リスペクト

11月5日(金)公開 全国ロードショー

アレサ・フランクリンの前半生を映画化

リスペクト

■あらすじ

 1952年のミシガン州デトロイト。10歳の少女アレサの父は有名な牧師で、家ではしばしば多くの客を招いたパーティが開かれた。父はそんな時、大勢の招待客の前でアレサの歌声を披露させる。アレサは父にとって自慢の娘だった。

 数年後。父の教会で聖歌隊のメンバーとして活動するアレサは、父の巡回殿堂に同伴してあちこちの集会で歌を披露するようになっていた。父はコロムビアレコードにアレサを売り込み、1960年にレコードデビューが決定。だがデビューはしたものの、アレサはヒットに恵まれない不遇の時代が続く。

 家族の反対を押し切って音楽マネージャーのテッド・ホワイトと結婚したアレサだったが、ヒット曲がでないのは相変わらず。その後コロムビアとの契約が失効したとき、アレサたちに声をかけたのはアトランティック・レコードのジェリー・ウェクスラーだった。

 この出会いが、「ソウルの女王」の誕生につながっていく。

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最後の決闘裁判

10月15日(金)公開 全国ロードショー

実在の事件に材を採ったミステリー劇

最後の決闘裁判

■あらすじ

 1386年12月29日。パリの試合場で、王や貴族たち臨席のもと、騎士同士の決闘裁判が行われようとしていた。彼らはなぜここで、命がけの戦いをすることになったのか?

 従騎士のジャン・ド・カルージュは、勇猛果敢な武人として戦場で名を高めた男だ。彼の親友は、同じ従騎士のジャック・ル・グリ。だが新領主としてピエール伯が赴任した頃から、カルージュとル・グリの関係に隙間風が吹き始める。

 ル・グリはピエール伯に取り入って出世コースに乗るが、無骨一辺倒のカルージュは置いてけぼり。カルージュが有力貴族の娘マルグリット結婚すると、持参金として約束されていた土地はル・グリにかすめ取られ、祖父の代から世襲の長官職も彼に奪われた。親友だった男は、カルージュの敵になったのだ。

 やがて妻のマルグリットが、カルージュの留守中にル・グリからレイプされたと告白する。これを聞いたカルージュは、ある決意を固める……。

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そして、バトンは渡された

10月29日(金)公開 全国ロードショー

石原さとみと永野芽郁の好演が光る感動作

そして、バトンは渡された

■あらすじ

 みいたんは優しいけれど泣き虫な小学生の女の子。幼い頃に母と死別したが、父の再婚で新しい母・梨花がやって来た。梨花は太陽のような明るさで、みいたんのことを我が子のように愛してくれる。

 だが夢見がちな父は、家族に黙ってブラジルでの新事業立ち上げを決める。梨花はこれに大反対。みいたんも日本に残りたいと言う。結局ブラジルには父が一人で渡り、離婚した梨花がみいたんを我が子として育てることになった。

 高校3年生の森宮優子は、父のことを「森宮さん」と呼んでいる。優子と森宮には、血の繋がりがない。彼女の母は子連れで森宮と結婚したあと、子供を置いてどこかに姿を消してしまったのだ。それでも義理の親子関係は良好。森宮は世界一の父親だった。

 優子は合唱会のピアノ奏者に選ばれた。これは友達のいない優子への、クラスメイトの嫌がらせだ。だがこのことで、優子は他のクラスで伴奏を担当する早瀬賢人と親しくなる。

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アンモナイトの目覚め

2021年4月9日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー

化石採集者メアリー・アニングの伝記映画

映画『アンモナイトの目覚め』チラシ画像

■あらすじ

 1840年代。イギリス海峡(英仏海峡)に面したライムレジスの町に、地質学者のロデリック・マーチソンがやって来る。目的はこの町で化石発掘をなりわいにしている女性、メアリー・アニングを訪ねるためだ。学会ではほとんど名を知られていないメアリーだが、マーチソンは彼女の類い希な発掘成果を高く評価し、化石探しの様子を見学させて欲しいと頼み込む。

