フィクション。

公開未定

動機は小説のネタ作りだった

fiksi

 資産家の一人娘として何不自由のない暮らしをしているアリシャは、自分の生活がすべて父の監視下にあることにウンザリ。彼女は部屋の窓から見下ろすプールを、見慣れぬ青年が掃除していることに気づく。アリシャは彼に興味を持ち、その興味はやがて強い執着へと変わっていった。プール掃除が終わって彼がやって来なくなると、アリシャは彼が恋人と暮らすアパートの隣の部屋に住み始める。彼の名はバリ。小説家志望で、アパートの他の部屋に住む人たちをモデルにした小説を書いているのだという。だが書きかけの小説は、どれも途中でストップしたままだ。人々の暮らしが続いているのに、小説だけを完結させることがどうしてもできない。バリに好意を持つアリシャは、彼の小説執筆に協力しようとする。モデルになった人たちの人生が未完で小説も未完なら、小説を完結させるためにモデルの人生を完結させればいい……。アパートでは住民の連続不審死がはじまる。

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残穢【ざんえ】 住んではいけない部屋

第28回 東京国際映画祭 コンペティション
2016年1月30日(土)公開予定 全国ロードショー

それは手垢のついた怪談話のはずだった……

残穢【ざんえ】住んではいけない部屋

 ホラー小説作家の「わたし」に編集部経由で届いた手紙は、郊外のマンションで一人暮らしをしている女子大生・久保さん(仮名)からのものだった。彼女の住む部屋では夜中に無人の和室から、畳をホウキでこするような物音が聞こえるという。わたしにはこれが、他の体験談と同じ「ありがち」で「ありきたり」な内容に思えた。それから数ヶ月後、久保さんから続報が届く。音のする部屋の戸を開いて中を見ると、一瞬だが畳をすべる着物の帯が見えたという。どうやら久保さんは、着物姿で首をくくった人の姿を想像したようだ。だがわたしはその手紙を読んで、2年前に受け取った似た内容の手紙を思いだした。手紙の差出人は久保さんと同じマンションの、まったく別の部屋に住む人だ。それから半年後、久保さんが入居する前に同じ部屋に住んでいた青年が、転出してしばらくしてから首つり自殺していたことがわかる。やはりこのマンションに、異変が起きているのだ。

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ヴィジット

10月23日(金)公開予定 TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

はじめて訪れた祖父母宅で見た異変

ヴィジット

 15歳のベッカと13歳のタイラーは姉弟だけで1週間、ペンシルバニア州メイソンビルで暮らす祖父母の家で過ごすことになった。若い頃に両親の反対を押し切って家を飛び出し駆け落ちした母は、今でもその時のことがわだかまりになっているため同行しない。それでも姉弟は祖父母とのはじめての対面に大はしゃぎ。姉のベッカはビデオカメラを回して、自分の家族についてのドキュメンタリー撮ろうと張り切っている。祖父母は初対面の孫たちを涙ぐみながら迎え入れ、姉弟は家のあちこちに残る「母の思い出の場所」を見つけて大喜び。携帯の電波がつながりにくいのは玉に瑕だが、田舎の素朴な風景や祖母の手作り料理は格別だった。だがその日の夜、台所で食べ物をつまもうと部屋を抜け出したベッカは、階段の下で展開するおぞましい光景を目撃してしまうのだった。姉弟は翌日から、祖父母の異様な行動や家のあちこちに存在する異変に気づきはじめるのだった……。

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ウーマン・イン・ブラック2 死の天使

11月21日(土)公開予定 シネ・リーブル池袋

古い館にこびりついた死の記憶

ウーマン・イン・ブラック2 死の天使(表)

