誰もがそれを知っている

6月1日(土)公開 Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

誘拐事件が暴き出していく家族の秘密

 妹の結婚式に参加するため、子供を連れてスペインの実家に帰省したラウラ。家族や親戚、古い友人たちとの再会を喜び合い、結婚式もその後のパーティーも人々の笑顔に包まれる。だがそのパーティーのさなか、ラウラの娘イレーネが行方不明になる。彼女が消えたベッドには、少し前に起きた誘拐殺人事件の記事の切り抜きが置かれ、やがてラウラの携帯電話に「身代金を支払えば娘は解放する。警察に通報したら娘の命はない」という誘拐犯からのメッセージが届く。警察に通報すべきか。だがしばらく前に起きた同様の事件では、警察に通報したことから人質が殺されている。ならば犯人に金を払うのか。ラウラたちは結論が出ないまま右往左往し続ける。奇妙なことに、犯人は脅迫メッセージをラウラだけでなく、彼女の幼なじみで元恋人パコの妻ベアにも送りつけているのだ。やがてこの誘拐事件が、家族の中に隠されていたある秘密を白日の下にさらけ出すことになる。

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名探偵コナン 紺青の拳

4月12日(金)公開 全国ロードショー

今回の映画は怪盗キッドが主役

 シンガポールで開催される国際空手トーナメントに、高校生にして400戦無敗の男・京極真が出場することになった。恋人の園子はもちろん、友人を応援するため蘭もシンガポールへ。しかしパスポートのないコナンは日本で留守番するしかない。だが夜道で何者かに襲われたコナンは、気がつくとシンガポールにいた。怪盗キッドが新一に変装して、現地までスーツケースでコナンを運んだのだ。蘭たちに見つけられたコナンは、とっさに現地の日系少年アーサー・ヒライを名乗って行動を共にする。それにしても、なぜキッドがシンガポールへ? じつは空手大会の優勝ベルトに伝説のブルーサファイア「紺青の拳(フィスト)」が埋め込まれており、キッドからそれを盗み出すという予告状が届いていたのだ。キッドには現地で殺人事件を起こした容疑もかけられている。ベルトの警備責任者は犯罪行動心理学者のレオン・ロー。金庫に眠る宝石を、キッドは盗み出せるのか?

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ザ・フォーリナー 復讐者

5月3日(金・祝)公開 全国ロードショー

ジャッキー・チェン主演のシリアスドラマ

 ロンドンで小さなレストランを開いている中国系移民のクァン・ノク・ミンは、爆弾テロでたった一人の愛娘を失う。犯人は北アイルランド独立を主張する過激派組織UDIを名乗るが、警察の捜査はそれから先に進まない。クァンは警察に日参するが、警察にも犯人の直接の手がかりはなかった。犯行声明を出したUDIは、20年ほど前に武装闘争路線から対話路線に切り替え、闘争を率いていた男たちも北アイルランド政界の幹部になっているのだ。彼らにとっても、今回の事件は寝耳に水だった。UDIの元リーダーで今は北アイルランドの副首相になっているリーアム・ヘネシーは、事件を起こしたのが組織の対話路線に不満を持つ過激派だと考えて犯人割り出しを急ぐ。一方警察ではらちが明かないと考えたクァンは、北アイルランドに渡ってリーアムに「犯人の名前を教えろ」と迫る。これを拒否されたクァンは、リーアムの事務所に小型爆弾を仕掛けて爆発させる……。

