 1952年のミシガン州デトロイト。10歳の少女アレサの父は有名な牧師で、家ではしばしば多くの客を招いたパーティが開かれた。父はそんな時、大勢の招待客の前でアレサの歌声を披露させる。アレサは父にとって自慢の娘だった。

 数年後。父の教会で聖歌隊のメンバーとして活動するアレサは、父の巡回殿堂に同伴してあちこちの集会で歌を披露するようになっていた。父はコロムビアレコードにアレサを売り込み、1960年にレコードデビューが決定。だがデビューはしたものの、アレサはヒットに恵まれない不遇の時代が続く。

 家族の反対を押し切って音楽マネージャーのテッド・ホワイトと結婚したアレサだったが、ヒット曲がでないのは相変わらず。その後コロムビアとの契約が失効したとき、アレサたちに声をかけたのはアトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーだった。

 この出会いが、「ソウルの女王」の誕生につながっていく。

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最後の決闘裁判

10月15日(金)公開 全国ロードショー

実在の事件に材を採ったミステリー劇

最後の決闘裁判

■あらすじ

 1386年12月29日。パリの試合場で、王や貴族たち臨席のもと、騎士同士の決闘裁判が行われようとしていた。彼らはなぜここで、命がけの戦いをすることになったのか?

 従騎士のジャン・ド・カルージュは、勇猛果敢な武人として戦場で名を高めた男だ。彼の親友は、同じ従騎士のジャック・ル・グリ。だが新領主としてピエール伯が赴任した頃から、カルージュとル・グリの関係に隙間風が吹き始める。

 ル・グリはピエール伯に取り入って出世コースに乗るが、無骨一辺倒のカルージュは置いてけぼり。カルージュが有力貴族の娘マルグリット結婚すると、持参金として約束されていた土地はル・グリにかすめ取られ、祖父の代から世襲の長官職も彼に奪われた。親友だった男は、カルージュの敵になったのだ。

 やがて妻のマルグリットが、カルージュの留守中にル・グリからレイプされたと告白する。これを聞いたカルージュは、ある決意を固める……。

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