 数日後にマーチソンは町を離れるが、身体の弱い妻シャーロットを残していった。ライムレジスの気候が、妻の身体にいいと考えてのことだ。シャーロットはしばらくメアリーの発掘に付き合ったりしていたが、慣れない海水浴で身体を冷やして高熱を出してしまう。

 町に専門の看護師はいない。メアリーは止むなく彼女を自宅に引き取り、元気になったシャーロットはすっかりメアリーに懐くようになった。やがてふたりの間に、それまでなかった新しい感情が芽生えていくことになるのだった……。

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この世界に残されて

2020年12月18日(金)公開 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

ホロコーストを生き延びた人々

映画『この世界に残されて』のチラシ画像

■あらすじ

 1948年、ブダペストの病院で働く42歳の婦人科医アルドのもとを、16歳の少女クララが診察に訪れる。彼女にまだ生理がないこと、伯母のオルギが心配してのことだった。思春期の成長には個人差があるので、これ自体はさして心配には及ばない。だがアルドには、彼女の妙にふて腐れたような態度が印象に残った。

 数ヶ月後、街でアルドに再会したクララは、押しかけるようにして彼の自宅にやって来る。そしてここから、アルドとクララの疑似父子関係がはじまる。ホロコーストで家族をすべて失った二人は、心の傷を埋めるようにして接近していくコトになく。クララの扱いに手を焼いていたオルギは、クララの保護者役を買って出たアルドを歓迎する。だがそんな二人の関係は、周囲の誤解を受けかねない危ういものだった。

 戦後のハンガリーでは、ナチスに代わってソ連の支配力が強まっていく。アルドの周囲にも、秘密警察の手が伸びつつあった……。

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ONODA 一万夜を越えて

10月8日(金)公開予定 TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

ルバング島の旧日本兵・小野田寛郎の実話を映画化

映画『ONODA 一万夜を越えて』のチラシ画像

■あらすじ

 1974年(昭和49年)2月。ひとりの日本人青年がフィリピンのルバング島にやってくると、ジャングルの中にテントを設営する。彼はジャングルに潜む旧日本軍兵士と会うため、ひとりこの地にやって来たのだ。その兵士の名は小野田寛郎。彼はなぜこの地でひとり、とうの昔に終わった戦いを続けているのだろうか……。

 1944年。若き日の小野田寛郎は、遊撃戦(ゲリラ戦)の専門教育を行うために開設された陸軍中野学校二俣分校にいた。当時の日本軍は「生きて虜囚の辱を受けず」という戦陣訓や、「上官の命令は天皇陛下の命令である」という絶対服従の規律に支配されていたが、中野学校の教えはそれとは正反対の「卑怯と言われても必ず生き延びよ」「自分の頭で柔軟に考えて行動せよ」だった。

 ルバング島に派遣された小野田だったが、アメリカ軍の猛攻に日本の兵隊たちは浮き足立っている。彼は何人かの兵隊を集めて、ゲリラ部隊を組織する。

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エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―

11月12日(金)公開予定 全国ロードショー

第二次上海事変の激戦「四行倉庫の戦い」を映画化

映画『エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―』のチラシ画像

■あらすじ

 1937年(昭和12年)8月にはじまった第二次上海事変は、日本軍が市内の主要部を占拠し、中国軍が撤退していくことで10月には大勢が決していた。爆撃と砲撃で市内は瓦礫の山。しかしそんな上海でも、ほぼ無傷で残っているのが、外国人居住区である共同租界だった。

 日本軍は国際社会からの批判を恐れ、租界を巻き込む砲撃などを避けてきた。そのため租界から蘇州河をはさんだ北岸にある四行倉庫は、砲撃を免れて崩壊を免れている。ここに中国国民政府軍の第88師第524団が入ったのは10月。北岸に残った一般市民は日本軍の総攻撃を避ける難民として、租界へと脱出した。

