2014年12月20日(土)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
戦前カナダに実在した日系野球チームの実話
1938年のカナダ・バンクーバー。20世紀初頭から数多くの日本人移民が渡ったその町には、日系移民を中心とした「朝日」という野球チームがあった。他の仕事をしながら野球を楽しむ選手によるアマチュアチームだが、一応カナダの野球リーグにも所属している。とは言え貧弱な日本人の体格では投手力でもバッティングでもパワー負け。朝日は連戦連敗の万年最下位だった。しかし新しいキャプテンになったレジーは、セーフティバントや盗塁、バントエンドランで敵を攪乱することを試み、その後のチームはデータ重視のピッチングと守備で手堅く守りながら勝ち星を重ねて行くようになる。カナダ人社会の中で差別的な扱いを受けることの多かった日系人たちにとって、朝日は希望の星になった。やがてカナダ人たちも、朝日のスモールベースボールの面白さに拍手を送るようになる。しかし野球以外の場では、日系人たちはますます苦しい立場に追い込まれるのだった。