パリの恋人

12月21日(金)公開 午前十時の映画祭9

オードリーがカワイイからゆるす!

 世界的ファッション誌「クオリティ」の編集長マギーは、次の目玉企画のためのモデルに、街の古書店で働く若い店員ジョーを大抜擢。専属カメラマンのディックが強く推薦したためだが、ファッションに興味のないジョー自身はあまり乗り気になれない。だが撮影地がバリと聞いて、彼女の気持ちが動いた。パリに行けば、憧れの哲学者フロストル教授に会えるかもしれないからだ。バリに渡ったマギーたちは、ファッションショーの新作発表とタイアップをすることを目指し、紙面を飾るファッション写真の撮影をはじめる。最初はギクシャクしていた3人の関係だが、ジョーとディックは撮影のため一緒に行動する中で互いに打ち解け、やがて愛し合うようになるのだった。しかしマスコミ向け発表の当日、憧れの哲学教授に会えたジョーは、焼き餅を焼くディックと大ゲンカ。せっかくの発表会もメチャクチャになってしまう。ホテルに戻ったジョーはそのまま消えてしまった。

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アリー/スター誕生

12月21日(金)公開 TOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー

男の苦しさを描いた21世紀版リメイク

 ウェイトレスとして働きながら時折地元のドラァグ・バーで歌を披露するアリーは、たまたま店を訪れたカントリー歌手ジャクソンに見出され、彼のステージに出演するようになる。ふたりが恋人同士になるのに時間はかからなかった。アリーの圧倒的な歌唱力とソングライターとしての才能は注目を集め、やり手のマネージャーも付いて、彼女はスターへの階段を駆け上がっていく。ジャクソンは彼女を応援しつつ、彼女が自分の知らない「スター」に成長して行くことに複雑な気持ちを味わっている。彼にはもともと難聴の持病があったのだが、この頃は耳鳴りもひどくなり、失聴の恐怖を紛らわせるように酒とクスリの量が増えていた。アリーと出会って多少の落ち着きが見られるようになったが、アリーの仕事が忙しくなるとすれ違いも増え、再び酒の量が増えていった。その年のグラミー賞授賞式。受賞したアリーの目の前で、ジャクソンは取り返しの付かない事件を起こす。

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ボヘミアン・ラプソディ

11月9日(金)公開 TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー

ライブの再現シーンはすごい迫力!

 インドからの難民家庭に育ったフレディは、ライブハウスで見かけたバンド「スマイル」に欠員が出たため、新しいシンガーとしてバンドに参加することになった。間もなくバンドは「クイーン」に改名。試行錯誤して作ったアルバムが注目されてバンドは徐々に売れ始め、4枚目のアルバム「オペラ座の夜」からは6分の大作「ボヘミアン・ラプソディ」がシングルカットて大ヒット! だがこの頃からフレディは自分の同性愛指向を意識するようになり、恋人メアリーとの関係は破綻してしまう。クイーンはさらにヒットを連発するが、バンド成功の裏側でフレディの孤独は深まり、生活は荒んで行くばかりだ。マネージャーであり愛人でもあったポールの斡旋で、フレディはクイーンを離れてソロ活動をはじめる。だがそれ結果として、フレディの孤独をより深めていく原因になってしまった。同じ頃、彼の身体を病魔が蝕みはじめる。それは当時不治の病とされたエイズだった。

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アメリカ交響楽 ~ラプソディ・インブルー~

9月15日(土)公開 名演小劇場

ガーシュインゆかりの人々が本人役で出演

 20世紀初頭のブルックリン。貧しいが教育熱心なユダヤ系家庭に育ったジョージ・ガーシュインは、ピアノを習い始めるとめきめき腕を上げ、やがてボードビルや音楽出版社で演奏家の仕事をするようになった。ピアノ教師のフランク教授は教え子の演奏にポピュラー音楽のクセが付くことを心配するが、ジョージの夢は演奏家ではなく作曲家だった。その入口は、まずポピュラーソングだ。転機になったのは人気歌手のアル・ジョルスンが、ジョージの曲「スワニー」を気に入って舞台に取り上げたこと。この曲は大ヒットし、ジョージはたちまち人気作曲家に。初期には手ひどい失敗もあったが、「ジョージ・ホワイトのスキャンダル」を担当することで人気は不動のものとなる。1924年には初のクラシック曲「ラプソディ・イン・ブルー」が大成功。ジョージはクラシック音楽をより深く学ぶため、フランスに遊学することとなる。そこで彼を、運命の出会いが待っていた。

