キャラクター

6月11日(金)公開 全国ロードショー

菅田将暉主演の和製サイコサスペンス

■あらすじ

 マンガ家志望の山城圭吾は、有名マンガ家のアシスタントをしながら、デビューを目指して作品の持ち込みを続けている。画力や構成力には非の打ち所がない。だがキャラクターの弱さが、圭吾の作品を凡庸なものにしていた。クライムサスペンス指向なのに、犯人像にとがった魅力がないのだ。圭吾はマンガ家への道を諦めかけていた。

 だが勤め先のマンガ家からスケッチを依頼されて夜の街に出た圭吾は、そこでたまたま一家四人殺害事件の現場に出くわす。現場は血の海。そこから立ち去る若い犯人と、圭吾は確かに目が合った。だが圭吾はそのことを警察に黙っていた。この犯人を主人公に、事件をモデルにしたマンガ作品を描きたいという衝動が勝ってしまったのだ。

 1年後、山道で起きた運転手家族四人殺害事件の現場を調べていた清田刑事は、現場の状況があるマンガに瓜二つだと気付く。それは山城圭吾の「34(さんじゅうし)」という作品だった……。

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藁にもすがる獣たち

2月19日(金)公開 シネマート新宿ほか全国ロードショー

出てくる人たち全員悪人

 生活費と借金返済のため、ホテルのサウナで受付や清掃の仕事をしているジュンマン。彼はある日、客が置き忘れて帰った札束入りのバッグを見つける。一度は忘れ物として保管庫に入れたものの、それからは金のことが気になって仕方がない……。出入国官のテヨンは、恋人の女社長ヨンヒが失踪したことから闇金の借金を肩代わりすることになる。返済期日は迫るのに、ヨンヒとの連絡が取れない。テヨンは一発逆転の大博打を考えるが、その彼にある事件を捜査中だという刑事がまとわりつきはじめる……。投資の失敗で多額の負債を抱え、夜の仕事で働きながら、家に帰れば夫からの暴力を受けているミラン。彼女は夜の仕事で知り合った中国人の青年ジンテと深い関係になり、すっかりのぼせ上がった彼に、事故を装って夫を殺害してくれるようにほのめかす。目的は夫の生命保険金。ジンテはミランに教えられたまま、彼女の夫に向けて車のアクセルを踏み込んだのだが……。

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パルプ・フィクション

2月1日(金)公開 午前十時の映画祭9

1990年代生まれのカルトムービー

 殺し屋のヴィンセントは同じ組織のジュールスと一緒に、ボスに命じられた仕事を片づける。こんな仕事は、文字通り朝飯前だ。それよりヴィンセントが気になるのは、ボスに言いつけられているもうひとつの仕事のことだ。大した内容ではない。ボスの新妻ミアの外出に付き合い、彼女をエスコートすればいいのだ。だがほんの少し前、同じくミアの世話係を命じられた男がヘマをして、ボスから半殺しの目にあわされている。気が短く嫉妬深いボスを少しでも不快にさせれば、自分もただでは済まされない。だがミアは自由気ままに振る舞うじゃじゃ馬で、この夜の出来事はヴィンセントにとって忘れられないものになる……。同じ頃、中年ボクサーのブッチは、ギャングのボスから八百長試合を命じられていた。彼はこの申し出を受けながらボスを裏切り、負けるべき試合に勝ってノミ屋の賭けで大儲けする。ボスがこれを許すはずがない。彼は恋人と二人で逃げ出すのだが……。

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アシュラ

3月4日(土)公開 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

暴力描写はヘビー級だが、ドラマ部分は重量不足かも

 韓国のアンナム市は、インフラ開発から取り残されて薄汚れた地方都市だ。汚れているのは町の中身も同じ。政治家も腐りきっている。その親玉が、長年市政を牛耳る市長のソンベだった。刑事のドギョンはそんな市長に飼われ、汚れ仕事を一手に引き受けることで甘い汁のおこぼれに預かっている。だがそれを察知した同僚の刑事が「自分にもオイシイ仕事を回せ」と半ば脅迫してきたことから、取り返しの付かないトラブルが起きる。ドギョンが誤って、その同僚を転落死させてしまったのだ。彼は自分を「アニキ」と慕う後輩刑事ソンモと示し合わせ、近くにいたヤク中の男を犯人に仕立て上げる。だが市長の告発に執念を燃やす特別検察のキム検事は、事件の真相を知りながら、ドギョンに市長を潰すためのスパイになれど持ちかける。断ることはできない。だが市長を裏切れば、自分の命はないだろう。ドギョンは市長と検察の板挟み。どこにも逃げ隠れする場所はなかった。

