初恋

2月28日(金)公開 全国ロードショー

荒ぶるベッキーに注目だ!

 天涯孤独の若きプロボクサー葛城レオ。彼は体調不良を疑って診察を受けた医師から、脳腫瘍で余命わずかの宣告を受ける。手術可能だが、ボクサー生命は絶たれる。やけっぱちな気分になったレオは、夜の街で「助けて!」と叫びながらすがりついてくる若い女と、彼女を追う中年男に出会う。反射的に手が出た。プロのカウンターパンチを食らって、中年男は失神。だが殴った相手は刑事だった。逃げていたのは、やくざ組織に囲われていたシャブ中の娼婦モニカ。刑事の大伴は組織の若いやくざ加瀬とつるみ、組織に運び込まれた大量の覚醒剤を横領しようとしていたのだ。しかしただ横領したのではすぐ足が付く。だからモニカがブツを奪って逃げたことにして、彼女の身柄は闇から闇に葬ってしまえばいい。完璧に見えたシナリオ。それがレオの登場で狂い始める。一方で加瀬も、ヤクを奪う際の不手際で計画に齟齬を生じさせていた。やくざ、刑事、中国マフィアが動き出す。

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ジュディ 虹の彼方に

3月6日(金)公開 全国ロードショー

ジュディ・ガーランド最後の日々

 1968年。かつての映画スターであり歌手でもあるジュディ・ガーランドは、すっかり「過去の人」になっていた。舞台に出てもギャラはわずか。ついには宿泊費の滞納で、ホテルまで追い出されてしまう。そんな彼女に、救いの手を差し伸べたのがイギリスのショービジネス界だった。イギリスにはまだまだジュディの熱烈なファンが多い。子供たちと離れ離れになることからイギリス行きを躊躇したものの、経済的に困窮しているジュディにこれを断れるはずがない。だがこの頃の彼女は、精神的にも肉体的にもボロボロの状態だった。精神的には必要以上の上機嫌と不機嫌な状態を目まぐるしく往復し、睡眠薬とアルコールが肉体を蝕んでいく。リハーサルもろくにできないままステージに立ったジュディ。だが彼女は、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了する。スターの復活! 誰もがそれを期待したのだが、これがジュディ・ガーランドにとって最後の大きなステージだった。

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エキストロ

3月13日(金)公開 新宿シネマカリテほか

詰まっているのは映画への愛

 つくばみらい市にある「ワープステーション江戸」は、江戸時代から昭和期の街並みを再現した大型の屋外施設だ。連日多くの映画やドラマが撮影されているが、ここには施設内での撮影に市民バランティアを派遣するNPO団体ラークがある。山本耕史主演の時代劇ドラマ「江戸の爪」にエキストラとして参加している萩野谷幸三さんも、ラークから派遣されているエキストラのひとりだ。歯科技工士として男手ひとりで息子を育て、その息子も歯科技工士になった。幸三さんは息子に仕事場を譲ってセミリタイアし、比較的自由になった時間を使って、せっせと撮影現場に通っているのだ。高齢エキストラに時折あることなのだが、幸三さんも変にこだわりが強かったり、カメラが回り始めると不用意に小芝居をして、撮影現場を止めてしまうことがある。「江戸の爪」の現場でも、幸三さんは何度かカメラを止めさせたあげく、途中で腹が痛くなって現場から離脱してしまった……。

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義士始末記

1962年9月9日(日)公開 全国松竹系

忠臣蔵のエピローグ的番外編

 元禄15年12月14日。元赤穂藩士四十六人は本所吉良屋敷に討入り、吉良上野介の首級を上げて主君浅野内匠頭の仇討ちを果たした。この事件の報を受けて、江戸市民は拍手喝采。江戸城には助命嘆願のため庶民が押し寄せた。こうした人々の中に、討入りメンバーである間新六の異母姉おかつと、同じく中村勘助の恋人おしまの姿もある。特におかつは、討入り前に最後の別れに訪れた弟を、そうと知らずに冷たく追い払った負い目がある。何とか罰を受けずに、命を助けて欲しい。彼女が頼るのは、かつて隣家で私塾を開いていた儒学者荻生徂徠だ。大儒学者でありながらそんな素振りも見せず、気さくに人々と語り合える徂徠なら、きっと庶民の気持ちを代弁して赤穂義士のために助命の先頭に立ってくれるに違いない。おかつはそう考える。だが江戸城内では圧倒的多数の助命派の中で、ひとり徂徠だけが四十六士の切腹を主張していた。そのことに、おかつは衝撃を受ける。

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仮名手本忠臣蔵

1962年9月9日(日)公開 全国松竹系

赤穂義士は過激思想のテロリストだった

 元禄14年3月14日。江戸城松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭が高家筆頭吉良上野介に斬りかかった。逆上する内匠頭を取り押さえるものがあり、上野介は九死に一生を得る。内匠頭は即日切腹。だがこの一大事のさなか、内匠頭の近習早野勘平は恋人おかると逢い引き中でその場に居合わせることができなかった。一方藩主の刃傷切腹により、赤穂藩は断絶。国を預かる城代家老の大石内蔵助は、幕府による片手落ちの裁定に憤る家臣たちに殉死を誓う。だがその心の中には、主君の本懐を遂げるために上野介を討ち果たすという復讐の決意があった。だがそれから数ヶ月後、内蔵助は京都の遊里で茶屋遊びにふけっていた。赤穂浪人たちの復讐を恐れる吉良方は警戒をゆるめず、内蔵助たちの身辺を疑い深く探っている。それを偽るための偽りの放蕩なのだ。江戸に先着している同志たちからは、次々に吉良方の情報が伝えられてくる。討ち入りの日は、もう目の前に近づいていた。

