風と共に去りぬ

5月31日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

80年たっても色褪せぬ古典的ロマンス

 南北戦争前夜の南部ジョージア州。広大な農場を持つ名門オハラ家の長女スカーレットは、幼なじみでもあるウィルクス家の長男アシュレーに恋い焦がれ、彼が別の女性と結婚するとの噂を聞きつけて彼を奪い取ろうとする。近隣の人々が集まる盛大なバーベキューパーティーの日、アシュレーは婚約者のメラニーを人々に紹介し、スカーレットの求愛をはねのけた。これを偶然目撃したのが、チャールストンから来たレッド・バトラーだった。「盗み聞きなんて紳士のやることじゃないわ!」「そういう君も淑女とは言えんね」。だがその場に届いたのは、ついに戦争が始まったという知らせ。スカーレットはアシュレーへの当てつけのように、自分に熱を上げるメラニーの兄チャールズと、愛のないまま電撃的に結婚してしまう。意気揚々と戦場に向かう男たちだったが、チャールズは出生直後に戦病死。彼女はあっという間に未亡人になってしまう。そこに再びレッドが現れる。

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名探偵コナン 紺青の拳

4月12日(金)公開 全国ロードショー

今回の映画は怪盗キッドが主役

 シンガポールで開催される国際空手トーナメントに、高校生にして400戦無敗の男・京極真が出場することになった。恋人の園子はもちろん、友人を応援するため蘭もシンガポールへ。しかしパスポートのないコナンは日本で留守番するしかない。だが夜道で何者かに襲われたコナンは、気がつくとシンガポールにいた。怪盗キッドが新一に変装して、現地までスーツケースでコナンを運んだのだ。蘭たちに見つけられたコナンは、とっさに現地の日系少年アーサー・ヒライを名乗って行動を共にする。それにしても、なぜキッドがシンガポールへ? じつは空手大会の優勝ベルトに伝説のブルーサファイア「紺青の拳(フィスト)」が埋め込まれており、キッドからそれを盗み出すという予告状が届いていたのだ。キッドには現地で殺人事件を起こした容疑もかけられている。ベルトの警備責任者は犯罪行動心理学者のレオン・ロー。金庫に眠る宝石を、キッドは盗み出せるのか?

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長いお別れ

5月31日(金)公開 全国ロードショー

山崎努の熱演に目が釘付け

 父・昇平の70歳の誕生日を祝うため、久しぶりに実家に集まった家族4人。母の曜子は専業主婦で、長女・麻里は結婚して今はアメリカ暮らし。次女の芙美は惣菜店で働きながら、いつか自分のカフェを開くために準備をしている。だが姉妹はこの日、父の認知症が始まったことを母から知らされて驚く。長年教員を勤め、最後は校長をしていた厳格な父。本を読むのが好きで、今も読書を欠かさない父がボケているだなんて。にわかには信じられない話だったが、芙美はその日、父の言動が明らかにおかしいことに気がついた。それがはじまり。父の認知症は少しずつ、しかし確実に進行していった。はじめのうちは、調子の良い時と悪い時がある。だが少しずつ調子の悪い時が多くなり、自分の周囲のあらゆる物事を忘れていく。家族のことを忘れ、自分のいる場所がわからなくなり、やがて言葉も通じにくくなっていく。しかしそんな父を、家族は温かい目で見守り続けるのだ。

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

5月31日(金)公開 全国ロードショー

怪獣よりも恐ろしい人間たち

 ゴジラとムートーの出現により、サンフランシスコやラスベガスに甚大な被害がもたらされてから5年。モナークで巨大生物を研究していた科学者のラッセル夫妻は、破壊の中で息子のアンドリューを失った苦しみを抱えたままだ。夫のマークは仕事も家族も振り切って、野生動物の観察と研究という孤独な仕事に逃避する。妻のエマはモナークに残り、夫と研究していた「オルカ」という装置をついに完成させた。それは巨大生物たちと音声で交信できる、世界で唯一の装置だった。だが装置完成の直後、重武装の環境テロリスト・グループが研究施設を襲撃してオルカを奪い、エマ博士と娘のマディソンを誘拐する。彼らはオルカを使って、南極の施設に眠る巨大生物、モンスター・ゼロを目覚めさせるつもりなのだ。マークは妻と娘を救出するためモナークの兵士たちと南極に向かうが、エマは夫の目前でモンスター・ゼロ復活のスッチを入れる。新たな怪獣の王が誕生するのだ!