 ドイツ軍による連日の空襲さらされていた、第二次大戦中のロンドン。教師のイブは空襲を避けるため、子供たちと一緒にとある田舎町にある寂れた屋敷に疎開する。イールマーシュの館と呼ばれるその屋敷は長らく無人で荒れ果てていたが、イブはそこに何者かの気配を感じる。ここは本当に無人なのだろうか? ここにやって来る直前に両親を亡くした少年エドワードも、屋敷の中にいる何者かの気配におびえていた。やがて屋敷で、最初の犠牲者が出る。少年のひとりが夜中に屋敷を抜け出し、沼地で亡くなっているのを発見されたのだ。扉にはすべて鍵をかけていたはずなのに、どうやって外に出たのだろう。これは不幸な事故なのか? それとも何者かのしわざなのか? 死の動揺が収まらぬまま、やがて第二の犠牲者が現れる。その頃にはもう、屋敷から漂うただならぬ気配は隠しようのないものになっていた。イブは子供たちと屋敷から逃げ出すことに決めるのだが……。

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フリーキッチン

11月28日(土)公開予定 ユーロスペース(レイトショー)

その家の食卓には毎晩人肉が並ぶ

フリーキッチン

 高校生のミツオは母キョウコと二人暮らし。母が得意なのは肉料理で、毎晩の食卓には必ず肉料理が並ぶ。だがそれはただの肉ではない。キョウコがどこかで手に入れてくる人間の肉なのだ。最初に食べたのは、子供の頃に母が殺した父とその愛人の肉だった。それ以来毎日のように人肉を口にしてきた結果、ミツオは一口食べるだけで肉になった人間の性別や年齢、体型などがわかるようになってしまった。だがそんなことは、誰にも言えない。いじめられっ子で友達がいないミツオにとって、飼っているトカゲやカメだけが心を許せる存在だ。通学路の途中にあるペットショップで、ミツオは店員のカナと親しくなった。だが彼女を見と一緒に食事をしているときも、ミツオは彼女の肉の味を考えずにいられない。もう嫌だ! こんな異常な生活は続けて行けない! ミツオは食卓に出る母の肉料理を拒否しようとするのだが、既に母の狂気には歯止めがかからなくなっていた……。

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岸辺の旅

10月1日(木)公開予定 テアトル新宿ほか

亡くなってわかる夫の真実

岸辺の旅

 ピアノ教師をしている瑞希のもとに、3年ぶりに夫の優介が帰ってくる。「俺、死んだよ。身体はもう海の底でカニに食われてるから見つからない」。これは夫の失踪に苦しんだ瑞希の孤独が生み出す、はかない幻なのだろうか? だが翌朝、優介は言うのだ。「一緒に来ないか。君に見せたい場所があるんだ」と。死んでいるはずの優介は駅員と会話を交わし、駅で切符を買って列車に乗る。これは夢でも幻でもない。でも優介は確かに死んでいるのだ。最初に訪れた町で優介が訪ねたのは、新聞販売店を営む初老の男。彼は優介と同じように既に死んでいるが、本人には自分が死んでいるという自覚がまだないのだという。自分が死んだことを知らぬまま、自分の死後に去ってしまった妻のことをまだ思い続けている。ある出来事をきっかけに妻への思いを瑞希や優介にぶちまけた翌朝、男の姿は消えて新聞販売店は廃墟になった。彼はこの世を去って、あちらの世界に行ったのだ。

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Dressing Up

8月中旬公開予定 シアター・イメージフォーラム

思春期の少女は心に魔物を飼っている

Dressing Up

 中学1年の育美は父と二人暮らし。学期途中で引っ越しと転校をすることになったが、面倒見のいいクラスメイトがすぐ友人になってくれた。だが彼女が学校に馴染めないのは、転校が原因ではない。そもそも彼女は、自分の周囲の環境にすべて違和感を感じていたのだ。父親との暮らしに対する違和感。そもそも自分は何者なのか、それすらよくわからなくなることがある。同じクラスのいじめグループにちょっかいを出された育美は、感情を爆発させて相手の生徒に暴力を振るってしまった。また同じだ。育美は時々、自分の中から飛び出してくる感情の高まりを自分自身で抑えることができなくなる。巨大な怒りと破壊衝動に突き動かされて、突発的に暴力を振るうことがある。前の学校を追われるように転校しなければならなかったのも、同じようなトラブルが起きたからなのだ。やがて育美は自分の母も、同じように暴力衝動から人を傷つける狂気の持ち主だったことを知る。