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地獄の黙示録 ファイナル・カット

2月28日(金)公開 全国ロードショー

これは長い長い罪の告白の物語

 1969年。米国陸軍のウィラード大尉は、待機を命じられたサイゴンのホテルから軍上層部地呼び出され、ある秘密任務を命じられる。元グリーンベレーの隊長カーツ大佐が独断で軍を離脱し、ジャングルの中に自分の王国を築いているというのだ。ウィラードに命じられたのは、カーツを暗殺することだった。ウィラードは小さな哨戒艇と、任務を知らされていない4人の部下を与えられて川を遡る。そこで彼が見たのは、戦場の混乱と狂気、そして徹底した暴力だった。ヘリコプター部隊を率いる第一騎兵隊のキルゴア中佐は、サーフィンをしたいという理由だけで海岸沿いの村やジャングルを焼き払う。ジャングルの中には突然巨大ステージが組み上げられ、プレイメイトたちが前線慰問にやって来る。国境に近い最前線の基地では、指揮官さえいない中で、ドラッグ漬けの兵士たちが見えない敵相手に発砲を繰り返している。哨戒艇は少しずつ、カーツの王国に近づいていった。

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1917 命をかけた伝令

2月14日(金)公開 全国ロードショー

ドラマの欠如した戦争スペクタクル

1917

 第一次大戦中のフランス。1917年4月6日。前線で束の間の休息を取っていた若いイギリス兵スコフィールドとブレイクは、司令部に呼び出されて別の部隊への伝令任務を与えられる。退却中のドイツ軍を追って、現在1600人の部隊が敵陣深くに侵入している。だがそれはドイツ軍の罠で、このまま進めば部隊が全滅するかもしれないというのだ。その部隊には、ブレイクの兄も参加している。明朝には総攻撃が開始される。残された時間は少ないが、この伝令任務の成否いかんに1600人の命が委ねられているのだ。二人の兵士は命令書とわずかばかりの荷物を持って、塹壕から危険な戦闘地帯に踏み出して行く。行く手に待つのは打ち捨てられた塹壕と腐乱した兵士の死体の山。退却するドイツ軍が残していった仕掛け爆弾にも気が抜けない。かつてはのどかな農村地帯だった場所だが、退却中のドイツ軍はあらゆるものを破壊した。二人は廃墟になった農家にたどり着く。

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テリー・ギリアムのドン・キホーテ

1月24日(金)公開 全国ロードショー

本当に完成しているか劇場で確かめよう!

 映像作家のトビーはスペインの片田舎でドン・キホーテをモチーフにしたCMを撮影していたが、どうにも気が乗らない。その夜、うさん臭いジプシーの男から手渡されたのは1枚のDVD。それは今から10年ほど前、彼が学生時代に撮った「ドン・キホーテを殺した男」という短編映画だった。いま撮影している場所は、ちょうど当時の撮影場所にも近い。翌日トビーはバイクを借りて、撮影現場だった村に出かける。10年前と変わらぬ町並み。だが人々の様子は一変していた。ヒロインを演じた少女アンジェリカは、女優になる夢を芽生えさせて都会に出ていった。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、役から抜け出せないまま今も自分が孤高の騎士ドン・キホーテだと思い込んでいる。トビーを下僕サンチョ・パンサだと思い込んだハビエルは、ささいな誤解から警察に拘束されたトビーを助けようとパトカーを襲撃。こうして、トビーとハビエルの旅が始まった。

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マリッジ・ストーリー

ローラ・ダーンのアカデミー助演女優賞受賞作

 演出家のチャーリー・バーバーと妻のニコールは、ニューヨークの演劇界では有名なおしどり夫婦だった。だった、と過去形になるのは、二人が目下離婚に向けて準備を進めているからだ。もともとニコールは、ハリウッドの芸能一家育ち。若い頃はティーン向け映画で活動していたが、チャーリーとの結婚以降ずっとニューヨークが活動拠点だった。その彼女に、ハリウッドから出演オファーが来たのだ。短期の仕事だと思ったが、ニコールはこれを機会に生活拠点をハリウッドに移したい。一方チャーリーは長年活動を共にしてきた劇団の仲間たちと、いよいよブロードウェイに進出しようという大切な時期。とてもではないが、このタイミングで西海岸に生活拠点を移すことなどできない。これをきっかけに、長年に渡って夫婦の中で積み重なってきた互いの不満や問題が表面化する。当初話し合い離婚を望んでいた二人だが、ニコールが弁護士を雇ったことから話がこじれていく。

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キャッツ

1月24日(金)公開 全国ロードショー

CGの猫人間が歌って踊る

 ロンドンの片隅にあるゴミ捨て場に、一匹の子猫が捨てられる。袋から飛び出してきた子猫の名前はヴィクトリア。野良猫ジェリクルキャッツに迎えられた彼女は、その夜が猫たちにとって特別なものであることを知らされる。長老猫オールド・デュトロノミーを招いたジェリクル舞踏会で、最も優れたパフォーマンスを披露した一匹の猫が選ばれる。その猫は天上に運ばれ、新たな命を得る権利を得るのだ。長老猫の前で、次々に披露される歌と踊り。誰もが自分が選ばれようと必死だ。だがそんな猫たちを尻目に、不正な手段で天上に運ばれる権利を得ようとする者もいる。お尋ね者のマキャヴィティは、有力な猫を一匹ずつさらって候補から蹴落としていく。そして最後に狙いを付けたのは、長老猫のオールド・デュトロノミーだ。一方新入り子猫のヴィクトリアは、舞踏会に入れず街頭でさまよう年老いた元娼婦猫グリザベラを見つけると、彼女のつぶやくような歌に耳を傾ける。

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