エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―

11月12日(金)公開予定 全国ロードショー

第二次上海事変の激戦「四行倉庫の戦い」を映画化

映画『エイト・ハンドレッド ―戦場の英雄たち―』のチラシ画像

■あらすじ

 1937年(昭和12年)8月にはじまった第二次上海事変は、日本軍が市内の主要部を占拠し、中国軍が撤退していくことで10月には大勢が決していた。爆撃と砲撃で市内は瓦礫の山。しかしそんな上海でも、ほぼ無傷で残っているのが、外国人居住区である共同租界だった。

 日本軍は国際社会からの批判を恐れ、租界を巻き込む砲撃などを避けてきた。そのため租界から蘇州河をはさんだ北岸にある四行倉庫は、砲撃を免れて崩壊を免れている。ここに中国国民政府軍の第88師第524団が入ったのは10月。北岸に残った一般市民は日本軍の総攻撃を避ける難民として、租界へと脱出した。

 今や蘇州河の北側には日本軍と中国軍しかいない。日本軍は周囲の建物に立てこもる中国軍を殲滅した後、いよいよ倉庫を奪取のための猛攻撃を仕掛けてくる。だがこれは租界の人々にとって、まさに対岸の火事。租界の人々が見守る中で、上海戦最後の抵抗がはじまった。

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ホロコーストの罪人

8月27日(金)公開予定 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

忘れられかけたノルウェーのホロコースト

■あらすじ

 1930年代後半。チャールズ・ブラウデは、ノルウェーで最高のボクサーの一人だった。ブラウデ家はリトアニアから亡命してきたユダヤ人だが、この時代のノルウェーにユダヤ人差別はほとんどない。チャールズは非ユダヤ人のラグンヒルと結婚し、周囲もそれを祝福する。ナチスがノルウェーを占領したのは、そんの時だった。

 国王ホーコン7世の亡命やレジスタンス活動もあったが、ナチスの理論で「優良な北方人種」とされたノルウェー国民をナチスは緩やかに扱った。だが1941年にはユダヤ系住民の登録制度が始まる。翌年10月には、国中のユダヤ人男性が一斉に逮捕され、国内2ヶ所の収容所に集められる。チャールズも父や兄弟たちと収容所へ。そこで待っていたのは、強制労働と看守たちによる陰惨なリンチだった。

 そして翌月。警察に国内のユダヤ人を全員逮捕せよとの命令が下った。ラグンヒルはチャールズの母を匿おうとするのだが……。

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ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~

6月18日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

予想を裏切る実録傑作ヒューマンドラマ

■あらすじ

 1994年のリレハンメル冬季オリンピック。日本のスキージャンプ団体チームは、2位に大差を付けて1位をキープ。金メダルはほぼ確実だと思われたが、原田雅彦が最後のジャンプで失敗。日本は銀メダルに終わった。代表のひとり西方仁也は、次期長野オリンピックでの雪辱を誓う。

 「今度こそ金メダル」と意気込む西方だったが、無理がたたってオリンピックの前年に腰を痛めてしまった。治療とリハビリに励んで大会直前に競技復帰を果たしたが、結果は無念の代表落ち。現役を引退することを考えていた彼に、代表コーチの神崎が「大会のテストジャンパーをやってくれ」と声をかける。

 オリンピックのテストジャンパーは、競技の開始前にジャンプ台の雪をならし、安全を確認する裏方の仕事だ。「元代表の俺がやることじゃない」と渋る西方だったが、現場には「どんな形であれオリンピックに関わりたい」と願う若いジャンプ選手たちの姿があった……。

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アウシュヴィッツ・レポート

7月30日(金)公開予定 新宿武蔵野館ほかにて公開

死の収容所から脱走した男たち

■あらすじ

 1944年4月。二人のユダヤ人が、アウシュヴィッツの強制収容所から脱走した。その夜の点呼で脱走はすぐに発覚したが、看守のドイツ兵たちの捜索にもかかわらず、二人の行方はついに見つからなかった。

