バンクーバーの朝日

2014年12月20日(土)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

戦前カナダに実在した日系野球チームの実話

バンクーバーの朝日

 1938年のカナダ・バンクーバー。20世紀初頭から数多くの日本人移民が渡ったその町には、日系移民を中心とした「朝日」という野球チームがあった。他の仕事をしながら野球を楽しむ選手によるアマチュアチームだが、一応カナダの野球リーグにも所属している。とは言え貧弱な日本人の体格では投手力でもバッティングでもパワー負け。朝日は連戦連敗の万年最下位だった。しかし新しいキャプテンになったレジーは、セーフティバントや盗塁、バントエンドランで敵を攪乱することを試み、その後のチームはデータ重視のピッチングと守備で手堅く守りながら勝ち星を重ねて行くようになる。カナダ人社会の中で差別的な扱いを受けることの多かった日系人たちにとって、朝日は希望の星になった。やがてカナダ人たちも、朝日のスモールベースボールの面白さに拍手を送るようになる。しかし野球以外の場では、日系人たちはますます苦しい立場に追い込まれるのだった。

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フォックスキャッチャー

2月14日(土)公開予定 新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、シネマライズ、シネ・リーブル池袋、品川プリンスシネマ

大富豪の狂気を誰も止めることはできない

フォックスキャッチャー

 1984年のロサンゼルス五輪。レスリングのアメリカ代表選手だったシュルツ兄弟は、フリースタイルの74キロ級と82キロ級でそれぞれ優勝した。だがそのわずか3年後、弟のマーク・シュルツは極貧生活の中でひとり黙々と地味なトレーニングを続けている。スポーツ大国のアメリカでも、レスリングはマイナー競技だ。社交的でコーチとしても一流の兄デイヴと違って、弟のマークは口下手で目立たない存在だった。だがそんなマークに、大富豪デュポン家のジョン・デュポンが声をかけてくる。「オリンピックで勝てる代表チームを作りたい。君が中心になって優秀な選手を集めてくれ。金に糸目は付けない」。レスリング選手にとって、これは夢のような申し出だ。チーム名はフォックスキャッチャー。マークは早速兄のデイヴをチームに誘うが、彼は高額の報酬よりまず家族との生活が最優先だった。デイヴのいないままチームはスタート。これが悪夢の始まりだった。

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陽だまりハウスでマラソンを

3月21日(土)公開予定 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館

人生はマラソン。途中で棄権することはできない!

陽だまりハウスでマラソンを

 1956年のメルボルン五輪で、ドイツ中を熱狂させたひとりの男がいた。彼の名はパウル・アヴァホフ。トップを走るソ連選手に続けて競技場に姿を現したパウルは、ゴール寸前最後のスパートをかけて1位の金メダルを獲得した。だがそれから半世紀以上がたち、パウルと妻マーゴは老いていた。両親の体調を心配する娘のビルギットは、パウルとマーゴを医療設備の充実した老人ホームに入居させる。だが淡々とただ死を待つだけの暮らしに、パウルはとても耐えられない。彼は荷物の中から古いランニングシューズを取り出すと、施設周辺の庭を走り始める。目指すはベルリンマラソンだ。周囲の視線は冷淡だが、パウルは気にしない。やがてマーゴが夫を応援するようになり、施設に入居している老人たちの中にも応援する者たちが現れた。しかしこれは、施設運営側にとっては大問題。職員たちはパウルの頭がおかしいと決めつけ、走るのを止めさせようとするのだが……。

