用心棒 《4Kデジタルリマスター版》

6月22日(金)公開 午前十時の映画祭9

見事な脚本、豪華な配役、すごい演出!

 着のみ着のまま、行くあてもない浪人がひとり、北関東の宿場に流れ着く。絹の取引で栄えた町だが、今は対立するやくざ同士の抗争で血なまぐさく凄惨な場所になっている。宿も店も雨戸を閉め切り、大手を振ってのさばっているのは、近隣からかき集められた無法者たちばかり。まともな人間なら怖じ気を震って逃げ出しそうなものだが、腕に覚えのある浪人は「気に入ったぜ」とニヤニヤ笑って宿場に腰をすえてしまう。「三十郎」と名乗る浪人は、やくざ同士を上手く煽って衝突させ、弱ったところで根絶やしにしてしまう腹だ。しかしいよいよやくざたちが大げんかを始めようとした矢先、八州廻りの役人が来てけんかはしばし沙汰止み。だがこの休戦期間を利用して、やくざたちは着々と次の抗争への準備を進めている。浪人もうまく自分を売り込んで、抗争後に備える。しかしこのケンカは、突然休戦から手打ちになった。冷酷で知られる卯之助が、町に戻ってきたのだ。

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ワンダー 君は太陽

6月15日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

子供の成長という大きな奇跡!

 オギー・プルマンは10歳の男の子。両親と姉の四人家族の中で、いたずらと『スター・ウォーズ』が大好きな少年へとすくすく成長した。でも彼がひとつだけ、他の子供と違っていることがある。オギーは遺伝性の病気で、顔が変形して生まれたのだ。赤ん坊の頃から何十回も手術を繰り返したが、顔の変形が完全に治ったわけではない。学校に通えないまま、ホームスクールで母親から授業を受けていた。しかし小学5年生の新学期から、オギーは生まれてはじめて学校に通うことになった。物珍しそうにオギーの顔をのぞき込む子供たち。子供は大人以上に残酷なのだ。でも悪いことばかりじゃない。オギーは優しい先生たちに見守られながら、初めて自分と同じ年頃の子供たちと触れ合う。仲の良い友達もできた。同じ頃、オギーの姉ヴィアも高校生の新学期を迎えている。子供の頃から手のかからない「良い子」として育った彼女にも、思春期の女の子としての悩みがあった。

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七人の侍《4Kデジタルリマスター版》

6月8日(金)公開 午前十時の映画祭

フォルマリズムの果てのリアリズム

 戦国時代末期。野武士の略奪に苦しめられた山間の小さな村は、侍を雇って野武士と戦うことを決意する。だが侍に払う金はない。報酬はただ、白い飯を腹一杯食わせるだけだ。農民の窮状を聞いて、7人の浪人が村に馳せ参じることになった。浪人のリーダーである勘兵衛は、農民たちを指揮して村の防備を固め、あちこち柵や堀を巡らして要塞化する。やがて麦の刈り取りが終わり、いよいよ野武士たちがやって来た。侍と農民たちは勘兵衛の巧みな戦略で野武士を次々に撃退するが、その間に侍にも少なからず犠牲が生じる。侍と農民たちは疲れ果て、野武士も追い詰められている。このまま長い戦いは難しい。短期決戦しかない。おそらくそれは、明日の朝に迫っている。そして夜明け。決死の覚悟で村に襲いかかってくる野武士たち相手に、侍や農民たちも最後の力を振り絞って戦い抜く。やがて野武士は全滅。しかし7人いた侍たちのうち、生き残ったのは3人だけだった。

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バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉

6月1日(金)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

観る者を引き込む胸熱スペクタクル!