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雨に唄えば

7月20日(金)公開 午前十時の映画祭9

映画愛にあふれる傑作ミュージカル映画

 1927年のハリウッド。映画スターのドン・ロックウッドは、相手役リナ・ラモントとのコンビで何本ものヒット作を世に放ち、今また新作『闘う騎士』の製作に突入していた。世間はドンとリナの交際の行方にやきもきしているが、これはスタジオ宣伝部の作った広告用のエピソード。ドンが目下夢中になっているのは、数ヶ月前のパーティで出会ったキャシーというダンサーだった。キャシーは撮影所のエキストラとして働いているところでドンと再会し、ふたりは交際をスタートさせる。しかしハリウッドにはトーキー映画の革命が押し寄せていた。『闘う騎士』も急遽トーキーで製作されることになった。技術的な問題を乗り越えて、何とか映画は完成。しかしリナの舌足らずな台詞回しとキーキー声で、試写会場は爆笑の渦に包まれる。これが公開されたら身の破滅。しかしそこで、ドンやキャシーは画期的なアイデアを思いつく。リナの台詞をキャシーが吹き替えるのだ!

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バーフバリ 王の凱旋〈完全版〉

6月1日(金)公開 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

観る者を引き込む胸熱スペクタクル!

 国母シヴァガミによって次期国王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、戴冠式前に見聞を広めるため旅に出る。従者は奴隷剣士カッタッパだ。旅の途中、身分の若い貴婦人を中心とする一行が盗賊に襲われるのを見てとっさに助けようとしたバーフバリだったが、その貴婦人が剣を抜いて盗賊を撃退する様子を見て目を丸くする。彼女はクンタラ王国の王女デーヴァセーナ。すっかり彼女を気に入ったバーフバリは、偽名を名乗って身分も偽り、デーヴァセーナの従兄弟クマラ・ヴァルマの使用人として王宮に入り込んだ。一方、王位継承の機会を逃したバラーラデーヴァは、バーフバリがクンタラ王国の王女に恋をしているという情報をつかんである計画を思いついた。それは母のシヴァガミを通じて、デーヴァセーナを自分の妃にすることだ。バーフバリとデーヴァセーナの関係を知らないシヴァガミは、我が子の願いを叶えるためクンタラ王国に求婚の使者を送るのだった。

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オール・ザット・ジャズ

5月25日(金)公開 午前十時の映画祭9

「死」をテーマにしたミュージカル映画

 演出家で振付師、さらに映画監督でもあるジョー・ギデオン。才能がひしめき合うブロードウェイで、誰しもが認めるナンバーワンの才能と実績の持ち主だ。現在は新しいショーの準備が始まったのに加え、映画の編集は大詰めに差し掛かっている。まったく気の休まる暇が無い多忙な日々。それでも彼は毎朝鏡に向かい、自分を鼓舞するように「ショータイムだよ、皆さん」と言ってから稽古場や編集室に出かける。(そして女遊びも欠かさない。)だがショーの準備が半ばに差し掛かった頃、長年の不摂生がたたってジョーは倒れてしまう。医者の診断は絶対安静。しかしジョーは見舞に来る友人たちを相手に、毎日のようにバカ騒ぎを続けるのだ。彼は自分が不死身だとでも思っているのだろうか? そうではない。彼は誰よりも自分の死を強く意識している。長年に渡り、死は彼にとって最良の友であり、同時に敵でもあった。彼は今、目の前に迫ってくる死に怯えているのだ。

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