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ザ・ヴァンパイア 〜残酷な牙を持つ少女〜

9月19日(土)公開予定 新宿シネマカリテ

暗闇から現れるチャドル姿の少女ヴァンパイア

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女

 イランのどこかにあるバッドシティ。青年アラシュはアルバイトで貯めた金でようやく手に入れた自慢の愛車を、ヤク中の父が作った借金のカタとして売人のサイードに取り上げられてしまう。ピカピカの車で夜の街に出たサイードは、チャドル姿の美しい少女をナンパして自分の家に連れ込むことに成功。だが彼女の正体は、人間の生き血をすするヴァンパイアだった! 車を取り返そうとするアラシュは、サイードの家の前で美しい少女とすれ違う。家の中で見つけたのは変わり果てたサイードのむくろと、無造作に投げ出したまま放置してある現金と麻薬の入ったアタッシュケース。アラシュはサイードのポケットから車のキーを取り戻し、さらにアタッシュケースも奪って部屋を飛び出す。これで自分の人生を変えるのだ。街で麻薬を売って金を稼ぎ、それまでの貧しい暮らしから抜け出そうとするアラシュ。あるパーティの帰り道、彼は再びあの少女に出会って家に招かれる。

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リアル鬼ごっこ

7月11日(土)公開予定 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

女子高生が数十名、バスごと真っ二つ!

リアル鬼ごっこ

 修学旅行の女子高生で満席のバスが、森の中の一本道を走っている。旅行特有のワクワクと高揚した気分に、バスの中は生徒たちの笑い声が絶えない。ひとりの少女がバスの床にペンを落とし、それを拾い上げようとしゃがみ込んだとき「それ」は起きた。目に見えない巨大な力が、バスを上下真っ二つに切断したのだ。バスの車体は上半分が吹き飛び、座席に座っていた女子高生たちの体も切断されて血しぶきが飛び散る。生き残ったのは、ペンを拾おうとしていた少女だけだった。道路には死骸が散乱し、目も当てられない惨状だ。少女は車外に脱出して助けを呼ぼうとするが、そこにも「それ」は襲いかかってくる。助けを求めたハイカーも真っ二つになり、自転車で通りかかった人たちも切断された血まみれの残骸となって道路に転がる。少女は悲鳴を上げながら死体だらけの森を抜け、平凡な朝の通学風景に出くわす。彼女はそこで「ミツコ!」と呼びかけられるのだが……。

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極道大戦争

6月20日(土)公開予定 TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー

三池崇史がやりたい放題にやっちゃった

極道大戦争

 ひとりで数十人の敵に囲まれながら、それをすべて倒したという伝説のやくざ神浦。やくざ相手なら鬼にもなるが、堅気衆には優しい昔気質の男だ。彼に憧れて子分になった影山亜喜良だったが、神浦はある日街にやって来た謎の男たちによって殺されてしまう。だが死んだはずの神浦の首は「わが血を受け継いで、ヤクザ・ヴァンパイアの道を行け!」と叫んで影山の首に食らいついた。血に飢えたヤクザ・ヴァンパイアに生まれ変わった影山は、街行く人たちに次々食らいついて血をすすり、血を吸われた街の人たちもヤクザ・ヴァンパイアに変貌していく。やがて街は古くからのやくざと、新たにヤクザ・ヴァンパイアになった者たちばかりになってしまう。堅気がいなくなれば、いずれやくざは飯の食い上げだ。神浦を殺した男たちは影山を倒すべく、地上でもっとも残忍なテロリストを送り込む。ヤクザ・ヴァンパイアの能力が完全に覚醒する前に、影山を倒さねばならない!

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