この世界の(さらにいくつもの)片隅に

12月20日(金)公開 全国ロードショー

40分の追加で前作の印象は一変した

 昭和18年の暮れ。突然申し込まれた縁談に応じる形で、翌年すずは広島の実家から呉の北條家に嫁いだ。18歳だった。夫の周作は優しく、嫁ぎ先の両親も良くしてくれる。夫を亡くして実家に出戻った周作の姉・径子が、時々すずに嫌味や小言を言うこともあるが、おっとり型のすずはそれを軽くいなしてしまう。戦争は既に始まっている。物資は乏しくなり、生活は苦しくなっていく。そんな中、お使いを頼まれた呉の街で、すずは遊郭で働くリンという女性に出会う。住む世界もまったく違う二人だったが、やがてすずは、リンと夫周作の間にあったある関係に気づいてしまうのだった。翌年、実家の兄が戦死。遠い世界の戦争は、少しずつすずたちの身近なところにもやってくる。各地から伝わってくる空襲の報道。やがてすずたちの頭上も敵機が飛び、高射砲陣地の砲撃音が響き、空襲や機銃掃射に追われる日々がやって来る。舅は空襲で行方不明になり、周作も招集された。

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ウエスト・サイド物語

11月29日(金)公開 午前十時の映画祭10FINAL

見出し(1行)

 ニューヨーク、ウエスト・サイド。ポーランド系アメリカ人の不良グループ「ジェット団」のメンバーは、最近になって衝突が絶えないプエルトリコ系の不良グループ「シャーク団」にいら立っていた。ジェット団のリーダーであるリフは、相手との決闘で決着を付けることに決める。そうなれば、ジェット団の創設メンバーであり、リフにとっての親友、兄貴分でもあるトニーに加勢を頼みたい。リフはトニーを説き伏せて、その晩決闘を申し込むパーティ会場にだけは来てくれるよう約束を取り付けた。だが約束通り会場に現れたトニーは、その場にいた一人の少女に恋をする。それはシャーク団のリーダー、ベルナルドの妹マリアだった。マリアも一目でトニーに心引かれ、ふたりはその後、翌日の再開を約束して別れた。そして翌日、ジェット団とシャーク団がその夜決闘すると知ったマリアは、トニーにそれを止めてくれるよう頼む。これが大きな悲劇につながるとも知らずに。

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ボヘミアン・ラプソディ

2018年11月9日(金)公開 全国ロードショー

ドルビーシネマ初体験はボヘラプ

 1970年。空港で働く音楽好きの青年ファルークは、お気に入りのバンド「スマイル」のボーカリストが脱退したと知って後釜のボーカルに名乗りを上げる。恋人メアリーとの幸せな暮らしもスタート。間もなくバンドは「クイーン」に改称し、ファルーク自身は「フレディ・マーキュリー」に改名した。最初のアルバムを自主製作中、大手レコード会社EMIにスカウトされて、クイーンはメジャーデビューが決定。3枚目のアルバからは大ヒット曲は「キラー・クイーン」が生まれた。だが同じ路線で次のヒットを狙おうとするレコード会社幹部に反発し、クイーンは「ボヘミアン・ラプソディ」という6分の大作をリリース。この曲とアルバム「オペラ座の夜」で、クイーンは人気と実力を兼ね備えた世界的バンドに成長。だがその裏側で、フレディの抱えたある秘密が、彼とバンドメンバーたちの間にきしみを生み出し始めていた。フレディは少しずつ孤立するようになる……。

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ファイティング・ファミリー

11月29日(金)公開 全国ロードショー

実話ベースの家族の愛のドラマ

 ナイト一家はイギリス東部のノリッジを拠点に、WAWという小さなプロレス団体を主催している。父リッキーと母ジュリアもプロレスラー。長男のロイと次男のザックも子供時代からリングに立っていたが、娘のサラヤも13歳でプロレスデビューした。家族の夢は、子供たちが世界一のプロレス団体WWEのレスラーとして、世界の檜舞台に立つことだ。だが長男のロイはトライアウトで選に漏れて脱落。一家の夢を背負って、新たなトライアウトにザックとサラヤが挑む。ザックは今やWAWを支える花形レスラーに育っている。だが、WWEに選ばれたのはサラヤだった。自分は兄の夢を奪ってしまったのではないかと悩むサラヤ。だがアメリカの訓練施設で彼女を待っていたのは、子供時代から鍛えてきた彼女ですら音を上げそうになる苛酷なトレーニングだった。心身共に打ちひしがれたサラヤは、休暇の一時帰省中、兄のザックにWWEを辞めたいと打ち明けたのだが……。

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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

11月22日(金)公開 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

タネも仕掛けもたっぷりのロマンス映画

 ウィルとアビーは深く愛し合っていた。少なくとも、ウィルはそのつもりだった。大学で知り合ったふたりは卒業後に結婚し、やがて子供を授かる。子供の出産を控えた幸せな日々。だがその幸せを無視するように、突然アビーはウィルのもとを去った。この事実を受け入れられないウィルは自殺を図り、精神病院に一時的に入院。退院後は精神科医のカウンセリングに通いながら、傷ついた心を癒やそうとしている。今でもウィルは「なぜ彼女は去ったのか」と自分自身に問い続けている。あれほど愛していたのに。いや、ひょっとすると愛していたのは自分だけで、彼女はそうではなかったのだろうか。自分の気持ちも、愛ではなくただの束縛だったのかもしれない。そんな堂々巡りを続けるウィルに、精神科医は語りかける。「アビーは去ったのではない。あなたの目の前で、交通事故で死んだのだ」と。ウィルが受け入れられないのは、アビーが死んでしまったという事実だった。

