天才作家の妻 40年目の真実

1月26日(土)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

秘密の向こうにある本当のミステリー

 1992年秋の朝。作家ジョゼフ・キャッスルマンと妻ジョーンのもとに、1本の国際電話がかかってくる。電話の主はノーベル財団。今年のノーベル文学賞受賞者に、ジョゼフが選ばれたのだ。友人たちに祝福されてストックホルムに向かう飛行機の中で、ふたりはナサニエルという記者に声をかけられる。彼は授賞式の様子を取材するため、夫妻に密着しているのだ。到着したホテルでもはしゃぎ回るジョゼフの身の回りの世話をしながら、ジョーンの気持ちは反対に塞ぎ込んでいく。彼女は自分が夫と歩んできたこれまでの生活を思い返す。出会いは大学の創作クラス。ジョーンは学生で、ジョゼフは指導教授だった。ジョゼフには妻子がいたが、ふたりは愛し合うようになり結婚した。授賞式のリハーサルに向かうジョゼフを残し、ジョーンは街の散策へ向かう。その時、飛行機で出会ったナサニエルが声をかける。彼はある「秘密」について、ジョーンを問いただすのだった。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ <ディレクターズ・カット>

2月15日(金)公開 午前十時の映画祭9

報われない愛に生きた男の物語

 1933年のニューヨーク。仲間を裏切って殺し屋に追われるヌードルスは、相手を出し抜いて何とか街を抜け出すことに成功する。だが駅のロッカーに隠していた金は、古新聞の束にすり替えられていた。誰かが金を盗んだのだ。追っ手が迫る中で、今から犯人探しをする暇はない。彼は行くあてもないまま、子供時代から過ごした街を後にする。十数年前、ユダヤ人街の不良少年だったヌードルスと仲間たちは、地元ギャングの下働きをして小銭を稼ぐ毎日だった。そんな中で出会ったのが、ブロンクスから越してきたマックスという少年。ヌードルスとマックスは親友になり、仲間たちと共にいっぱしのギャングに成長して行く。敵対するギャングを殺して刑務所に入ったヌードルスが12年後に出所したときも、出迎えたのは親友のマックス。ヌードルスの留守中、仲間たちは酒の密売で大金を稼いでいた。ヌードルスはマックスの相棒として、再び暴力の世界に身を投じていく。

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マスカレード・ホテル

1月18日(金)公開 全国ロードショー

楽しい映画だが新鮮味はゼロ

 都内で起きた3件の殺人事件。現場に残された謎めいた暗号から、警察は同一犯人による連続殺人事件と断定する。暗号は次の事件の現場が、都内の一流ホテル、コルテシア東京であることを示していた。凶行を未然に防いで犯人を逮捕するため、警察は大規模な潜入捜査チームを編成してホテルに乗り込む。捜査員たちがホテルマンになりきって、施設内を監視警備するのだ。捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができることからフロントクラークに配属された。その教育係としてコンビを組む山岸尚美は、刑事としてホテルの客全員に疑いの目を向ける新田に、ホテルマンとしての基礎と基本を叩き込まなければならない。次々やって来る一癖も二癖もある客たち。そこから垣間見える、それぞれの人間模様。はたしてその中に、犯人はいるのだろうか。新田はホテルで起きたある出来事をヒントにして、これまでに起きた連続殺人のひとつに隠されたトリックの秘密を突き止める。