 国母シヴァガミによって次期国王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、戴冠式前に見聞を広めるため旅に出る。従者は奴隷剣士カッタッパだ。旅の途中、身分の若い貴婦人を中心とする一行が盗賊に襲われるのを見てとっさに助けようとしたバーフバリだったが、その貴婦人が剣を抜いて盗賊を撃退する様子を見て目を丸くする。彼女はクンタラ王国の王女デーヴァセーナ。すっかり彼女を気に入ったバーフバリは、偽名を名乗って身分も偽り、デーヴァセーナの従兄弟クマラ・ヴァルマの使用人として王宮に入り込んだ。一方、王位継承の機会を逃したバラーラデーヴァは、バーフバリがクンタラ王国の王女に恋をしているという情報をつかんである計画を思いついた。それは母のシヴァガミを通じて、デーヴァセーナを自分の妃にすることだ。バーフバリとデーヴァセーナの関係を知らないシヴァガミは、我が子の願いを叶えるためクンタラ王国に求婚の使者を送るのだった。

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万引き家族

6月8日(金)公開予定 TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー

是枝裕和監督のカンヌ映画祭パルムドール受賞作

 路地の隙間から、東京スカイツリーが見える東京下町。高層マンションと昔ながらの小さな平屋が混在するこの地域に、柴田家の人々は肩寄せ合うようにして暮らしている。年金暮らしの祖母を中心に、小さな家に夫婦と息子、叔母が同居する暮らし。だがこの一家には、あまり大っぴらには言えない秘密の稼業がある。彼らは生活費の不足を、万引きで補っているのだ。ある冬の夜、近くのスーパーでその日の「仕事」を済ませた帰り道のこと。父の治と息子の祥太は、近くのアパートの廊下で一人震えている幼い女の子を見つける。「コロッケ食べるかい?」と声をかけた治は、結局その子を自分たちの家に連れて帰ってしまう。「ゆり」と名乗ったその少女には、体中に虐待のあとがあった。翌日女の子を元のアパートに連れ帰ろうとした夫婦は、部屋から聞こえてくる「子供なんて欲しくなかった」という怒鳴り声を聞いて、どうしてもゆりを帰すことができなくなってしまう。

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オール・ザット・ジャズ

5月25日(金)公開 午前十時の映画祭9

「死」をテーマにしたミュージカル映画

 演出家で振付師、さらに映画監督でもあるジョー・ギデオン。才能がひしめき合うブロードウェイで、誰しもが認めるナンバーワンの才能と実績の持ち主だ。現在は新しいショーの準備が始まったのに加え、映画の編集は大詰めに差し掛かっている。まったく気の休まる暇が無い多忙な日々。それでも彼は毎朝鏡に向かい、自分を鼓舞するように「ショータイムだよ、皆さん」と言ってから稽古場や編集室に出かける。(そして女遊びも欠かさない。)だがショーの準備が半ばに差し掛かった頃、長年の不摂生がたたってジョーは倒れてしまう。医者の診断は絶対安静。しかしジョーは見舞に来る友人たちを相手に、毎日のようにバカ騒ぎを続けるのだ。彼は自分が不死身だとでも思っているのだろうか? そうではない。彼は誰よりも自分の死を強く意識している。長年に渡り、死は彼にとって最良の友であり、同時に敵でもあった。彼は今、目の前に迫ってくる死に怯えているのだ。

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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

 5月12日(土)公開 新宿バルト9ほか全国順次公開

子供にとって安モーテルが全世界だった!

 フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは、ディズニー社が経営する世界最大のアミューズメントリゾート施設だ。だが世界各地から来る観光客を迎える「夢の国」の外側には、廃墟と化した別荘地や商業施設、安モーテルがひしめき合っている。6歳の少女ムーニーは、母のヘイリーとそんな安モーテルのひとつで暮らしている。同じモーテルには似たような境遇の家族が長期滞在しているが、ヘイリーは仕事を失って週払いの部屋代にも窮する状態。それでもムーニーと仲間の子供たちの夏休みは、毎日が驚きと冒険に満ちている。モーテルの雇われ支配人ボビーは、支配人としての職分と限界を十分に自覚した中で、モーテルで暮らす人たちや子供たちを見守っている。貧乏人の寄り合い所帯であるモーテルがかろうじて安全と秩序を保っているのは、彼の働きによるところが大きいのだ。だがムーニーとヘイリー母娘の暮らしは、さらに過酷なものになっていく。

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