 今や蘇州河の北側には日本軍と中国軍しかいない。日本軍は周囲の建物に立てこもる中国軍を殲滅した後、いよいよ倉庫を奪取のための猛攻撃を仕掛けてくる。だがこれは租界の人々にとって、まさに対岸の火事。租界の人々が見守る中で、上海戦最後の抵抗がはじまった。

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イン・ザ・ハイツ

7月30日(金)公開 全国ロードショー

移民社会アメリカの今を描くミュージカル

映画『イン・ザ・ハイツ』のチラシ画像

■あらすじ

 ニューヨークのマンハッタン島北端にあるワシントン・ハイツ。そこで小さなコンビニを営んでいるのが、ドミニカ移民の青年ウスナビだ。彼はいつも店に現れるヴァネッサに片思い中。しかしデートに誘う度胸がないことを、幼なじみのベニーや従弟のソニーにからかわれている。彼の夢は、かつて両親と過ごした生まれ故郷のドミニカに戻ること。そのためこつこつ貯金し、準備も進めていた。

 そんな街に、カリフォルニアの大学に通っているニーナが戻ってくる。幼い頃から成績優秀だった彼女は、人々の期待を一身に集めて街を出た。だが戻って来た彼女は、その大学を中退する決意をしていたのだ。学費工面のため、父親が大変な苦労をしていることも理由のひとつ。だがそれ以上に、ニーナには大学で耐えられない出来事があった。

 ウスナビはソニーの機転で、ヴァネッサとデートの約束を取り付けることに成功。だがデートの最中、街が大停電に見舞われる。

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草の響き

10月8日(金)公開予定 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町/渋谷ほか全国順次公開

佐藤泰志の同名小説を東出昌大主演で映画化

映画『草の響き』のチラシ画像

■あらすじ

 東京での仕事に区切りを付けて、妻と二人で生まれ故郷の函館に戻ってきた工藤和雄。だが新生活を初めて早々に、自律神経失調症になって精神科の治療を受けることになる。和雄は医者から身体を動かすことを勧められ、朝晩近所を走り始めることにした。

 高校生の小泉彰は、札幌から函館に引っ越してきたがまだ学校に馴染めない。バスケ部の同級生から海岸の岩から海に飛び込む度胸試しに誘われたが、じつは彰はまるきりの金槌だ。近くのプールで泳ぐ練習を始めたとき、自分と同じ年頃の高田弘斗に声をかけられる。「俺が泳ぎを教えるから、かわりにスケボー教えてよ」。こうして二人は友達同士になった。

 和雄は走ることにのめり込み、それが生活の中心になる。何があっても朝晩は必ず走る。走る距離は伸び、タイムは縮むのも面白い。仕事は大学食堂で食器洗いのアルバイトを見つけた。自分も仕事をしている妻の純子は、そんな生活に疲れ始めていた。

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83歳のやさしいスパイ

7月9日(金)公開 シネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国順次公開

真面目で優しい素人探偵の大冒険

■あらすじ

 チリの新聞に奇妙な求人広告が掲載される。「80~90歳の男性募集。経歴・資格不問」。多くの高齢男性が応募する中、雇われたのはセルヒオ・チャミーという83歳の老人。雇用主のロムロは興信所を経営しており、セルヒオには高齢者養護施設への潜入調査員としての仕事が与えられる。

 ロムロに調査を依頼したのは、施設に入居しているソニアの家族。セルヒオは施設に新たな入居者として入り込み、ソニアの周辺を調べて報告しなければならない。

 だが普通の老人をスパイに仕立てるのは、並大抵の苦労ではない。小型カメラや隠しカメラを用意して使い方をレクチャーし、スマホでの電話連絡方法をマスターさせねば仕事にならない。だがもともとまじめな性格のセルヒオは、これらを無事にマスター。施設には体験入居の名目でもぐり込むことに成功する。セルヒオは施設の情報を得るため、ソニアや周囲の人たちと打ち解けて話をするようになるが……。

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