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KANO カノ 1931海の向こうの甲子園

1月24日(土)公開予定 新宿バルト9ほか全国ロードショー

甲子園で準優勝した台湾チームの実話を映画化

KANO カノ 1931海の向こうの甲子園

 1929年。日本統治下の台湾で会計士の仕事をしていた近藤は、嘉義農林学校から野球部監督になってくれと頼まれる。前年結成されたばかりの野球部は学校に通う漢人・蕃人(先住民)・日本人の混成チームだが、実力は子供の草野球レベルで試合に一度も勝ったことがない。かつて日本で名門校の指導をしていたことがある近藤は監督就任を引き受けると、子供たちにいきなり「お前達を甲子園に連れて行く」と宣言する。選手たちは半信半疑だが、近藤の有無を言わせぬ態度に従うしかない。早朝のマラソンから始まる練習は、放課後に暗くなってボールが見えなくなるまで続く。それまで専門的な指導を受けたことのない選手たちの能力は、飛躍的に向上していった。それまでまったく勝負にならなかった相手との試合に惜敗した時、選手たちは野球をしていて初の悔し涙を流す。だが「負けて悔しい」「勝ちたい!」という思いが、チームをひとつにまとめて行くのだった。

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ミルカ

1月30日(金)公開予定 TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

インド陸上界の英雄ミルカ・シンの伝記映画

ミルカ

 1960年のローマ・オリンピック。男子400m決勝で金メダル確実と言われていたのが、当時この競技の世界記録を持っていたインド人選手ミルカ・シンだった。決勝レースでは期待通り終盤までリードを保ったミルカだったが、ゴール直前になぜか後ろを振り向くというミスを犯して4着となりメダルを逃した。だが帰国したミルカを待っていたのは、失望の声よりむしろ称賛の声だった。彼はインドとパキスタンの親善大会のインド側団長になるよう首相直々に要請を受けるのだが、これを固辞して故郷の家に引きこもってしまった。オリンピックでの出来事が心の傷になっているのだろうか? 「ぜひミルカを説得してほしい」と首相に命じられた担当大臣は、同行するミルカの元コーチたちからミルカの生い立ちやこれまでの経緯についての説明を受ける。それはインドとパキスタンの分離独立によって家族を目の前で殺され、故郷を追われたシク教徒の少年の物語だった。

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ドラフト・デイ

1月30日(金)公開予定 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

ドラフト会議でチームの未来が決まる!

ドラフト・デイ

 アメリカのフットボールシーズンは、毎年春のドラフト会議から始まる。2014年のドラフト会議当日、クリーブランド・ブラウンズのGMサニー・ウィーバー・Jrは落ち着かない気分で1位指名の戦略を練っていた。今はそのことに全神経が集中し、恋人のアリから妊娠を告げられても上の空だ。じつは彼がGMになって以来、チームの成績は低迷している。3シーズン目の今年に有望な選手が獲得できない限り、彼はGMの座を追われるだろう。今年の指名順位は7番目。だがその朝になって、全体1位の指名権を持つチームが指名順のトレードを申し込んでくる。1位指名権を取れれば、今年のドラフトの目玉と言われている人気選手ボー・キャラハンを獲得できるのだ。オーナーはトレードの話を聞きつけて顔をほころばせ、ぜひともキャラハンを取れとサニーをけしかける。しかしそれと引き替えにチームが失うのは、今後3年分の1位指名権。あまりに高い代償だった。

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君に泳げ!

2月28日(金)公開予定 シネマート新宿、シネマート心斎橋

高校水泳部を舞台にした青春スポーツドラマ

君に泳げ!

 韓国水泳界の若きホープとしてオリンピック出場の有力候補と言われていたウサンは、留学先で他国選手とトラブルを起こして代表団を外され、高校の体育科で学生スイマーとして再出発することになる。同じ頃、通っていた高校で不祥事を起こして退学処分となったウォニルは、水泳選手になることを条件に高校の体育科に拾われる。こうしてウサンとウォニルは同じ高校の水泳部で出会うのだが、それは初めての出会いではなく7年ぶりの再会だった。ウォニルはかつて天才小学生スイマーとして韓国各地の大会で優勝をさらい、ウサンは常に準優勝に甘んじていた。だが水泳選手だったウォニルの父が試合中の事故で亡くなってから、ウォニルは水泳から離れて普通の高校生になっていたのだ。有り余る才能を内に秘めながら水泳に本気になれないウォニルと、ひたむきな努力で一流選手へと成長したウサン。ふたりは時に反発しながらも、固い絆と友情を深めていくことになる。

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ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦

ネクスト・ゴール!