 逃げ出した囚人アルフレートとヴァルターは、収容所近くの材木置き場に隠れていたのだ。看守たちが捜索をほぼ諦めたのを見極めて、二人は材木の下の穴から抜け出すと、国境を目指して歩き始めた。昼間は人目を避けて草むらに隠れ、暗くなってからひたすら歩く。

 国境まであと数日の距離になった時、二人は森の中で地元の女性に見つかってしまう。通報されれば万事休す。だが女性は持っていたパンを二人に分け与え、親戚の男を呼んできて国境までの道案内に立てる。二人は空腹と疲労に倒れそうになりながら、国境を越えることに成功する。

 赤十字に無事保護された二人。だがここから新たな戦いが始まる。収容所の実態を世界に知らせるのだ!

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復讐者たち

7月23日(金)公開予定 ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開

知られざるホロコースト後日談の映画化

■あらすじ

 1945年。ホロコーストを生き延びたユダヤ人マックスは、家族の手掛かりを追って難民キャンプに向かう。そこで待っていたのは、妻子が殺されたという悲しい知らせだった。

 彼はイギリス軍ユダヤ人部隊の士官ミハイルに声をかけられ、彼らが秘かに行っているナチス残党狩りに合流する。ユダヤ人を収容所に送った者たちや収容所の責任者を探しだし、闇から闇に葬り去るのだ。この活動の中で、マックスは「ナカム(復讐)」と名乗るユダヤ人過激派グループと接触する。

 それから間もなく、ミハイルたちの部隊は別の地域に転属が決まる。マックスはミハイルたちと別行動を取り、ナカムに潜入して内情を探るスパイ任務を与えられる。かなり強引に組織にもぐり込んだマックスは、ナカムがドイツ人600万人の殺害という、前代未聞の大規模テロを計画していることを知る。

 マックスはこの計画を止めるのか? それとも、計画の遂行に加担するのか?

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天外者(てんがらもん)

2020年12月11日(金)公開 TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

三浦春馬の主演最終作

 黒船来航で幕府の屋台骨が大きく揺らいでいた幕末。外国との交易窓口として開けた長崎の町で、薩摩の五代才助(五代友厚)、土佐の坂本龍馬と岩崎弥太郎、長州の伊藤利助(伊藤博文)が出会って、あっという間に意気投合する。薩摩は攘夷派の雄藩だが、才助は開国論者だから周囲には疎まれる。彼が求めるのは、生まれた身分に関わらず、誰もが夢を持てる国を作ることだった。丸山遊郭の遊女はると親しくなった才助だったが、生麦事件とそれに次ぐ薩英戦争でイギリスの捕虜となり、はるはイギリスの商人に身請けされることを条件に才助の命を救う。はるはそのまま、イギリスへと旅立つことに。やがて薩摩藩の遣英使節団の一員としてイギリスに渡った才助は、ひとり彼女の行方を捜すが再会することはできなかった。やがて帰国した才助は、はるが胸を病んで帰国し、海辺の療養所で最後の時を過ごしていることを知る。早速彼女のもとに駆けつけた才助だったが……。

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フォード vs フェラーリ

1月10日(金)公開 全国ロードショー

華やかなモータースポーツの舞台裏

 1959年にアメリカ人として初めてル・マン24時間耐久レースを制したキャロル・シェルビーは、心臓の持病からレースの世界を退き、レーシングカーデザイナーとしてシェルビーアメリカンを設立。しかし小所帯の会社はいつも資金繰りに苦しんでいた。数年後、そこにアメリカ最大手の自動車会社フォードから意外な提案が舞い込んでくる。「ル・マンの王者フェラーリに勝てる車を作ってほしい」というのだ。フェラーリはこの少し前に経営破綻し、フォードに会社の売却を打診していた。若者向けのスポーツ車販売に苦心していたフォードは、フェラーリのネームバリューを求めてこの提案に飛びついた。だがこれがとんだ食わせもの。フェラーリはフォードによる買収話をちらつかせることで、他社との買収交渉を有利なものにしていたのだ。フォードの最高責任者フォード2世はこれに激怒。打倒フェラーリに燃える同社の意向から、シェルビーに白羽の矢が立てられた。

