パンケーキを毒見する

7月30日(金)公開予定 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

デタラメな菅義偉政権の生みの親は誰なのか?

■あらすじ

 この映画は菅義偉首相本人はもちろん、彼に近い国会議員、市議会や県議会議員、マスコミや評論家、利用しているホテルや飲食店などにも取材を拒否された作品である……。

 菅義偉というのはいかなる人物か? それは気配りの人だという。少し斜に構えているマスコミ記者も、直接本人に会って取材やインタビューをすると、一発でその人柄に惚れ込んで応援団になってしまう。

 彼は大学卒業後に政治家秘書として政治の世界に足を踏み入れたが、当時から腰が低く、人一倍仕事ができるから、周囲の評価は高かった。やがて横浜市長選に立候補。ベテランの現職を破って38歳で初当選。その後は横浜の影の市長と呼ばれるまでの実力を付け、その実績を引っさげて国会議員になった。

 だが腰の低さだけで一国の首相にはなれるほど、この国の政治は甘くない。菅義偉は優れた政治的嗅覚を持ち、ここぞという場所で大博打に打って出る勝負師でもあった……。

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工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男

7月19日(金)公開 シネマート新宿ほか全国順次ロードショー

実在のスパイをモデルにした実録サスペンス映画

 1990年代初頭。韓国軍の将校だったパク・ソギョンは、国家安全企画部の支持を受けて北朝鮮の内情を探るスパイになった。暗号名は「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」。当時世界では北朝鮮の核開発疑惑が取り沙汰されており、その真相を探るために北朝鮮に直接入国して政府中枢に乗り込める人物が必要とされたのだ。軍を除隊して貿易商として北京で北朝鮮関連の商品を扱ううち、金離れのいいビジネスマンとして北朝鮮の情報組織が彼をマークしはじめる。改革開放政策で急成長を遂げていた北京には、世界中からビジネスマンとスパイが集まっている。北朝鮮当局は、パクを味方になる人物か、それとも韓国のスパイなのか品定めしているのだ。ここで正体がばれれば、パクの命はない。だが彼は何とか北朝鮮側のチェックをパスし、対外経済委員会のリ所長と太いパイプを作ることができた。リ所長の案内でパクは北朝鮮に入国し、最高指導者の金正日と対面する。

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新聞記者

6月28日(金)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

政権批判の話題作だが映画としては落第点

 東都新聞の女性記者・吉岡のもとに、1通の匿名FAXが送られてくる。それは国が進めている大学新設計画に関する資料だった。重大な内部告発だが、情報発信元がわからないのでは情報の裏取りが出来ない。情報の信憑性について検証すると共に、吉村は情報提供者の正体を探り続ける。同じ頃、外務省から内閣情報調査室(内調)に出向中の若手官僚・杉原は、新人時代の上司だった神崎に呼び出される。現在杉崎は内調の上司に命じられるまま、政府のためのネット情報工作に従事していた。そこでは情報の隠蔽や秘匿、敵対陣営へのネガティブ情報の流布、虚偽情報の捏造など、やりたい放題だ。かつて自分に国民のために働く官僚の心構えを説いてくれた神崎を前に、恥ずかしげに現在の自分の境遇をぼやいてみせる杉原。だがそんなかつての部下に、「皮肉なものだ。かつての自分に叱られるとは」と悲しげな笑みを浮かべる神崎。彼はその直後に、自殺してしまった。

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空母いぶき

5月24日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

あらゆるアイデアが中途半端な生煮え状態

 そう遠くない未来。東アジア海域の熾烈な領土紛争の中で、フィリピン海に出現した連合国家・東亜連邦が、日本領土の最南西に位置する波留間群島の初島を武装占拠した。日本政府は海上警備行動の名目で、訓練航海中だった航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中核とする第5護衛隊群を現地に派遣。しかし現地海域では東亜連邦の潜水艦や艦隊が待ち構え、「いぶき」はいきなりミサイル攻撃の洗礼を浴びることになる。事態のエスカレートを望まなかった日本政府も、自衛に必要な措置として「防衛出動」を発令。攻撃を仕掛けてくる敵戦闘機を撃墜し、日本は戦後初めての実戦へと足を踏み入れて行く。このとき「いぶき」には、訓練航海を取材するためネットメディアの女性記者と、新聞社のベテラン記者が同乗していた。一連の武力衝突をマスコミに伏せていた日本政府だったが、攻撃された護衛艦が炎上する様子が動画がネットに配信され、国内でも戦争への危機が高まる。