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七つの会議

2月1日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

会社を舞台にした犯罪ミステリー

 中堅の製造メーカーである東京建電で、常にトップの成績を上げ続ける営業1課。課長の坂戸は北川営業部長の右腕として、毎月の過酷なノルマをこなし続けている。だがそんな花の1課には、ぐうたら社員のハッカクこと八角民夫がいる。坂戸より10歳も年上の万年係長。会議では平気で昼寝。ノルマ未達も平気の平左。ひとり有休の消化にいそしむ給料泥棒だ。しかもハッカクは上司の坂戸をパワハラで訴え、坂戸は他部署に左遷されてしまった。その後釜として1課長になった原島は、ハッカクの周囲で不可解な発注変更や人事異動が起きている事に気づく。しかも部長や社長が、ぐうたら社員のハッカクを守っている。彼の周囲で何が起きているのだろう。まさか業者と癒着して、リベートを受け取っているのか? 原島は退社間近の女性社員・浜本と共に、ハッカクの行動を探りはじめる。だがそこから浮かび上がってきたのは、会社の存亡を揺るがす恐るべき秘密だった。

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十二人の死にたい子どもたち

1月25日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

自殺サイト版の「十二人の怒れる男」

 閉鎖して廃墟になりかけた病院に集まって来た、12人の若者たち。彼らはネットで知り合い、全員で集団自殺するためこの場に集まったのだ。心変わりして立ち去りたいなら、それは本人の自由。ただし集団自殺に反対する者がいるなら、その時は全員一致するまで話し合わねばならない。ぞれがルールだ。しかしこの時、当初予定していなかったことが起きる。死ぬために12人が集まったはずが、集合場所には既にひとつの死体があったのだ。この死体は何者なのか? 彼は自殺なのか、それとも誰かに殺されたのか? 彼が誰かに殺されたのだとすれば、これは集団自殺ではなく殺人事件になってしまう。このまま自殺を決行すべきか否か、最初の採決が行われる。全員が自殺に賛成すると思われる中で、反対はわずかに1名。しかしルールが求めるのは話し合いだ。ここから13人目の死の謎を探る、長い物語がスタートする。謎を解く鍵は、病院のあちこちに残されていた。

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

11月23日(金・祝)公開 TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

説明調のセリフが多く映画的な面白さは薄い

 アメリカで逮捕されたゲラート・グリンデルバルドが移送中に脱走し、彼の主張に同調する支援者たちを秘かに集め始めた。魔法省から海外渡航禁止を言い渡されているニュート・スキャマンダーは、禁止解除と引き替えに魔法省の捜査に協力するよう依頼されるが気が進まない。だがホグワーツ時代の恩師アルバス・ダンブルドアからグリンデルバルドとクリーデンス捜索を依頼されては、彼も動かざるを得ない。友人のクイニーやジェイコブと再会し、クイニーの姉ティナがクリーデンス捜索に向かっていると知ったニュートは、魔法省の禁を破ってジェイコブと共にフランスに飛ぶ。だがそのころ既に、グリンデルバルドは彼自身の大規模な組織を築きつつある。魔法省の方針に不満を持っているクイニーも、その組織の一員になってしまう。行方不明のクリーデンスは恋人のナギニとサーカスに身を潜めているが、彼の本当の目的は孤児である自分自身の出自を知ることだった。

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2001年宇宙の旅 IMAX

10月19日(金)公開 全国ロードショー

本作を大スクリーンで観る最後のチャンス?

 数十年後の未来。月面で観測された強力な磁場の中心から掘り出されたのは、400万年前に埋められた人工物だった。これは人類史上初の、地球外知的生命体との接触。人工物は木星に向けて強力な信号を発信し、人類はその目的を探るため宇宙船ディスカバリー号を木星に向けて派遣した。宇宙船には5名の乗員がいるが、酸素や食料節約のため3名は目的地付近に到着するまで人口冬眠している。目を覚ましているのは船長のデビッド・ボーマンと乗員のフランク・プール、そして船を制御する人工知能型コンピュータHAL9000だけだ。ある日、HALが船外ユニットの異常を察知して警告を出す。しかし回収されたユニットに異常はなかった。ボーマンとプールは、HALの判断にミスがあったことを疑う。だが人間たちの疑念を察したHALは、船外活動中のプールを殺害。さらにプール救出のため船外に出たボーマンを閉め出すが、彼は決死の覚悟で船に戻ってくる。

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