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ゴッドファーザー

5月17日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

時代を経ても輝く「家族」の物語

 1945年。ニューヨーク郊外の大邸宅で、盛大な結婚パーティーが開かれている。イタリア系マフィアのゴッドファーザー、ヴィトー・コルレオーネの一人娘コニーが結婚したのだ。こうした晴れの場にも、裏社会でつながりがある強面の面々が集まり、合法・非合法を問わず、さまざまな「相談事」を持ち込む人々がいる。姉の結婚式のため、恋人と一緒に久しぶりに家に帰ってきたビィトーの三男マイケルは、そんな家族のビジネスに少し距離を置いている。大学を出て軍隊に入り、戦場の英雄となった彼は、家族の荒っぽくて血なまぐさい裏家業が嫌いなのだ。同じ年、麻薬ディーラーのソロッツォから取引を持ちかけられたヴィトーはこれを断り、その直後に殺し屋の襲撃を受ける。ソロッツォは話し合いにおとなしそうなマイケルを呼び出すが、家族を守るためにマイケルは会談の場でソロッツォを射殺。こうしてマイケルもまた、マフィア抗争の渦中に巻き込まれて行く。

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空母いぶき

5月24日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

あらゆるアイデアが中途半端な生煮え状態

 そう遠くない未来。東アジア海域の熾烈な領土紛争の中で、フィリピン海に出現した連合国家・東亜連邦が、日本領土の最南西に位置する波留間群島の初島を武装占拠した。日本政府は海上警備行動の名目で、訓練航海中だった航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中核とする第5護衛隊群を現地に派遣。しかし現地海域では東亜連邦の潜水艦や艦隊が待ち構え、「いぶき」はいきなりミサイル攻撃の洗礼を浴びることになる。事態のエスカレートを望まなかった日本政府も、自衛に必要な措置として「防衛出動」を発令。攻撃を仕掛けてくる敵戦闘機を撃墜し、日本は戦後初めての実戦へと足を踏み入れて行く。このとき「いぶき」には、訓練航海を取材するためネットメディアの女性記者と、新聞社のベテラン記者が同乗していた。一連の武力衝突をマスコミに伏せていた日本政府だったが、攻撃された護衛艦が炎上する様子が動画がネットに配信され、国内でも戦争への危機が高まる。

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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー

5月10日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

伝説のプリンシパル、ヌレエフの伝記映画

 1961年6月16日。ソ連の花形バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフが、パリの空港で突然亡命した。一体なぜ、彼はそんな大それたことをしでかしたのか。ヌレエフは1938年生まれ。母が彼を産んだのは列車の中だった。貧しい生活の中でバレエに出会うが、名門ワガノワ・キーロフバレエ学院に編入したのは17歳の時。バレエダンサーとしての基礎を学ぶには年を取っていたが、名伯楽プーシキンと出会ってめきめきと頭角を現し、数年後にはキーロフ・バレエ団のプリンシパルに迎えられる。1961年のヨーロッパ公演は、ヌレエフにとって初の西側での公演。しばしば反抗的な態度を示す彼の参加に難色を示す人たちもいたが、ベストメンバーでの公演を目指せば彼を外すことはできない。パリに到着した彼は水を得た魚のように生き生きとし、フランスのバレエ関係者やセレブたちと活発な交流や夜遊びを行う。これは監視役のKGBを警戒させるに十分だった。

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