パドマーワト 女神の誕生

6月7日(金)公開 全国順次ロードショー

豪華絢爛なインドの王朝叙事詩

 13世紀末の西インド。若き王ラタン・シンに見初められ、パドマーワティは故郷シンガール王国からメーワール王国へと嫁いだ。だが同じ頃、北インドで勢力を伸ばしていたハルジー族のアラーウッディーンは、スルタンに即位していた叔父を暗殺して自らがスルタンの座を奪い取ると、強大な軍事力で周辺国を次々支配下に置いていく。世界中の宝物を手に入れた彼が次に願ったのが、絶世の美女パドマーワティを手に入れることだった。アラーウッディーンはメーワールに進軍し、大軍勢で城壁を取り囲む。だがメーワールの堅固な守りは、おいそれとは敵を近づけない。籠城戦を戦う大軍の維持にはコストがかかる。兵士たちの食料も尽きかけた頃、アラーウッディーンはメーワールに使者を立てて和睦を申し入れる。だがこれは、豪胆だが計算高い彼の用意周到な策略だった。アラーウッディーンと会談したラタン・シン王は、ハルジー朝の都デリーに連れ去られてしまう。

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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた

6月7日(金)公開 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにてロードショー

小さくて愛らしいミュージカル映画

 ブルックリンで小さなレコードショップを経営するフランクは、17年続けた店を閉めようと決心した。一時は流行った店だ。今でも熱心な常連客はいるものの、インターネット時代にレコード一本の店は成り立たない。妻が事故で亡くなった後、男手ひとつで育て上げた一人娘のサムは、新学期からLAの大学で医者になる勉強をはじめるため家を出る。そろそろ潮時なのだ。元ミュージシャンの彼にとって目下唯一の楽しみは、子供の頃から音楽を教えて育てた娘との即興的なセッション。あまり乗り気ではないサムを強引に誘い、その晩ひとつの曲が生まれた。それが「ハーツ・ビート・ラウド」だ。出来上がった曲が驚くほど良かったため、フランクは娘に内緒でSpotifyにアップロード。これがSpotifyの注目曲リストに選ばれたことで、彼はすっかり舞い上がってしまう。だがサム自身はもっと冷静だった。音楽は大好き。でもそれは彼女の夢ではないのだ。

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風と共に去りぬ

5月31日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

80年たっても色褪せぬ古典的ロマンス

 南北戦争前夜の南部ジョージア州。広大な農場を持つ名門オハラ家の長女スカーレットは、幼なじみでもあるウィルクス家の長男アシュレーに恋い焦がれ、彼が別の女性と結婚するとの噂を聞きつけて彼を奪い取ろうとする。近隣の人々が集まる盛大なバーベキューパーティーの日、アシュレーは婚約者のメラニーを人々に紹介し、スカーレットの求愛をはねのけた。これを偶然目撃したのが、チャールストンから来たレッド・バトラーだった。「盗み聞きなんて紳士のやることじゃないわ!」「そういう君も淑女とは言えんね」。だがその場に届いたのは、ついに戦争が始まったという知らせ。スカーレットはアシュレーへの当てつけのように、自分に熱を上げるメラニーの兄チャールズと、愛のないまま電撃的に結婚してしまう。意気揚々と戦場に向かう男たちだったが、チャールズは出生直後に戦病死。彼女はあっという間に未亡人になってしまう。そこに再びレッドが現れる。

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名探偵コナン 紺青の拳

4月12日(金)公開 全国ロードショー

今回の映画は怪盗キッドが主役

 シンガポールで開催される国際空手トーナメントに、高校生にして400戦無敗の男・京極真が出場することになった。恋人の園子はもちろん、友人を応援するため蘭もシンガポールへ。しかしパスポートのないコナンは日本で留守番するしかない。だが夜道で何者かに襲われたコナンは、気がつくとシンガポールにいた。怪盗キッドが新一に変装して、現地までスーツケースでコナンを運んだのだ。蘭たちに見つけられたコナンは、とっさに現地の日系少年アーサー・ヒライを名乗って行動を共にする。それにしても、なぜキッドがシンガポールへ? じつは空手大会の優勝ベルトに伝説のブルーサファイア「紺青の拳(フィスト)」が埋め込まれており、キッドからそれを盗み出すという予告状が届いていたのだ。キッドには現地で殺人事件を起こした容疑もかけられている。ベルトの警備責任者は犯罪行動心理学者のレオン・ロー。金庫に眠る宝石を、キッドは盗み出せるのか?