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記者たち 衝撃と畏怖の真実

3月29日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開

食べ足りない。おかわりをくれ!

 2001年9月11日。ニューヨークの世界貿易センタービルに2機のジェット旅客機が突入し、国防総省(ペンタゴン)にも旅客機が突入した。のべ3千人近い死者を出した、アメリカ同時多発テロだ。新聞社ナイト・リッダーのワシントンD.C.支局では、この事件に関する政府の対応を取材しはじめる。アメリカ政府はただちに実行犯をイスラム系テロ組織アルカイダだと断定し、本拠地があるアフガニスタンへの対テロ作戦を開始した。しかしこれと並行して、アメリカ国内ではこの事件に対する「イラク黒幕説」が流れはじめたのだ。ナイト・リッダーの取材では、そんな事実は完全に否定されている。中東関係の専門家も、軍関係者も、捜査関係者や情報筋も、同時多発テロとイラクの結びつきはないと断言している。だがイラク黒幕説は日に日に大きくなり、マスコミも、世論も、政治家も、政府も、イラクへの軍事侵攻へと傾く。ナイト・リッダー社は孤立していた。

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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

2016年12月23日(金)よりTOHOシネマズ シャンテにて先行公開
1月14日(土)より全国公開

テロと戦うことでテロに屈服するという逆説

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

 イギリス軍諜報部のキャサリン・パウエル大佐は、多くの犠牲を払いながら長年追い続けていたテログループ幹部の居場所を突き止めた。場所はケニアのナイロビだ。現地の軍特殊部隊と協力して捕獲作戦を決行しようとした矢先、テロリストたちはグループの支配地域にある別の隠れ家に移動してしまう。敵の支配地域で特殊部隊を動かすことは出来ない。だがこのチャンスを逃せば、次にいつ彼等を見つけられるかわからないのだ。パウエル大佐と国防省のベンソン中将は、無人機を使ったミサイル攻撃を主張する。だがロンドンの会議室に集まった政府の閣僚たちは、この計画に難色を示す。捕獲作戦がミサイル攻撃による暗殺に変更された場合、法的な妥当性や政治的なリスクが未検証だったからだ。政治家たちは攻撃に怖じ気づき、決断を迫る中将の前で責任を押し付け合う。その頃アメリカのネバダ州にある米軍基地では、無人機の新人パイロットが攻撃命令を待っていた。

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シン・ゴジラ

7月29日(金)公開 全国ロードショー

誰も観たことがなかった新しいゴジラ

シン・ゴジラ

 東京湾アクアラインでトンネルの崩落事故が起き、周囲の海水が沸騰・変色しはじめる。政府は海底火山の出現か熱水の噴出によるものと判断するが、現場からネットにアップされた映像には未知の巨大生物が記録されていた。やがてその姿をテレビカメラがとらえ、政府は対応に追われることになる。あまりの巨体ゆえに水中から出られないと見られたその生物は、都内の河川を遡上した後に想定外の上陸を果たす。だがそれは無数の建物を破壊するだけで、数時間後には何もなかったように海に戻って姿を消した。その後、巨大生物はさらに大きさを増し、直立二足歩行しながら鎌倉に上陸。ゆっくりと都心部に向けて歩み始める。かねてからこの生物の出現を予告していた研究者の資料に基づき、この巨大生物は「ゴジラ」と呼ばれることになった。内閣官房副長官の矢口蘭堂は、各部署から優秀な人材を集めてゴジラ対策にあたる。その間にもゴジラによる被害は拡大していく。

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