6月14日(金)公開 午前十時の映画祭10 FINAL
主人公たちの関係はBLである
明治34年秋。ロシアとの戦争が目前に迫る中、寒冷地での行軍を想定した八甲田山踏破演習が計画される。参加するのは青森歩兵第五連隊と弘前歩兵第三十一連隊。二隊から同時期に演習に出発し、八甲田山の中で両者がすれ違うという想定だ。弘前連隊側の指揮を任された徳島大尉は、八甲田山を大きく迂回して東南方面から山に入る10泊200キロを超えの計画を立てる。青森連隊の指揮を任された神田大尉も小規模編成の演習を想定したが、大隊本部の山田少佐が弘前隊への対抗意識から大規模編成の演習を提案。山田少佐以下10数名が、大隊からの随行員として演習に参加することになった。翌年1月下旬。一足先に演習を開始した弘前隊は、計画ルートの要所では必ず現地案内人を雇って先に進んでいく。後発の青森隊も事前に案内人の手配をしていたが、同行した山田少佐が独断でこれを追い返し、地図とコンパスだけを頼りに雪の八甲田山に入って行くのだった。