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ピータールー マンチェスターの悲劇

8月9日(金)公開 TOHOシネマズシャンテほか全国公開

人間の姿は200年たっても変わらない

 1815年。ウォータールーの戦いでナポレオンが敗れた。連合軍を率いたウェリントン公爵は、救国の英雄として讃えられる。だが戦闘に参加した末端兵士たちは、何の恩賞もないまま貧しい生活に戻って行くしかない。マンチェスターの我が家に戻ったジョシュアも、そんな貧しい兵士のひとりだった。当時のマンチェスターは繊維産業が盛んで、彼の家族も織物工場で働いている。だが戦後の不景気で労働者の賃金は削られ、生活はますます貧しくなっていく。しかも当時のイギリス議会には、こうした貧しい労働者の声が届かなかった。労働者階級には選挙権がなく、普通選挙を求める者は革命を求めるに等しい過激派だと思われていたからだ。それでもマンチェスターの労働者たちは普通選挙を求め、有名な演説家のハントを招いて大規模な集会を開催しようとする。ハントは政治家や軍に妨害の口実を与えぬよう、市民は非武装で集会に参加するよう指示したのだが……。

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KESARI ケサリ 21人の勇者たち

8月16日(金)公開 新宿ピカデリーほか順次公開

サラガリ砦の攻防はインド版アラモの戦いだ

 19世紀末。イギリス統治下のインド北部。現在はパキスタン領になっている山岳地帯の警備を任されているのは、少数のイギリス仕官とシク教徒の兵士たちだった。シク教徒のイシャル・シン軍曹は、上官の命令に逆らってパシュトゥーン人女性を救出したことから、辺境のサラガリ砦に左遷される。サラガリ砦は小さな通信中継地で、隊長になったイシャルの部下は訓練の行き届かない20人のシク兵のみ。イシャルは大急ぎで彼らを兵士として鍛え直す。だが同じ頃、パシュトゥーン部族たちはイギリス軍への大規模な叛乱を企てていた。これまでは個別にイギリス軍と戦ったため、あっという間に蹴散らされてしまった。部族同士で連合軍を作り、周辺の砦を一つずつ攻撃すれば、圧倒的な数で優るパシュトゥーン人たちの勝利だ。最初の攻撃目標は、警備兵の数が少ないサラガリ砦。1897年9月。1万人のパシュトゥーン人たちが、イシャルたちの守る砦を取り囲んだ。

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工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男

7月19日(金)公開 シネマート新宿ほか全国順次ロードショー

実在のスパイをモデルにした実録サスペンス映画

 1990年代初頭。韓国軍の将校だったパク・ソギョンは、国家安全企画部の支持を受けて北朝鮮の内情を探るスパイになった。暗号名は「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」。当時世界では北朝鮮の核開発疑惑が取り沙汰されており、その真相を探るために北朝鮮に直接入国して政府中枢に乗り込める人物が必要とされたのだ。軍を除隊して貿易商として北京で北朝鮮関連の商品を扱ううち、金離れのいいビジネスマンとして北朝鮮の情報組織が彼をマークしはじめる。改革開放政策で急成長を遂げていた北京には、世界中からビジネスマンとスパイが集まっている。北朝鮮当局は、パクを味方になる人物か、それとも韓国のスパイなのか品定めしているのだ。ここで正体がばれれば、パクの命はない。だが彼は何とか北朝鮮側のチェックをパスし、対外経済委員会のリ所長と太いパイプを作ることができた。リ所長の案内でパクは北朝鮮に入国し、最高指導者の金正日と対面する。

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