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長いお別れ

5月31日(金)公開 全国ロードショー

山崎努の熱演に目が釘付け

 父・昇平の70歳の誕生日を祝うため、久しぶりに実家に集まった家族4人。母の曜子は専業主婦で、長女・麻里は結婚して今はアメリカ暮らし。次女の芙美は惣菜店で働きながら、いつか自分のカフェを開くために準備をしている。だが姉妹はこの日、父の認知症が始まったことを母から知らされて驚く。長年教員を勤め、最後は校長をしていた厳格な父。本を読むのが好きで、今も読書を欠かさない父がボケているだなんて。にわかには信じられない話だったが、芙美はその日、父の言動が明らかにおかしいことに気がついた。それがはじまり。父の認知症は少しずつ、しかし確実に進行していった。はじめのうちは、調子の良い時と悪い時がある。だが少しずつ調子の悪い時が多くなり、自分の周囲のあらゆる物事を忘れていく。家族のことを忘れ、自分のいる場所がわからなくなり、やがて言葉も通じにくくなっていく。しかしそんな父を、家族は温かい目で見守り続けるのだ。

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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

5月31日(金)公開 全国ロードショー

怪獣よりも恐ろしい人間たち

 ゴジラとムートーの出現により、サンフランシスコやラスベガスに甚大な被害がもたらされてから5年。モナークで巨大生物を研究していた科学者のラッセル夫妻は、破壊の中で息子のアンドリューを失った苦しみを抱えたままだ。夫のマークは仕事も家族も振り切って、野生動物の観察と研究という孤独な仕事に逃避する。妻のエマはモナークに残り、夫と研究していた「オルカ」という装置をついに完成させた。それは巨大生物たちと音声で交信できる、世界で唯一の装置だった。だが装置完成の直後、重武装の環境テロリスト・グループが研究施設を襲撃してオルカを奪い、エマ博士と娘のマディソンを誘拐する。彼らはオルカを使って、南極の施設に眠る巨大生物、モンスター・ゼロを目覚めさせるつもりなのだ。マークは妻と娘を救出するためモナークの兵士たちと南極に向かうが、エマは夫の目前でモンスター・ゼロ復活のスッチを入れる。新たな怪獣の王が誕生するのだ!

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ゴッドファーザー

5月17日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL

時代を経ても輝く「家族」の物語

 1945年。ニューヨーク郊外の大邸宅で、盛大な結婚パーティーが開かれている。イタリア系マフィアのゴッドファーザー、ヴィトー・コルレオーネの一人娘コニーが結婚したのだ。こうした晴れの場にも、裏社会でつながりがある強面の面々が集まり、合法・非合法を問わず、さまざまな「相談事」を持ち込む人々がいる。姉の結婚式のため、恋人と一緒に久しぶりに家に帰ってきたビィトーの三男マイケルは、そんな家族のビジネスに少し距離を置いている。大学を出て軍隊に入り、戦場の英雄となった彼は、家族の荒っぽくて血なまぐさい裏家業が嫌いなのだ。同じ年、麻薬ディーラーのソロッツォから取引を持ちかけられたヴィトーはこれを断り、その直後に殺し屋の襲撃を受ける。ソロッツォは話し合いにおとなしそうなマイケルを呼び出すが、家族を守るためにマイケルは会談の場でソロッツォを射殺。こうしてマイケルもまた、マフィア抗争の渦中に巻き込まれて行く。

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