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大統領の陰謀

3月15日(金)公開 午前十時の映画祭9

新聞のスクープが社会を動かした時代

 1972年6月17日。ワシントンDCのウォーターゲート・ビルに侵入した5人組の男が、民主党本部に盗聴器を仕掛けようとした容疑で逮捕される。事件の取材を行っていたワシントンポスト紙の新人記者ボブ・ウッドワードは、犯人たちが大金を所持し、盗聴器や無線機などで重装備していたことに加え、事件規模の割には大物の弁護士が付いたことに疑問を持つ。この事件の背後で、糸を引いている何者かがいるのかもしれない。ウッドワードは同僚のカール・バーンスタインと共に、事件の背後を調査しはじめる。ワシントンポスト紙上層部はベテラン記者を担当にしようとするが、直属上司は若いふたりをバックアップ。ウッドワードは侵入犯の手帳に残されていたメモから背後関係を探ると共に、以前から知り合いだった政権中枢部の内通者と連絡を取る。ウッドワードは彼から「金を追え」という重要な示唆を受け、共和党の大統領選挙資金の流れを追いかけはじめる。

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天才作家の妻 40年目の真実

1月26日(土)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

秘密の向こうにある本当のミステリー

 1992年秋の朝。作家ジョゼフ・キャッスルマンと妻ジョーンのもとに、1本の国際電話がかかってくる。電話の主はノーベル財団。今年のノーベル文学賞受賞者に、ジョゼフが選ばれたのだ。友人たちに祝福されてストックホルムに向かう飛行機の中で、ふたりはナサニエルという記者に声をかけられる。彼は授賞式の様子を取材するため、夫妻に密着しているのだ。到着したホテルでもはしゃぎ回るジョゼフの身の回りの世話をしながら、ジョーンの気持ちは反対に塞ぎ込んでいく。彼女は自分が夫と歩んできたこれまでの生活を思い返す。出会いは大学の創作クラス。ジョーンは学生で、ジョゼフは指導教授だった。ジョゼフには妻子がいたが、ふたりは愛し合うようになり結婚した。授賞式のリハーサルに向かうジョゼフを残し、ジョーンは街の散策へ向かう。その時、飛行機で出会ったナサニエルが声をかける。彼はある「秘密」について、ジョーンを問いただすのだった。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ <ディレクターズ・カット>

2月15日(金)公開 午前十時の映画祭9

報われない愛に生きた男の物語

 1933年のニューヨーク。仲間を裏切って殺し屋に追われるヌードルスは、相手を出し抜いて何とか街を抜け出すことに成功する。だが駅のロッカーに隠していた金は、古新聞の束にすり替えられていた。誰かが金を盗んだのだ。追っ手が迫る中で、今から犯人探しをする暇はない。彼は行くあてもないまま、子供時代から過ごした街を後にする。十数年前、ユダヤ人街の不良少年だったヌードルスと仲間たちは、地元ギャングの下働きをして小銭を稼ぐ毎日だった。そんな中で出会ったのが、ブロンクスから越してきたマックスという少年。ヌードルスとマックスは親友になり、仲間たちと共にいっぱしのギャングに成長して行く。敵対するギャングを殺して刑務所に入ったヌードルスが12年後に出所したときも、出迎えたのは親友のマックス。ヌードルスの留守中、仲間たちは酒の密売で大金を稼いでいた。ヌードルスはマックスの相棒として、再び暴力の世界に身を投じていく。

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マスカレード・ホテル

1月18日(金)公開 全国ロードショー

楽しい映画だが新鮮味はゼロ

 都内で起きた3件の殺人事件。現場に残された謎めいた暗号から、警察は同一犯人による連続殺人事件と断定する。暗号は次の事件の現場が、都内の一流ホテル、コルテシア東京であることを示していた。凶行を未然に防いで犯人を逮捕するため、警察は大規模な潜入捜査チームを編成してホテルに乗り込む。捜査員たちがホテルマンになりきって、施設内を監視警備するのだ。捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができることからフロントクラークに配属された。その教育係としてコンビを組む山岸尚美は、刑事としてホテルの客全員に疑いの目を向ける新田に、ホテルマンとしての基礎と基本を叩き込まなければならない。次々やって来る一癖も二癖もある客たち。そこから垣間見える、それぞれの人間模様。はたしてその中に、犯人はいるのだろうか。新田はホテルで起きたある出来事をヒントにして、これまでに起きた連続殺人のひとつに隠されたトリックの秘密を突き止める。

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