チーム初勝利を目指す世界最弱チームの奮闘記

 2001年4月11日。翌年日本と韓国で共同開催される予定となっていたFIFAワールドカップの予選で、歴史的な珍事が起きた。オセアニア地域の一次予選、米領サモア対オーストラリアの試合で、0対31という、国際Aマッチ史上最大点差の試合結果が生まれたのだ。米領サモアはFIFAに加盟した1994年以来、FIFA公式戦で全て負けているという世界最弱チーム。サッカー人口も少なく、選手は他の仕事を持ちながら朝晩や休日の練習に汗を流すアマチュアたちだった。しかしそれでも0対31はキツイ。チームは雪辱を誓って練習に励むが、それでも10年以上まったく勝てない。引き分けすらない負け試合が続いていたのだ。2014年のワールドカップに向けた予選が始まる2011年。米領サモアのサッカー協会は、アメリカ本国のサッカー連盟にコーチの招聘を依頼する。これに応募しやってきたのが、オランダ人の鬼監督トーマス・ロンゲンだった!

(原題:Next Goal Wins)

5月17日(土)〜30日(金)公開予定 角川シネマ新宿、シネリーブル梅田ほか全国順次ロードショー(オンデマンド同時配信)
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ミスターGO!

ミスターGO!

サーカスのゴリラがプロ野球選手になって大活躍!

 中国のロンパサーカス団は、身寄りのない孤児たちを集めた家族経営の小さな雑技団だ。最大の売りは、野球が大好きなゴリラのリンリン。だが団長が急死したことで、サーカス団の経営と多額の借金が孫娘ウェイウェイの肩にのしかかる。そこにやってきたのが、ハンターの異名を持つ韓国のスポーツエージェント。彼はリンリンをプロ野球選手として韓国野球界に売り込み、サーカス団の借金を返済しろとウェイウェイに提案する。ミスターGO!の登録名でトゥサン・ベアーズに入団したリンリンは、優れた動体視力と怪力で代打の切り札として活躍。最下位だったベアーズはリンリンの加入で優勝戦線にからむようになった。この新星ゴリラ選手には海外の球団も目をつける。ハンターは球団に内密で、リンリンの日本移籍を画策。だがそんな矢先、中国のサーカス団には借金取りたちが押しかけ、ウェイウェイのいない球場ではミスターGO!が暴走する大騒ぎが起きていた。

(原題:미스터 고)

5月24日(土)公開予定 シネマライズほか全国ロードショー

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ゴール・オブ・ザ・デッド

ゴール・オブ・ザ・デッド

サッカースタジアムはゾンビで埋め尽くされた!

 パリのプロサッカーチームに所属するベテラン選手サム・ロリは、試合前から不機嫌だった。試合会場となるスタジアムはサムの生まれ故郷の村にあり、彼はこの村出身の唯一のプロサッカー選手。だが今から17年前、プロリーグに加盟できたかもしれない地元チームを裏切ってひとりパリに移籍したサムを、村の人たちは今も憎み続けていたのだ。そして試合開始。スタジアムに駆けつけた地元のサッカーファンからは、サムに対する容赦ない罵声が飛ぶ。なんと審判まで地元びいきで、サムの接触プレーにレッドカードの一発退場処分。腹の虫が治まらないサムは、ロッカールームで出会ったクレオという若い女を連れてスタジアムの外へ。だがその頃、スタジアムではとんでもない出来事が起きていた。サムへの憎しみから怪しげなドーピング術でゾンビ化した男が、スタジアムに乱入して周囲の人々を次々ゾンビにしていたのだ。小さな村はたちまちゾンビに埋め尽くされた!

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