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KITE カイト

4月11日(土)公開予定 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

復讐のためギャング組織に戦いを挑む少女

KITE カイト

 今からそれほど遠くない未来。金融危機で世界秩序は崩壊し、ギャングたちが無法の限りを尽くすようになっていた。犯罪組織の資金源になっていたのは麻薬と生きた人間だが、弱体化した警察はギャングたちにうかつに手が出せない。しかしそんな犯罪者たちに、果敢に立ち向かう者たちもいる。サワは幼い頃に両親をギャングに殺され、復讐のため無謀とも思える戦いを挑むことを心に決めた。死んだ父の友人で警官でもあるアカイから武器と情報を手に入れて、少しずつギャングのボスに接近するサワ。しかし危険と隣り合わせの日々は彼女の神経をすり減らせ、それを慰撫する精神安定剤「アンプ」は少しずつ過去の記憶を曖昧にしていく。殺された両親の仇を討つためギャングと戦っているのに、サワの記憶からは既に両親の面影が消えている。このままでは自分が何者かすら忘れてしまいそうだ。記憶が曖昧になっても残るもの。それは彼女の中にある復讐への衝動だけだ。

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ファーナス 決別の朝

ファーナス 決別の朝

その出来事が田舎町の退屈な日常さえ奪い取る

 ペンシルベニア州ブラドックの町。ラッセル・ベイズは製鉄所で働きながら、病気で寝付いた父と、イラク戦争から帰った後も定職に就かない弟ロドニーの生活を支えている。退屈で単調な毎日だが、彼にとって心の安らぎは同棲中の恋人リナの存在。しかし平和な日々は、ベイズの飲酒運転事故であっけなく崩壊してしまう。服役中に父は死に、恋人も去った。出所した彼を待っているのは、弟のロドニーだけ。しかし彼は町の顔役ペティと組んで、危険なストリートファイトで身をすり減らす日々を送っている。再び製鉄所で働きはじめたラッセルは弟にもまともな職に就くよう諭すが、戦争で心に深い傷を負ったロドニーは凄惨な暴力の世界から抜け出せないのだ。ある日そのロドニーが、ペティと共に行方不明となる。試合のために出かけたラマポの山地で、地元のギャングたちに殺されたらしい。だが現地はギャングたちの巣窟で、警察もうかつには手を出せないのだという。

(原題:Out of the Furnace)

9月27日(土)公開予定 新宿ピカデリー
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監視者たち

監視者たち

プロ対プロ。警察の監視班と強盗団の戦い!

 警察学校を主席で卒業したハ・ユンジュは、人並み外れた観察力と記憶力を買われて、警察内で凶悪犯を監視追跡する特別チームに配属される。最初に担当することになったのは、ソウル市内で白昼堂々行われた銀行強盗事件の捜査だった。犯人は少数精鋭のプロフェッショナルたち。周到な準備のもと、街中あらゆる場所に設置してある監視カメラの死角を突き、警察の検問をすり抜け、一切の証拠を残すことなく貸金庫から高額の証券類を盗み出したのだ。監視班が容疑者の割り出しを急ぐ中で、犯行グループは第二の犯行を行う。なかなか成果を出せない監視班に対して警察上層部からの圧力も増すが、監視班はついに犯行グループの一員らしき男を割り出し、その行動範囲を丁寧に張り込むことで住まいを割り出すことに成功。次の犯行を準備する犯行グループへの包囲網をじりじりと狭めていくが、グループのリーダーらしき男は用心深く、なかなか尻尾をつかませなかった。

(原題:감시자들 Cold Eyes)

9月6日(土)公開予定 シネマート新宿、シネマート六本木
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