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ドクター・スリープ

11月29日(金)公開 全国ロードショー

こうして物語は受け継がれていく

 ダン(ダニー)・トランスはアル中の中年男だ。父親もアル中だったが、彼が5歳のときに山間部のリゾートホテルで冬季管理人の仕事を引き受け、孤立した環境の中で精神を病んで死んだ。だがダンは知っている。父ジャックは、ホテルに巣食っていた悪霊に取り憑かれたのだ。ダンは子供の頃から「シャイニング」と呼ばれる不思議な力を持っており、悪霊たちはその力を自分たち側に引き込むため、父を使って彼を殺そうとした。父の手を逃れたダンだったが、悪霊は彼につきまとい続ける。ダンは自分を守る黒人の霊に指導され、悪霊たちを一人ずつ自分の頭のなかにある箱の中に閉じ込める。悪霊は去ったが、安らぎは訪れない。彼はアルコールまみれの生活を立て直すため、ニューハンプシャー州の小さな町に転居してホスピスで仕事を始める。ようやく手に入れた安らかな生活。しかし彼はそこで、アメリカ各地で起きる少年少女誘拐殺人事件に巻き込まれていくのだった。

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アイリッシュマン

11月15日(金)公開 全国ロードショー

デ・ニーロがスコセッシ映画に帰ってきた!

 これはひとりの男の回想だ。トラック運転手のフランク・シーランは、車のエンジン不調で立ち往生しているところで、たまたま通りがかった男に声をかけられた。立派な身なりの男は、手が油まみれになるのも厭わずエンジンに手を突っ込み、不調の原因をピタリと言い当てる。これがフランクとラッセル・ブファリーノの出会いだった。積み荷の横領で小遣い稼ぎをしていたフランクは、雇い主に訴えられたところを組合の弁護士に助けられ、彼の紹介でラッセルと再会する。すっかり意気投合した二人は家族ぐるみの付き合いをはじめる。ラッセルは裏社会で名の知れた顔役のひとりで、いつしかフランクはその右腕として、頼まれた「ペンキ塗り」の仕事を手掛けるようになった。「ペンキを塗る」は裏社会の隠語で、人を殺すことだ。そんな中でラッセルが自分の仕事仲間としてフランクに紹介したのが、全米トラック運転組合「チームスター」の会長ジミー・ホッファだった。

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失くした体

11月22日(金)公開 全国ロードショー

体は消えても触れた手の記憶は残る

 冷蔵庫の中に保管されている、切断された人間の右手首。それは1人の青年の体から切り離されたものだった。手首は冷蔵庫を脱出すると、自分の身体を探す長い長い旅に出る。そこで思い出されるのは、青年の過ごしたこれまでの人生だ。そこにはいつも、右手首が一緒だった。両親と共に過ごした、幼い頃の幸せな暮らし。家族で出かけた海水浴。家族で出かけたドライブ。だがその幸せな暮らしは、交通事故で一変してしまう。天涯孤独の身の上になった少年は、やがて青年になる。そんな彼の暮らしを変えたのは、バイト先で出会った一人の女性への恋心。彼は彼女と親しくなるため仕事を変える。口下手だった青年は、この恋をきっかけにして積極的になるのだ。だが一体なぜ、手首は切断されてしまったのだろう。手首を失った青年の体はどこにあるのだろう。手首は青年の元に無事たどり着くことができるのだろうか。やがて物語は、思いがけない結末を迎えることになる。

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ターミネーター:ニュー・フェイト

11月8日(金)公開 全国ロードショー

シリーズ1・2作目の変奏曲

 1998年。新型ターミネーターとの死闘を制して無事に未来を救ったサラとジョンの親子だったが、未来改編前に現代に送り込まれていたターミネーターは、与えられた命令を遂行するためジョンを射殺する。それから22年。人類と機械の戦場となった未来から、またもや人間とターミネーターが現代に送り込まれてくる。液状金属で自由自在に姿を変えられる新型ターミネーターREV-9と、ターミネーターとの戦いのために全身を強化したサイバネティクス戦士グレイスだ。ターミネーターが追うのはダニー・ラモスというメキシコ人女性。グレイスは彼女を守るのが使命だ。だがREV-9の圧倒的な戦闘力の前に、グレイスも防戦一方。そこに登場したのが、重武装したサラ・コナーだった。彼女は何者かに送られて来たメッセージに導かれて来たのだ。その謎を探るため、3人はメッセージの発信元へ。だがそこで待っていたのは、ジョンを殺したターミネーターだった。

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NO SMOKING

11月1日(金)公開 シネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国順次公開

細野晴臣の過去と現在

 ミュージシャンの細野晴臣は1947年東京生まれ。幼い頃は米軍占領時代で、母に背負われて銀座に出かけたとき、米兵にチョコレートをもらったことがあるという。戦争は終わって平和な時代が来ていたが、あちこちにまだ戦争の爪痕が残っていた。そんな中で細野は、戦後大量に流れ込んできたアメリカのポピュラー音楽を聴いて育つ。ドラムのイントロが高らかに響き渡るベニー・グッドマンの「シング・シング・シング」や、ハリウッド映画のサウンドトラック。それらは今でも、彼の音楽のルーツのひとつになっている。大学時代にバンド活動を始め、周囲にはさまざまな人間が集まってくる。エイプリル・フールでメジャーデビューした後、大滝詠一、松本隆、鈴木茂とはっぴいえんどを結成。3枚のアルバムを発表した後、ソロ活動をスタートした。この映画は2018年から翌年までのワールドツアーの様子を軸に、細野晴臣の過去と現在を綴ったドキュメンタリーだ。

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